第5話 馬車改造と狩り

 翌朝。いつものようにテイムモンスター達と朝ごはんを終え、最近、ご飯だけ食べて運動狩りしてない!と言われたので、満足したらカピタン達狼の誰かが遠吠えで知らせる事にして、お肉はいらないと言うので、ドロップは私のインベントリにいく通常設定のままにして、門を出てパーティー枠の内、4枠のテイムモンスター達を森に行かせたら戻って馬車の改造を始める。



 一応、罠の注意と人間や獣人等が攻撃してきても避けるだけで反撃しない事。追ってくるなら、追いかけっこをして撒く事等の指示は出しておいた。午前中はカピタン達とビボラ、アルコン(自分は街に入れるから、良い運動したら適当に切り上げて戻ってくるって言ってた……大丈夫かな?)。午後はアスール、ククル、ボニト、ガト。ボニトが狩りしたいっていうの以外だったなぁ。別にボニトは強くならなくても問題ないのに。癒しは大事。



 っと、そんなことより、作業作業。えぇと、幌の内側に壁と馬車の床を増設して、長椅子を向かい合わせで4列の設置、次に階段と梯子を……長いから少し短くして、うん、こんな感じかな?後は牽引する荷車をどっちに付けようかな?……男性人用の普通の馬車の方にしよう。私がログアウトしてる時は、テイムモンスターと皆が協力して戦闘だからね。いや、相手が多い時は必然的に全員で対処するけど、基本的には私のテイムモンスターと私が対処。フィリアは……休憩時間にでもアレでレベルを上げて、現地人は基本的にスキルを最初から覚えているか、やって覚えるかしかなくてSPとかポイント消費で覚えるって手段がないみたいだし。ただ、レベルが上がる毎に覚えたりするパターンと、レベルが上がらない代わりに高レベルでスキルが豊富なパターンがあって、フィリアは前者。



 気づいたら馬車の改造が終わり、お昼にはまだ早くて、カピタン達からの切り上げの合図もないので、ゲーム内でお昼の時間にアラームをセット。私も軽く狩りをしようと門から森に入った所でアルコンが合流。眠そうなのでテイム石に入れ、やる気が高いボニトを石から出して一緒に狩りをする事にした……必殺ボニトシュート!……相手は死んだ。超エキサイティンッ!……いや、テンションが上がった訳ではなくて、前に板の上でボニトがピョンピョン跳ねてて。もしやと思って余った板材を持って来ていて、試しにスイングしてたらボニトがジャンプしてきて、スイングしていた板をキック。敵対していなかった猪に向け一直線に向かって角がヒット。当たり所が悪かったのか、猪はポリゴンになっただけだから……私は誰に言い訳してるんだろう?



 とか、狩りというよりもボニトと遊んでいたら、合図ではなく、皆が私とボニトの所に集まって来ていた。運動はもういいらしい。アラームは鳴ってないが、時間的に良さそうなのでアラームを消し、皆をテイム石に入れてから街に戻ってギルドで精算して一旦宿に戻った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る