第9話 第1回パーティー最強決定戦
というわけで、気になったので私のパーティー(テイムモンスター達)の中で、誰が最強のリーダーなのか決める事にした。こいつには従うっていう明確な力関係が無いから、私が居ないとバラバラ行動だった訳で、テイム枠も1つにならなかったと思いたい。というか、もっと皆と平等に触れ合いたい。とりあえず、今出ている子達が先に総当たり戦。時刻は夕方の夕飯後。
まずは、夜の指揮系統的にペロVSアルコン、次に昼の指揮的にカピタンVSアスール。そして、どちらが上か?ネグロVSボスケ、マイペースなしっかり者?デカサVSククル。とりあえず初戦はこれで、後は怪我をしたら治療、そのまま左回りでどんどん戦ってもらう。この戦いで、一番やる気があるのが狼達の群れのリーダーであるカピタン。ただ、強さ的にはアスールとククルが頭1つ以上、抜きん出ているんだよね。まぁ、時間が経てば経つほどアルコンの強みも上がるんだけど……うん、存在感を薄く出来るアルコンはリーダーよりも斥候とか奇襲タイプだよね。
うん?……うん、何でこんな所にククルカン様みたいな蛇がポップコーン食べて見学してるの?というか何?え?モンスター?ククルカン様ってテイム出来る系?……試合は気になるけど、こっちの方が余計に気になるよ。え?皆は見えてない感じ?私だけ?どうしよう話かけてみる?いや、精霊のリアなら見れるんじゃ……あ、固まってる。えぇと……私が話かけないとダメ?
『ん?あぁ、いや、面白い催し物があるからちょっと観に、ね。あ、ポップコーンいるかい?私が厳選したトウモロコシから作った、美味しいポップコーンだよ。味は塩バター味しかないけど』
「……欲しい、です」
『別に敬語じゃなくて良いよ。君は私の子であり、隣人であり、仲間であるんだから。あ、でもテイムは無理だよ?代わりにケツァールを行かせたんだから、それで我慢してね?』
「……分かった。ククルカンは誰が一番強いと思う?」
『ん?……そうだねぇ、ケツァールと言いたい所だけど、あのクマかなぁ?ほら、ケツァールはのんびり屋さんであんまり戦闘は積極的じゃないし、疲れる事は好きじゃないんだよね。その辺、クマさんはしっかりしてるし、格下にもちゃんと手を抜いた上で積極的に動く。後、ケツァールとクマさんはまだまだ先だろうけど、他の子は進化が近いだろうし、良く見てやってね?』
「……進化?うん、分かった」
「じゃ、そろそろ終わりみたいだし、退散するよ。頑張ってね」
「ん。バイバイ」
さて、ククルカンを見送って皆の状況を見たり、勝敗の統計を録ったりしたけど……うん、アスールが全勝で、次いでがまさかのペロ、次にアルコン、デボラ、カピタン、ククル、ロボ、デカサ、ネグロ、ボスケ、ガト、ボニトの順になったね。そして気になるパーティー枠は……変化無し。ただ、仲良くなった子達は一緒のテイム石に入れるようになったみたい。まぁ、それでパーティー枠は増やせる事には一応成功?した感じかな?でも旅の間は編成的に変更はないけども。
さ、余興も終わったし、後は警戒組のテイムモンスター達や火の番をしてくれる人達に任せて先に寝よう。私もフィリアも火の番をしようとしたら「子供は寝るべきだ」って言われて、起きてる人が少なくなるまでは、火の番させてもらえそうにない。いや、この時だけ種族を越えて意見を一致させないで欲しい。
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