第13話 お姉ちゃんと野営
お姉ちゃんと一緒にオーク戦をした後、仕方なく、お姉ちゃんに合わせてもらって、地上を起きてる組で移動しながら狩った。お肉ウマウマ……要らないお肉もあるけど。
内訳としては、オーク5体、鹿2頭、ゴブリン6体、森蛇3匹、森熊1頭、森ゴリラ3頭、森梟3羽。
ちょっと、暗くなるまで狩りすぎた。マイお姉ちゃんを信じた私がバカだった。まぁ、夜でも見える目で良かった。種族特性バンザイ。で、今は野営が出来る広い空間を見つけ、焚き火を焚いてから周辺の採取出来る物を適当に採取。テイムモンスター達には生オーク肉と水で、私は木の枝を削った串に鶏肉を刺して、塩胡椒で味付けしたのを焚き火から少し離して焼いてる。
「リンセちゃん、お姉ちゃんも同じの食べたい!」
「……ダメ」
「代わりにスープあげるから!ほら、お肉だけじゃ水分までは回復はしないよ?」
「……じゃあ、それで」
「やった!リンセちゃんの手料理お肉~」
「はい。焼き加減は好みで」
「……え?」
「?私、マイお姉ちゃんの好みの焼き加減知らないし」
「……因みに、リンセちゃんの好みの焼き加減は?」
「レア。だから、今から軽く火に当てて終わり」
「……じゃあ、私もそうしよう」
「マイお姉ちゃん、生肉いけたっけ?」
「見極めお願いして良い?」
「……仕方ない。スープよろ」
夕飯を食べ終えた。マイお姉ちゃんの作ったスープは、味が薄い気がしたので塩胡椒を追加して食べた。後は何時も通り、アルコンはご飯を食べてから狩りに。ガトは見張りで他は寝る。最初にマイお姉ちゃんはテントを用意してたけど、私が狼達寝ると言ったらテントを片付けて、私が寝る体勢になったら抱きついてきた……緊急時に抱きつかれたままだと、そのまま起き上がれないので、離れてもらった。だけど、なんか寂しそうだったので、同性で大人しいペロに、マイお姉ちゃんとの添い寝をお願いした。
〈naa~〉
「……ん。交代」
〈nnya〉
「おやすみ……薪足そ」
「ん?……アルコンお帰り。あ、狩り止めてきただけ?お、魚ありがと」
〈pyui〉
「piー……魚という事は川が近いのかな?また帰って来たら聞こう」
しばらくして、アルコンがまた魚を2匹持って帰って来たので、魚を受け取りつつ、川がある方角を聞き、狩りに満足したアルコンが、頭に乗って来て座る。どうやら、そろそろ夜明けが近いらしい。マイお姉ちゃんとアルコン以外がのんびり起き始めたのでご飯の準備を始める。と言っても、テイムモンスター達はお肉……あ、ボニトは木の実?分かった。私は干し肉にしようかな?ん?ペロ食べづらい?はい、これで大丈夫?マイお姉ちゃんが邪魔だったら、退かしたり、起こして良いからね?
「んぅ……朝?」
「ん、朝。暗いけど朝。マイお姉ちゃんご飯は?」
「ん-……んぅ?リンセちゃんと同じの~」
「……はい」
「ん~……固い。え?これ何?」
「ちゃんと起きた?それは干し肉」
「え゛……それって、携行食より腹持ちは良いけど、不味いし固いって言われる、あの?」
「?……美味しいよ?」
「本当に?じゃあ、一つ……固い」
「……最初は飴と同じ。少し柔らかくなったら、ガムみたいな感じで食べる。これ住民から教えてもらった常識。最初から噛みちぎって噛んで食べるの、顎とか噛む力を鍛えてる人。後は……スープに入れる物。食べ終わったら、川に行く」
「……ふぁい」
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