第16話 エルフ達とお別れと装備の新調
現実で翌日、ゲームにログインすると既にマイお姉ちゃんはログインしていて先に起きて……え?お昼も居た?ズルい。私も大学目指す……っと、話が逸れた。で、今日もひたすら街に向かって馬車で進んでる途中だけど。
「そういえばリンセちゃん、今週末にイベント有るけど情報見た?告知出た時に見てって言ったんだけど」
「?……イベントって何の?」
「え?あー、一応向こうに戻った時に話すよ」
「?……分かった」
(イベントはフィリアちゃんとか現地人の方は基本的には参加出来ないので、現実でお話するという事です)
(……なるほど。因みにイベント中はフィリア達って?)
(イベント中はこちらの時間が止まるか現地人が居ない事が多いです。なので、気にせず参加していただいて大丈夫ですよ)
(その情報大事。助かる)
「2人で突然こそこそと何話してるの?」
「軽い打ち合わせ。問題無し」
「ですです」
「……むぅ」
「はい、拗ねない拗ねない」
「ん……えへへ♪」
「「……ズルい」」
そんなこんなで進んで来たけど……前方の木が大きくない?なんかいきなり大きくなったというか、大きい木が数本有るというか……何あれ?木から煙が出てるのに燃えてる感じは無いし、壁っぽいのも見えてきたけど……え?あ、あれが街なんだ。
「あれ?街の前にフィールドボス的なの居なかったっけ?」
「……そうなの?」
「いえ、第3フィールド内なので今回は無いですね。エルフの国の第2フィールドに行くなら有りますけど」
「因みに、今の最大レベルの場所って第何フィールドなの?元サポートAIのリアちゃん的に」
「秘密です♪まぁ、言いたくても言えないってのが本音部分ですけど。ただ、雪山や火山地帯等の第7フィールドは難易度高いですね」
「あー、モンスターも強いけど、専用装備とか必要な場所かぁ」
「ですです」
「……それより街に着く」
というわけで、ここでエルフ達とはお別れである。しかし、乗り合い馬車の関係とかもあるので、宿で一泊してから向かうらしい。エルフ達には軽めの物資(ほぼ女性だけなため)と必要な路銀より多めの路銀を渡す。後は国境門まで戻ってから山に向かって進み、残りの獣人達をお届けすればこの旅も終わりかな?
「ところで、結構なお金渡してたけど、リンセちゃん所持金いくつ位あるの?」
「……無い。だから裏金使う」
「あー、なるほどね。じゃあ、ここでお姉ちゃんからの誕生日プレゼント!装備を買ってあげよう」
「……確かに武器は大事」
「いやいや、インナーの上に着る服でも防御力上げれるの在るからね?防具以外でも」
「まぁ、かなり良いお店で買いましたけど、リンセちゃんやフィリアちゃんの装備って第1フィールドのお店でしたからね。新調出来るならした方が良いですよ?(特にリンセちゃんは武器以外買ってませんし)」
「……分かった」
そういうわけで、さっそく電子マネーでこの世界のお金を課金して手に入れ、それを獣人代表のベクスさんに渡して必要物資の買い出しをして貰い、私達は装備や服の買い出し……と言ってもマイお姉ちゃんからの誕生日プレゼントという名の奢りだけども。
「うんうん、良いねぇ。こっちも着てみよう!」
「何着買う気なの?」
「え?とりあえず、似合うの全部だけど?」
「1着あれば問題ない」
「いやいや、耐久値が有るからね?複数持ってた方が有利だよ。今回は街の中のお店だけど、後で知り合いで腕利きの生産職の人達も紹介したいしね」
「……むぅ」
「武器類は先に購入したからいいでしょ?」
「でも長引くと、ベクスさん達を待たせるから」
「うぐっ……じゃあ仕方ない。これ全部買いまーす♪」
「毎度ありがとうございます♪」
「……どうしてこうなった?」
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