第11話 合流
何時ものように、猫と遊んでいる時。真衣お姉ちゃんに、狼牙族の部落にもう居ると言われた。どうやら、昨日の寝る前に真衣お姉ちゃんの部屋に入れた紙をちゃんと読んだようだ。なので、夕飯とお風呂お終わらせたら、一緒のパーティーで遊べると喜んでいた。……宿題とか予習があるんだけど?というより私、テイムモンスターで他の人とパーティー組めないんだけど?どうするんだろ、真衣お姉ちゃん。
と、言うわけで、色々と言う前に居なくなった真衣お姉ちゃんの為に、頑張って宿題だけを終わらせてログイン。あ、皆集合ね?ちゃんとご飯食べてた?じゃあ、ちょっと街に行ってくるから、お腹空いてる子はご飯食べててね?
「お、来た来た。本当に街中じゃなかったんだ。居るの」
「ん。とりあえず、先に買い物する」
「よし!じゃあ、先にパーティーを組もう!」
「……組めない」
「え?何で?」
「テイムモンスターで満員」
「あー、なるほど。テイムしたって言ってたもんね。じゃあ、パーティーは組まずに一緒に行動しよう。戦闘は早い者勝ちってことで」
「ん。じゃあ、色々買ったら門を出て北側に行く」
「あ、そこでログアウトしたんだ」
「ん。テイムモンスター、宿屋無理だった」
「あー、一緒に泊める宿って街でも少ないし、大抵お高いらしいよ?宿泊費」
「家族分で考えたら普通。ご飯も出るなら尚更」
「なるほどね。文句を言う方が基本的にはおかしいと。一理あるね」
「じゃ、こっち」
買い物、基本的に画面が出てやり取りするの楽。他のお客さんにも対応出来るし便利そう……あ、プレイヤーだけなんだ。出来るの。とりあえず、買ったのは食べ物と水筒(500ml)、塩(岩塩)1キロ、胡椒1キロ、鉈×2、解体用ナイフ×4、フライパン×2、鍋×1、セーフティーエリアを1回だけ作れるテント(使用後はただのテント×2。セーフティーエリアを作る機能だけ無くなる。もう一度使えるようにするには魔石小が8つ必要)。結果的にお金は無くなった。ついでに、真衣お姉ちゃんにステータス見せて、真衣お姉ちゃんのステータスも見た。真衣お姉ちゃんはゲーム内でもマイお姉ちゃんらしい。まぁ、私もそのまんまだけど。アリア的には本当に親しい人とかじゃないと、基本的にステータスを見せるのはダメだって。マイお姉ちゃんにも言われたけど。
「本当に、狼系6頭に蛇系1匹、猫系1匹で鷹1羽にウサギ1羽なんだね」
「ん。じゃあ、出発」
「一番近いのは獣王国の初期地点の街だけど、本当に第2フィールドの街に行くの?」
「そっちに欲しいのがある。情報感謝」
「いやいや、これでも最前線に近い場所でプレイしてたからね。所属してたギルドにもテイマー居たし、わりと情報は持ってるよ」
「伝え忘れ、無いよね?」
「ん-……あ」
「あ?」
「お金大丈夫?確か街に入る時は最初に入金が必要で、冒険者登録とかしないと毎回お金取られるのよ。まぁ、素材とか討伐証明部位が有れば詰所で精算してくれるけど」
「……オーク2、ゴブリン31、森熊2、森ゴリラ1、猪2で足りる?」
「討伐証明部位だけ?」
「だけ」
「……もう少し有れば、テイムモンスターと同じ部屋で宿取れると思うよ?というか、討伐証明部位より素材の方が金額は美味しいし、テイム石も買えるよ」
「やること決まった」
マイお姉ちゃんのお陰で、やる気凄くが出た。家族を増やすためにも、積極的に狩りをしよう。ご飯も増やせるし、戦闘でテイマーレベルが上がれば、テイム量も増やせる。あ、設定戻しておかないと。
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