第19話 姉と合流&報告

 さて、よく分からないけど、教会での用事は終わった。なので、ククルをテイム石に……テイムしたばかりだし、別に一緒でも良いよね。他の皆は朝に色々したし、テイムして直ぐにテイム石行きだとククルも嫌だもんね?うんうん、そういう事にしよう。


(あの、気づいてないみたいですけど良いんです?)

(フフフ、彼女言ってたでしょ?見守る者だって。これはこれで、良いんだよ。それに、眷族であるケツァールをあんなに可愛がってくれて、私は嬉しいよ。この巡り合わせがね)

(はぁ、そういうものです?えぇと、では、これで失礼しますね)

(うんうん、行っておいで。私は常に見守っているよ。良き隣人として。良き祖として。そして……良き神として)




 教会から出て、ギルドに向かう。なんか、リアが少し遅れて出てきたけど。ケツァールは頭じゃなくて肩が良いんだね。後でガトとどっちの肩に乗るかで……別に揉めないか。左右あるからね。あ、でもパーティー編成が……別にボニトとククルは闘わなくても平気?ん-……私の認識は、皆家族で仲間だけど。やっぱり、同じ種族じゃないからまだまだ厳しいかな?なんか、皆家族って認識になるといけそうだよね。私と皆で1枠か2枠にパーティーを短縮。ダメかなぁ?



「お?おーい!リンセちゃん、こっちこっち」

「マイお姉ちゃん、おはよう。相変わらず朝弱いね?」

「弱くないよっ!?むしろ、リンセちゃんが起きるのが早いの!」

「早くない。散歩に出ると、良く散歩してるお爺さんとかお婆さん、ランニングしてるお姉さんとかお兄さんに会う」

「……それ、早寝やは起きのお年寄りの方と、運動時間が早朝にしかない人だけだから」

「?……そうなの?」

「そうなんです。後、朝が本当に弱い人は朝に起きて来ないから。むしろ、今も寝てるから。というより、今はゲーム時間でだいたい朝8時位の時間だからギルドの中、結構混んでるよ?」

「……本当だ。少なくなるまで待ってた方が良い?」

「そうだね。少なくとも、後1時間位は待った方が良いかもね。ところで……その方に乗ってるの何?私、初めて見るモンスターなんだけど……モンスターで合ってるよね?」

「ん。この子はケツァールのククル。創造神で文明神のククルカン、またの名はケツァルコアトルが生んだ鳥……だよね?うん。ゲーム内の設定は知らない。仲良くなったらテイムしろ。ってリアが言ったからテイムした」

「リア?……昨日別れるまではアリアって言ってたよね?」

「リア、テイムした」

「なるほど、なるほど?まぁ、分かった。契約出来るってことは可能性的にあったもんね。うん、大丈夫。詳しくは屋台で何か買ってベンチで食べながらか、お店に入って食べながら話そうか」

「おぉ……屋台ご飯」

「これは……ヤバイわね。オマケがなかったら、その屋台の人は見る眼無いわね」

「?……普通はオマケつかない。美味しかったらチップ出す」

「あー、リンセちゃんチップ文化出身だからね。まぁ、確かにチップ渡すとオマケくれたり、なんか情報くれるよね」

「?それが当たり前。むしろ無償でサービスする方が変」

「確かに……昔は日本もチップ文化はあった筈なんだけどねぇ」



 それから、屋台でいくつか買って(本当にオマケついた)、ベンチで食べながら詳しく経緯を話して時間を潰した。流石に皆を全員出すと目立ったりするので、出れてない皆用に、お土産的にも結構買った。流石ゲーム、当りが多い。

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