第18話 職業選定

 ゲーム内で翌日、何時もの癖で早く起きすぎた……なんかリアが幸せそうな寝顔?でよだれ?を垂らしながら寝てる……妖精?いや、精霊だったけ?のよだれ……軽く拭いてみたけど、取れないし、濡れない……不思議。


 まあ、1人部屋だけど広いし、テイムモンスター達を出してご飯にしよう。お水は……なんか大きいタライが有るけど、体拭く用かな?確か井戸があったし、水汲んで来よう。……そういえば、このインナーという服だけは脱げないね。洗濯しなくても大丈夫なのかな?汚くない?……あ、だからクリーン。なるほど、生活魔法便利。


 ……リアもマイお姉ちゃんもなかなか起きない。暇。何かしようかな?あ、テイムモンスター達をブラッシングしてあげよう。ついでに、ステータス画面を見て……スキルで欲しいのは……短剣術と細工かな?あ、結構種類ある……とりあえず、木工細工で。もっと良い釣竿が作れれば、お魚もっと釣れるはず。後、テイムする時に勝手に引かれてテイム枠増やしてたけど……あった。一旦、残りのスキルポイント S P 全部テイム枠につぎ込んじゃおう。



 だいぶ外が明るくなってきたのに、リアが起きないので、先にマイお姉ちゃんの部屋に行ってみたが、鍵がかかっていたので部屋に戻り、リアをお越してから下に降り、受付に居た人に「昨日、私と一緒に来て、別の部屋を取ったマイという女性に、私が教会かギルドに行ってる」って伝言を頼んだ。もちろん、チップは忘れない。日本じゃないんだからチップ文化なはずだ。いや、日本で作られたゲームだからチップ文化無いかもしれないけど、チップって貰えると嬉しいよね。



 さ、まだ少し眠そうなリアの指示を聞きながら、教会に着いたけど……あ、6個ある石像で好きなのを選んで、そこでステータス画面を出しながら、その像の前で祈って、何も起きなければ、ステータス画面から選べば良いんだ……変なの。じゃあ、さっそく……像が6個以上有るように見えるけど?本当に好きなの選べば良いの?じゃあ……あ、私、アレ知ってる!どうせなら知ってる像の方が良いよね。


「子を見守り、良き隣人であり、家族であり、祖であると共に、我々人類に火と文明をもたらした偉大な神。祖の名はグクマッツ、ククルカン、ケツァルコアトルとも言う」

「リンセちゃん、良く知ってますね。むしろ私がビックリです」

「昔、顔見知りのお婆ちゃんに教えてもらった。長いお話だった。私、ケツァール好き。綺麗で賢くて可愛いから」

「リンセちゃん?神様を愛称呼びして褒めなくても……」

「?ケツァールは国鳥。通貨でもある。だけど、私が言ってるのは、友達になった、鳥のケツァール。神様の事じゃないよ?そうそう、こういう感じで、お腹が赤くて、全体的に青緑色で羽先が黒、尾羽が長い子なの」

「……いえ、リンセちゃん?その子は?」

「ん?……神様の子だからテイムしないよ?お友達」

「いえ、テイムしてあげて下さい。後、職業欄を見てください」

「テイム……忘れてた。とりあえず、先にこの子はククルで。後は……埋まってるから良し」

「良しじゃないです。ククルさんを撫でてないで、ちゃんと見て下さい」

「むぅ……分かった」



 そして、リアに言われた通りに職業欄を確認。主職業はテイマーのまま。副職業はミコ……巫女?御子?神子?どれだろう?ん-……一旦、英語表示にして……ダメだ。仕方ない、漢字表示で……巫女。なるほど、分からない。シャーマンとどう違うのだろう?神様の言葉を聞いて伝える?誰に?舞い?つまり躍りや歌を神様に捧げる?なるほど。祈祷?……神様にお祈り?……なるほど?占い、おばあちゃんがやってたことかな?それなら教えてもらったから分かる。

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