第11話 情報収集2

 とりあえず、獣人の人達から情報を得たり、色々アドバイスも貰えたので、次はエルフ達から情報を聞こう。



「まぁ、だいたいの話は伺いましたけど、私達はエルフの国の村か街……出来れば街の方が良いですが、そこまで届けてもらえれば後はこちらで行けますのでルートは気にしてませんが、早く帰れそうなら良いことですね」

「それなら良いけど……ちゃんと届けなくて大丈夫?」

「えぇ。エルフの国と言われますが、実はそう言われているだけで、名乗った事はないはずですが、定着してしまったし、他の種族を隠すには良いので言わせています。他の種族というのは、そちらの妖精さんとかですね。で、エルフが治める街は3つ、村は8つ位しかないです。他は妖精の国、獣人とエルフの街、森人の街と色々な街が有りますが……街道に賊が出てくるのはごく稀で、魔物にだけ注意すれば良いので街には各街への乗合馬車の行き来があるんです」

「なら……安心?」

「はい。安心安全ですよ」

「んぅ……あ、次の街にエルフの知り合いが居ると思うから、付き添い頼をもうか?」

「あー……異邦人のエルフの方はちょっと変な方が多かったので、ちょっと遠慮したいです。彼等は乗合馬車で移動はしない、というのも乗合馬車の強みなんです」

「そういう事なら分かった」

「変わりに、魔物ですが……動物よりも植物系が多いですね。食人植物とか、トレントとか、森人と間違えられるアルラウネとかですね。まぁ、アルラウネはなかなか出会わない魔物ですけど。動物系はリスに蛇、猿、大型の猫系ですかね?後は虫系で蜘蛛、ムカデ、蜂、蝶等です」

「魔物、結構豊富?」

「えぇ。ですので、狩人や守り人、冒険者とかの人は、ほぼ毎日何かしら狩ってますよ」

「……後で色々回ってみる」

「案内は出来ないけど、何処かの街で会ったら、お茶でもしましょう。ここに居るエルフは皆、何処かの街や村住みで隠れ里住みの子は居ないから会いやすいはずですよ」

「……分かった」



 とりあえず、欲しい情報とか次の街から出た後の予定や届け終わった後に行きたい場所ややりたい事も出来たし、良い感じ。それにしても……エルフの国でスタートしたプレイヤー達は何をしたのだろう?普通にしていれば、あそこまで変な態度にはならないよね?でも、異邦人に限らず、普通の人間は獣人でもエルフでも最初は警戒するのは……やっぱり、拐う人が居るせいだよね。でも、悪い人はどんな種族だろうと居そうだよね。



 その後は問題なく、第2フィールドの街に着いて宿を取り、ギルドで休憩時間に狩った魔物の買取りや常時依頼の完了でお金を増やし、消費した食糧とか調味料を買っておいて、フィリアとリアにお小遣いも渡しておいて、テイムモンスターの皆と夕飯を食べて、宿に戻ってからログアウト。いや、テイムモンスターと一緒に食べれるお店が見つかったのは嬉しい。街中だと、いつもバラバラだったからね。まぁ、数に店員さん達が驚いて居たけど、基本的に店員さんもお客さん達もいい人ばかりで良かった。

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