第9話 合流?
だいぶ暗くなったので、アルコンに偵察と軽い狩りをして来てもらう。基本は逃げ1択。小さい魚やネズミ、リス位なら簡単に狩れると思う。猫のガトは睡眠時間がまちまちだけど、夕方頃と朝型に寝るって聞いたので問題ない。アルコンが帰って来るまでは周辺監視をしてもらい、寝たくなったら私と交代。なんか、アリアがずっと起きてるみたいなので、拘束して(抱き締めて)一緒に寝る。睡眠大事。
寝てたら、ガトに起こされた。あ、ガトは寝るんだ。アルコンは……まだ戻ってない?結構、遠くまで行った?まぁ、いいや。アリアは……うん、よく寝てる。やっぱり無理してた?寝かせとこ。携行食はあと2つ。水は300ml。フルで500mlかな?まぁ、小川の水でも問題ない。
……暇。焚き火に枯れ枝突っ込んで消えないようにして、火を眺めるしかする事ない。好きだけど……あ、そういえばアリアがステータスをよく確認とか言ってたっけ。えぇと、レベル……どうでも良い。スキル……解体取れる?ん-、あ、短剣術?……フムフム……あ、レベル上がった。じゃあ、解体と短剣術取ろ。称号?……良く分からない。こんなものかな?……あ、アルコンにゲーム内での真衣お姉ちゃんの容姿を教えるの忘れてた。
あ、アルコンが戻ってきた。ん?……そう。明らかに自然じゃない物を見つけたの?ナイスよ。あ、でもここからは少し遠いの?……そう。方角はこっち。じゃあ、後は任せてゆっくりお休み。
「寝る子以外は皆起きて。ご飯食べたら移動」
Gyau
「ん?……起きないのは運んで行こう。ビボラ?また寝ようとしない。一番大きいのだから、自分で動く」
〈Syuu-〉
「ん。良い子」
まぁ、朝ごはんと言ってもいつもの生肉に携行食だけで、食べたら皆で小川に行って水飲みとか軽く水浴びするだけだけど。あ、ガト、食べてから寝ないの。ちゃんとゆっくり歩くから、動かないと太るよ?太ると狩り出来なくなるんだから。
「じゃ、行こうか。まだ日が出てないから、皆で地上を歩くよ」
《Gyau?》
「ん?明るくなったら、私とガト、ビボラは木の上の方が早い。遠く……はちょっと地上と変わらない位見えずらいけど」
《Gau》
「分かったなら良い」
全く。まぁ、この子達が人間(私)の言葉を理解してるのはいいね。これなら、他の人達がこの子達に何か言っても、いちいち言い聞かせなくても良さそう。いちいち使い分けて話すのは面倒だったし。個別でお話じゃなくて、皆でお喋り出来るしね。
で、アルコンに教わった方角を歩いているんだけど……通りすぎた?もしくは、まだまだ先?だいぶ日が傾いてきたんだけど……あ、また罠。ここら辺、人工的な罠が多いね。おかけで家の子達が罠にかからないように先導しなきゃだし、歩くペースが落ちるんだけど?まぁ、テイム出来ないし、可哀想な子は逃がしたり、軽く怪我を治したり、狩って、捌いて、インベントリに入れたけど。
「止まれっ!貴様……何処の部落の者だ!」
「んぅ?…………アリア、起きて」
「人の質問に答えろ!」
「はにゃ……ここは?……あれ?」
「アリア……状況説明」
「いえ、私が説明して欲しいのですが?」
「初めての遭遇」
「はぁ。なるほど?私、リンセちゃんにしか見れませんし、現地住民とは話せませんよ?」
「……使えない」
「人の話を聞けぇぇぇえっ!!」
「……うるさい」
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