第13話 道中のあれやこれと?
フィリアに地図を見てもらいながら、馬車を走らせ、獣人組の馬車を追う形で進む。まぁ、今日でどれくらい進むかはわからないけども、地図を見た感じだと第3フィールドには行けそうな気がする。
とりあえず、結果から言うとあまり進んだ気はしない。それもこれも徘徊ボスとかいう存在のせい。というか、ウッドゴーレムって何?どうやって生まれたの?生物?いや、生物的な弱点はあまり効かなかったけど、ウッドってところで植物的な弱点は結構効くらしい。燃やす方向で戦ったら思ったよりは簡単に倒せた感じだし。ドロップも大きい魔核と貴重木材とかだし、既存生物というよりは人間が産み出した系みたい?いや、似たのでトレントは居るけども、ゴーレムは過去の文明というか、ギルドでも詳しい生態はよく分かってないとは前にギルドの資料窒で読んだけど、本当に不思議。
後は、懐かれてテイムしたり、珍しく賊が出てきたから狩ったりとすんなり進むことが出来なかった。テイムしたのは蜘蛛とスライム、アルラウネの3体、蜘蛛やスライムは別に色以外は珍しくないけど、懐かれたのでテイムして、アルラウネは本来なら、エルフの国側より獣人王国の方に出るのは珍しいんだって。まぁ、本植物?的には迷子だったらしいけど、賊に捕まって逃げた途中だったみたいだけど。テリトリーも無くなったも同然だし、野生でも連れ去られるのは怖かったようで保護して欲しいと言われてテイムしたけど……なんか世間慣れしてる気がする。賊は面倒だから全滅させて、物資だけもらって後は放置。遺品類やいらない物はギルドに行った時にでも渡すけどね。
「そういえば、テイムしたモンスター達の名前は何て言うんです?」
「ん?……蜘蛛がアラニャ、スライムがリキド、アルラウネがカメリア」
「へぇ、リンセちゃんネーミングセンスあるねぇ」
「いえ、リンセちゃんの名付けはほぼそのまんまに近いですよ?」
「へ?」
「分かりやすくていい」
「あー……つまりほとんどスペイン語辺りでそのままの意味ってこと?」
「多少変えてる時もありますが、その通りです」
「名付けなんて、人間種位しかしてない。コミュニケーションは簡単な方が取りやすい」
「まぁ……リンセちゃんらしい?かなぁ」
そんな事を話していると、前の獣人達の馬車が止まったので追い付いてから情報を聞く。どうも、前に大きな気配があるらしい。マイお姉ちゃん曰く、アスールみたいなフィールドボスじゃないか?との事。ひとまず偵察がてら見に行ってみると、冒険者風?の人達がグリフォンと戦っていたので、戻って情報を伝えたら、ここら辺に出る魔物ではなく、普段は山の方に居るらしい。で、マイお姉ちゃんがこっそり教えてくれたのは、それが第3フィールドのボスで間違いなく、強いとのこと。ん?マイお姉ちゃん戦闘済み?……戦闘済みらしい。で、フィールドボスは未通過のプレイヤーを襲うという事で、実はマイお姉ちゃんとゲーム的なパーティーは組んでないので、私だけ積極的に狙われるみたい。まぁ、ゲームシステム的なパーティーを組むとテイムした子達を沢山出せないからね。という訳で、私とテイムした子達で挑む為に現場に戻ってみると、なんと、まだ誰も死なずに戦っていた。まぁ、イベントってこういう物かな?明らかに人よりも強そうなんだけど、あの子。
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