第3話 武器屋ガチャ?
さ、待ちに待った休日だ。散歩を終わらせて軽くシャワーを浴びてからゲームにログイン。テイムモンスター達をテイム石から出して、ご飯とお水をあげ、お金や持ち物、ステータスを確認し……あ、馬車の改造って細工の仕事じゃないよね?SPは、前にテイム枠に全部つぎk……ん?そういえば、消費ポイントが増えていって、思うように取得出来なくて半端に残っていたから……大工か木工が取れるね。馬車、改造、大工か木工……木工かなぁ。確か大工って家とか造る職人のはずだし。
とりあえず、ゲーム内の時間帯を確認して……フィリアとリアがご飯から戻って来たので、武器屋に行く。どうも、この街は人間のフィリアよりも、獣人の子供の方が狙われやすいみたい。何故分かったかと言うと、人間の子供の方が自由に動き回って遊んでいるから。第2フィールドの街は人間の数が少なくて分からなかったけど、獣人の子って必ずと言って良いほど、親子連れでしか見かけない。というか、何で私が街中で移動していると、見てくる視線が多いんだろう?白髪というか、やっぱりアルビノが珍しいのかな?変な儀式とかアルビノ食人文化なんて……無いよね?まぁ、流石にあったら、ゲームを売ってる会社が訴えられるか。
武器屋に着いたので、ナイフコーナーと弓矢、杖とかを見ていきながら、フィリアに持たせてみたり、軽く引かせてみたりしてもらった。ただ、このお店は大通りにある大きい武器屋で、フィリアに合う武器を聞いてみたら、何故か大鎌とかメイスとかオススメしてきた。振り回すしかなく、森の中で振り回すのは難しく、何より剣をまともに持てないのに無理である。所詮は武器を売っているだけ、工房らしい音もしないし、違うお店を探しにお店を出た。
そういえば、弓と言えばエルフ!ってマイお姉ちゃんが言ってたな。弓矢は諦めて、短剣か鉈、ナイフにしてポーション持たせて回復役に徹してもらう?でもエルフが使うのって短弓とか普通の弓で和弓は違う気がするし、レベルは……あれをするか。
トンカン、トンカン、カンカンカン……。見つけた。音のする武器屋。とりあえず、中に入ってみよう。
「いらっしゃ……ガキは帰れ」
「これでも冒険者。フィリアはまだ成り立てだけど」
「冒険者なぁ……成り立てじゃない嬢ちゃんの使用武器は?」
「ナイフと鉈。今日はフィリアの武器を買いに来た」
「ナイフを先に言うってことは、鉈よりもナイフを使うと?」
「そう。解体ナイフ便利」
「解体ナイフは解体用であって、戦闘用じゃねえぞ?」
「?……解体するなら、別に生きていても死んでいても同じ。まぁ、人間相手なら鉈使うけど」
「……マジか。やべぇ奴が来たな」
「フィリアに合いそうな武器ってある?」
「……短剣にナイフ、後は専門外だが……杖とかか?」
「それじゃあ、これとこれと……これを買う。あ、ギルドの訓練場にあった長い弓ってエルフ作れる?」
「毎度。確かに、弓と言えばエルフだが、作れるのかは分からん。アレは、異邦人が作ったやつだ。レシピが売っていれば、そのレシピを買って自作する手もあるが、一番良いのは、作った奴を見つける事だな」
「……分かった。レシピってどこで売ってる?」
「商業ギルドって所だ。まぁ、レシピ以外にも異邦人に施設を貸し出したり、店舗登録やら職人や商人の登録なんかもしてる。詳しくは職員に聞いてくれ」
「ありがとう。これも買ってく」
「あんた良い客だな。毎度あり」
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