第12話 お姉ちゃんと一緒に戦闘?

 という訳で、テイムモンスターで元気な方を見る。というより、アルコンが既に、私の頭の上で寝ているので、まる分かりである。ん?夜はアルコンとボニト、ガトが起きてて、昼はカピタン達とビボラだったの?じゃあ、ガトは左肩で、ボニトは右手で抱えれば良いか。



「ここに、可愛いの理想郷があった……」

「分かります。天国ですよね」

「?……お姉ちゃんとアリアは何言ってるの?」

「あ、リンセちゃんのサポートAI アリアなんだ。私はネロちゃん。水の精霊で初心者じゃなくなった時に精霊契約したんだ♪」

「精霊契約?」

「「精霊契約とは……」」

「いっぺんに喋らないで。解説は……アリアに任せる」

「クッ……こr」

「では、精霊契約とは。特定の精霊と契約して、精霊を介して魔法等を行使する。または使役したり、精霊固有の魔法や能力を使ってもらったりと人間種族等と精霊が互いに合意して契約する事です。紙に残りませんが、契約は常に互いに確認出来、契約違反が有った場合や、片方が亡くなった場合に破棄されます。まぁ、一緒に居る場合もあれば、呼ばれるまで離れて生活している場合があります」

「……長い。でも、良く分かった」

「……スルーされてお姉ちゃんは寂しい」

「とりあえず、距離を稼ぎたいから全力で走る」

「お?まぁ、お姉ちゃんレベルやスキルは上だからね。リンセちゃんに合わせるよ」

「……分かった」


 と、いうわけで、狼達は地上を疾走。私はガトを右肩に移動させ、片手しか使えないうえに、バランスが悪いけど、ビボラと一緒に全力で木から木へ移動を始めた。マイお姉ちゃんは……知らない。多分、狼達を追ってると思う。道中の敵性動物……もう、モンスターで良いや。は、狼達が見つけ次第、合流して全力で狩る。



「ちょっ、ちょっと、ストップッ!」

「?……Gyauッ!」

《Gurrrr?》

「リンセちゃん、私よりAGL(アジリティ)低かったよね?何で私よりも早いの?」

「?……地面走る。枝から枝に飛び移る。全く別。地面蹴る、前に出る。枝や木を蹴る、前に出る。地上、地面蹴る、足だけ。枝から枝、足と手、使う。加速出来る。ビボラは私やマイお姉ちゃんより速い」

「へ、へぇ……(良く分からないよっ!?)」

〈Gauッ〉

「……敵、モンスター。発見。狩る。Gyauッ!」

《Gau,、Gyauッ!》

「お姉ちゃんの手伝い、いる?」

「いらな……1体任せる!」

「よしきた!お姉ちゃんに任せなさい!」




 オーク3体。ウマウマ。まぁ、私の方で2体、お姉ちゃんに1体お願いした。あ、アルコンとボニト、ガトは戦う前にちゃんと茂みに隠して、そっちに攻撃が行かないようにした。1体はドロップだけど、お肉美味しいから欲しいし、装備そのまま取れるかな?と思って解体した。なんか汗?でベトベトしてそうで、なるべくしたくなかったけど、オークの皮っていうのを初めてゲットした。解体を終えたら、お姉ちゃんにクリーンをかけられた。



 後、今更ながら、私が初期装備?というのを着ていないのに気づいたらしい。要らないから売った、と言ったら呆れてた。更に、何でSTP (ステータスポイント)を振ってないのか?とか。今のところ、レベルアップ分で振られたステータスで充分だし、問題がないからだけど……街に着いたら、ちゃんとSTPを振って、ギルドにある訓練場で上がった分の慣らしをするのがオススメだ。って言われた。



 因みに……私への誕生日プレゼントはいまだに貰ってない。まさか忘れてないよね?言わないでいるけど、何くれるんだろ?

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