第21話 脱!初心者1

 ログアウト時間が近くなったので、ギルドを出て……


「おいおい、ここは子供が出入りして良い場所じゃねぇぞ?」

「マイお姉ちゃん、宿って昨日の宿で良い?」

「え?あ、うん、良いけど。初心s」

「無視すんじゃねぇっ!」

「……次は無いよ?」

「あ、あぁ。俺が悪かったから"これ"退けてくれないか?」

「ん。ピーーーー自主規制、次同じことしたら、お前のピーー--自主規制ピーー--自主規制してから犬に喰わせるから。それか、お前をピーー--自主規制から畑か地面の肥料にするから。分かったら失せろ」 

「ヒ、ヒイィィィ!」

「……口撃だけで沈む雑魚が。で、マイお姉ちゃん何?」

「ナンデモナイデス……今のが一応、脱初心者用イベントの一つなんだけど」

「?……じゃあ、リア?」

「まだですよ?次にログインした時ですね。続きは」

「ところで、ピーピー言ってて、全然内容分からなかったけど、あんまり言っちゃダメよ?そういう言葉は」

「ふぁ……きゅー。OK?」

「……ちょっと、どこで覚えたか教えてもらって良いかな?」

「え?映画とか海外掲示板?結構面白いよ?(割りと前に居た国で良く聞いてたし言ってもいたけど……言わなくて良いよね)」

「おぅ。可愛い妹が、映画やSNSとかの影響下に……」

「まぁ、まだ本気で言ってないから」

「あ、うん(リンセちゃんにそんなこと言われたら、お姉ちゃんは生きていけないよっ!?)」

(え?……あの人、本気でビビって泣いてましたが?)



 とりあえず、宿屋に着いたので受付で1週間分を払い。部屋でテイムモンスター達を出して、ご飯とお水をあげ。再びテイム石に戻してからログアウトした。あ……容量の大きい水筒か樽、または水亀を買うの忘れてた。ま、いっか。



 前回、リアが変なこと言うからちょっと気になって、急いで学校から帰って来て即ログイン……する訳がなく。ペット達の遊び相手をちゃんとして、夕飯とお風呂も済ませてからログイン。



 さて、宿屋の部屋だけど……まずはテイムモンスターを出してご飯だよね。皆元気にしてた?あ、そうだよね。街に来てから、ほとんど運動してないもんね。今日は外に出ていっぱい運動してお肉もゲットしようね。



 と、いうわけでギルドに来て、討伐以外の依頼も受けてみて、狩りに……ん?第1フィールドにある街までの護衛?ランクは……Cからか。ん?マイお姉ちゃんが居れば受けれるかな?ついでにフィールドボスもいける感じで……無理?あ、同じ感じでDランクのパーティー用の依頼がある。これなら行ける?……よし、じゃあ、それで。マイお姉ちゃんにはフレンドチャットで伝言すれば良いよね。


 まさか、初心者じゃなくて一般的な冒険者になるのに、パーティーでも良いけどランクがD以下で、フィールドボスの討伐に、違う街に移動する事、討伐以外の依頼を受ける事、副職業を得る事(済み)、ギルドで先輩冒険者に絡まれた時の対処(済み)とか。ちょっとやること多いけど、それがだいたいで良いから出来るのが初心者冒険者じゃなくて、一般冒険者って事なのね。で、D~Cが基本的に一般冒険者で、Bから上が強いベテラン冒険者。



 因みに、私に突っかかって来た男はCランク冒険者で、依頼で突っかかって来たらしい。まぁ、一気にDランクに上がったし、実力とか性格とか色々の裏取りみたいな感じ?だったらしい。リアからの情報ではなく、偶然ギルドで、そのCランクの男に出会って教えてくれた。なんか最初の印象よりも、腰の低い下っ端感が強いけど。おじさん、偉い人が相手じゃなくて、同業者なんだから強気でないと舐められるよ?……言わないけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る