第15話 別れとエルフの国入国
フィールドボスの後はひたすら移動して、休日の長時間ゲームプレイは終わり。翌日、学校から帰って犬と猫の遊び相手を……しようとしたらなんか沢山遊んだからいいって言われた。誰?代わりに勝手に遊んだの?……え?真依お姉ちゃん?よろしい。じゃあ……ん?そろそろ獣人の人達とエルフ達に分かれる所って真衣お姉ちゃんが?……仕方ない。今回は許そう。と、いうわけでゲームにログイン。
「……おはよう」
「いいタイミングです。そろそろ獣人達の村に向かうルートが出るそうで獣人達と同行して護衛するのと、エルフ達の護衛をどうするか話してた所です」
「私が来たから予定どおりに行く」
「分かりました。では、私はフィリアちゃんと一緒に帰りを待ってますね?」
「ん。なるべく早く帰る」
「お姉ちゃんも待ってるね!」
「……今回だけ許す」
それから獣人達の村を周り、エルフ達と合流したのは現実の翌日で遅くなったのを詫びつつ、エルフの国に向けて出発した。
「そういえば、他国に行ったことないけど手続きとかどうなってるの?」
「手続き?」
「人間の国は結構面倒だけど、獣人王国やエルフの国はそうでもないわ。でも、検問所以外は入り放題だから、密猟とか人攫いが減らないのよ。まあ、そういうルートはソロでCランク以上の実力を持っている人達が居ないと厳しいけどね。ただし、人間の国以外のギルドではそういう依頼は無いし、見つかったらギルドカード失効に冒険者とは名乗れなくなるわ」
「ふぅん……上を変えれば問題ないのか、真ん中がダメなのか、それとも全体でダメなのかが問題?」
「というよりは、人間至上主義みたいな宗教国家があるのが問題よねぇ。人間の国って言ってるけど、あっちは人間だけが治めてる国が多いのよ。だから、国家毎にルールがあるし、その中でまともな国家って獣人王国とかエルフの国とかと友好関係がある国位よ」
「ですね。一番は宗教が厄介ですけど……神がアレでも人気があるせいで力がありますからね」
「え?人間至上主義の神様居るの?初耳なんだけど」
「そりゃ居ますよ?じゃないと宗教や信仰なんて生まれません」
「いや、そういうのは逆に信仰から生まれたとかじゃない?普通」
「あー……そういう存在も居ますね。ただ、人前にはなかなか顕れないので、顕れるほうは結構珍しい方です」
等と、他愛ない会話をしていたら、結構大きな木の根元に門がついた国境門?が見えてきて、ちょっとだけ長い列に加わるのかと思ったら、そっちは徒歩用で、馬車用の更に長い列に加わった。馬車の方が荷を見たりで時間がかかってるのかな?まぁ、待てないほど急いでるわけじゃないから良いけども。
「よし、次!」
「ん?人数が多いな。ほとんどはエルフと獣人か?」
「ん、保護したから家の近くまで送ってるの」
「なんとっ!?まぁ……しかし、規則は規則だからな。一応、中を改めさせて貰う」
「うん。因みに、従魔は全員見せた方が良い?」
「いや、石に入っているのは従魔の証でも有るから問題ない。外に出ているのもちゃんと証を着けているし全く問題ないな」
「ありがとう」
「2台とも問題無しだ!」
「そうか……では、ようこそエルフの国へ」
というわけで、門を超えてエルフの国に入ったけども……見渡す限り森、森、森の見事な森林地帯。まあ、道が有るからそんなに迷わないと思うけど……あ、そういえば商人が持ってた地図の写しを渡し忘れた。まあ、獣人の国で街のギルドとか軍の人に渡してるし大丈夫かな?エルフの国にも伝えておくとも言ってたし。
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