第23話 脱!初心者3
お?おぉ。沢山あった馬車が3分の1位になったかな?というか、先頭集団の最後尾みたいな感じになったね。後ろを見たら門を出て止まってる感じの馬車とか有るし。ただ、この時間加速とかのサーバーって、通常プレイとかでは採用されて無いらしい。あくまで、依頼とかイベント関係でプレイヤーや現地人に支障が出る場合のみでの処置であり、多用するのはオススメ出来ないんだって。
「そういえば、リンセさんって防具とか着けてませんが戦闘は?」
「邪魔だから着てないだけ。武器はナイフと鉈」
「え?テイマーなのに接近戦するんですか?指示は?」
「出せるよ?それに、慣れてない闘い方より、慣れてる闘い方の方がお互いに楽。誰から仕掛けて、誰が囮をして、誰から攻めるかなんて、最初に決めるか、決まっていること。それに、この子達は自分が何が得意で何が苦手なのかもちゃんと分かってるし」
「えぇと、本当にDランク冒険者のテイマーですか?熟練テイマーみたいな考え方してません?」
「冒険者には昨日なったばかり。街に行くまで……あっちの森でテイムモンスター達と狩りしてた」
「……詐欺じゃないかな?どう考えてもDランク実力じゃないでしょ」
「Cランクからは昇進試験必須だから無理。内容は秘密らしい」
「あ、そうか。まぁ、人間や人形の魔物を相手に出来るなら大丈夫じゃないかな?あ、盗賊は殺すよりも捕縛の方が儲かるよ。門で兵士の人に渡せば褒賞金が貰えるし、懸賞金がかかっていれば更に儲かる。まぁ、ここら辺に出る盗賊レベルで懸賞金が懸かってるのは、なかなか居ないけど」
「盗賊が出るとか出ないとか、あまり言わない方が良いよ?どこら辺かで出るかもだし」
「まぁ、それはそうか。ちょっと速いけど休憩しよう。馬をずっと歩かせるのも危険だからね」
「分かった。私とククルは護衛してるから、カピタン達は狩りに行っても良いよ。ただ、獲物をこっちに連れて来たら、その魔物を解体してあげる」
「休憩は数十分ですよ?」
「別に置いていっても、追い付くから問題ない。それに、テイムモンスターは彼等だけじゃないし、昼と夜で交代させるから」
「まぁ、そこまで言うなら良いけども」
「あ、本当に連れて来た。しかも、オーク2体……仕方ない、ビボラ出てきて……よしよし。ちょっとカピタン達と協力して1体倒してね?私はククルと一緒にもう1体相手するから」
「本当に大丈夫?って馬は……何時もなら、だいたい暴れたり、逃げ出そうとしてるのに、今回は大人しいな。というか、リラックスし過ぎじゃないか?君達。じゃなくて、馬が大丈夫なら戦闘はっ!って酷い出血じゃないか!?」
「……全部オークの血だから、クリーン。連れて来るまでに、ある程度は弱らせてたから楽。解体は頑張った」
「解体したから、血塗れだったんですね。馬を馬車に繋げたら出発します」
「分かった。ビボラはテイム石の中に」
それから、夜まで何事もなく街道を進み、今は野営の準備をしてカピタン達がご飯を食べたら夜間組と交代、夜間組の構成は偵察と警戒のアルコン、警備のビボラとガト、癒し枠のボニト。いや、この中で一番抱き心地が良いのがボニトなんだもん、仕方ないよね。まぁ、暑い時はビボラになるんだろうけど。
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