第16話 尋問と査定
男について行き、なんか専用みたいな扉から門の中に入って、広い部屋に私とテイムモンスターだけ入れられた。男はマイお姉ちゃんと一緒に去って行ったけど、違う男と女の人が入って来た。マイお姉ちゃん、大丈夫かな?
「さて、私はこの南門を預かる門衛長の1人でジャン・ルースという。、彼女が今回、君の担当者である」
「リュース・テンダントです。では、持ち物検査をしますので、門衛長は出ていってくださいね?」
「いや、しかし、モンスターが多いぞ?」
「出ていってくださいね?ちゃんとテイムされてるので大丈夫ですよ。なにかあったらその場合は……分かりますよね?」
「わ、分かった分かった。一応、準備だけして外で待機しておく」
「……では、持ち物検査しますね?というより、荷物やギルドカード、テイムモンスターの証はどうしました?」
「インベントリ。私、異邦人。街はこの街が初めてで、最初に入った部落のギルドじゃカードも証も出来なかった」
「あー、なるほど。門衛長、入ってきて良いですよ?異邦人で獣人のお嬢さんです」
「異邦人……厄介案件じゃないだろうな?大体の異邦人ならギルドカードを持っているし、テイム石は……あの街では売ってないが、証は?」
「すみませんね?もう一回、言ってもらって良いですか?なるべく詳しく。あ、異邦人の所は言わなくて良いです」
「持ってるのは、インベントリの中。この街が初めて入る街。その前は狼牙族の部落で、ギルドはあったけど、ギルドカードの発行はしてないし、テイムモンスターの登録出来なかったし、証もなかった」
「おぅ……じゃあ、この街にはギルドカードの登録と発行、テイムモンスターの登録に証の授与、テイム石の購入って所か」
「そう……後、お金無いから素材売る」
「あー、皮は要らん。大きさは気にしないが、あるならば魔石、次いで肉や薬草か……通行料は一般人枠だが、テイムモンスターがなぁ。昔は取っていたが、テイム石が出来てから徴収した記録は……無いな。因みに嬢ちゃんの年齢は?あ、嘘は分かるから正直に、な」
「?……年は多分14?元孤児だから正確な年齢は分からない」
「そうか……じゃあ、子供料金だな」
「む?大人料金」
「いやいや、普通逆だからな?まぁ、そういう所が子供ってこった。という訳で、通行料は500Gだな。魔石小なら5個。魔石中なら1個、肉や薬草は物によるな。後、ここで素材を全部売るより、ギルドや商人に卸した方が良いぞ」
「……小魔石10。お釣りはいらない。お仕事頑張って」
「あー、勝手に出ていこうとしない。後、チップ感覚で余分に出そうとするな。賄賂になって俺がクビにされるだろうが。とりあえず、違法薬物とか持ってないかの検査はするからな?サーチ……うむ、行って良いぞ。テンダント、ちゃんと送れよ?」
「はいはい。それじゃあ、着いてきてね」
案内されて、詰所から街の中に出たら、マイお姉ちゃんを発見した。いや、いちいち抱きつかなくていい。なんか注目されてるし。それじゃあ、アリアの指示に従って、ギルドに行こう。ん?素材とかいらないのを売って、テイム石を買ってから宿が先?で、教会行ってからギルド?なんで?二度手間になるから?……むぅ、分かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます