第3章
第1話 イベントに向けて
大浴場での一幕の後、後は寝るだけであり時間的にも良い時間なのでログアウトして、真衣お姉ちゃんから再度情報とやることの確認をする事にした。ただし……
「もう、いい加減機嫌直してよ~」
「ふんっ」
「いや、お風呂の後の毛並み気に入ったでしょ?」
「……それとこれとは別」
「えぇと……皆で艶々になったリンセちゃんの毛並みをもふもふしたり、堪能したのは謝るから」
「……窒息するかと思った」
「本っ当にすみませんでしたっ!」
「アイスかプリン」
「了解しました!明日買ってくるからそれで許して」
「ん。それじゃ、おやすみなさい」
「いや、イベントの話しよう!?」
というわけで、真衣お姉ちゃんがしつこいので大人しく話を聞いてみたら、イベント参加にはどこの街でも良いけど街の中にある広場に開始時間までには居ないとダメで、イベント期間中は土日だけだけどイベントに参加出来るのは1回だけ、しかも現実だと4時間でイベントフィールドでは10日間のサバイバルになるらしい。まぁ、途中から眠くてあんまり他の内容覚えられなかったし、そんな事よりも今はヘンリー達の相手だけどね。
「えーと、リンセちゃん?今大丈夫?」
「?……ん」
「昨日御所望された物をどうぞ」
「ん……アイスとプリン♪」
「あらあら、お昼ごはんあるからデザートは食後に食べるのよ?」
「ん。大事に食べる」
「真衣ちゃんはリンセちゃんに買ったのに自分が食べないようにね?」
「え?いやいや、そんな事あるわけないじゃん」
「「……」」
「えーと……ま、まぁ、そんな事もあったかなぁ?」
「……あった」
「それで、毎回こうしてお詫びにプリンやアイス買ってるのに……ちゃんと反省しないから少し前におやつは自分で買いなさいってなったでしょう?」
「うぐっ、い、いやぁ、あはははは……ごめんなさい」
とまぁ、そんな事は置いといて、美味しい昼食を食べてからプリンを食べてからヘンリー達の相手を先にして……あれ?何時にログインすれば良いんだっけ?期間中ならいつでも良いんだっけ?ログインする時に真衣お姉ちゃんに言えば良いか。
「いや、今からログインしたら夜はゆったり出来るよね?」
「?……午後のヘンリー達の相手」
「えぇと……じゃあ、夕飯後で良い?」
「お風呂入った後」
「いや、リンセちゃんのお風呂ってめちゃくちゃ早いじゃん!?」
「そうよ?やっぱりお風呂はゆっくり寛がないと」
「や。入るだけマシ。仕方なく入ってるだけ」
「でも、ヘンリー達はお風呂大好きよ?」
「……むぅ」
「仕方ない。今日は久しぶりにお母さんと入りましょう♪」
「あ!お母さんズルい!」
「……拒否権は?」
「ふふふふふ」
「……諦めなよ?あのお母さんの顔、逃がす気ないよ?」
「うぅ~」
ひどい目にあった。というか、のぼせるかと思った。夕飯も食べ終えて、さっさとお風呂を済ませて少しのんびりしてからゲームにログインしようと思ってたのに、マドレとお風呂に入っていつもより長湯?になって疲れた。この疲れはヘンリー達に癒して貰おうって何?その哀れな人を見るような目は?お風呂慣れないんだから別に良いでしょ。そんな目を向けるならお風呂に……って、この子達はお風呂大好き派だった。
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