第192話 ホワイトデー? あいつは良い奴だったよ。
【カクヨムコン9】参加中です。皆さんよかったら応援お願いします。
今日も閲覧ありがとうございます。少しでも楽しんでもらえたら嬉しいです
いいねや☆レビュー、フォローなどとても励みになっています。
19時より執筆開始(勝負あさねこ
──────────────────────────────────────
時は経ちあっという間に来週にはゴールデンウィークを控えていた。
2月から特に大きな出来事等もなく、ホワイトデーの時にちょっとサイレーン達が暴走した位で、それ以外は特に平穏な日々が続いていた。
その間も地下施設で経験とポイントを稼いだり、それぞれ親交を深めたり出来る事をやっていた感じだろうか。俺も結構な頻度でモンスター討伐を続けてお蔭でサイレーンとのトランスブーストは安定して使えるようになった。
問題は全然山積みなんだがな。何せあれからまだ1回もテルクシノエー達とトランスブーストが成功していない。クレアとは一瞬上手くいきかけたんだが、何かに弾かれるように失敗したんだよな。
お互いの信頼度でも足りないのかなんて思ったが、流石にそれはないだろうし、このSSスキルは未だに謎が多い。一応この情報を教えてくれたハトメヒトにも効いては見たんだが、残念な事にその辺りの記憶は残っていないらしく、やはり自分達で何とかするしかなさそうだ。
勿論ハトメヒトとの合体も失敗している。
4月辺りにまたダンジョンアタック系の特別ミッションがあったんだが、俺と片桐は参加しなかった。山崎達は蘇生薬などの可能性があるという事で向かったんだが、数時間でボロボロになって撤退したらしい。
開幕新島が殺されたらしくて、ヒーラーが居ない状態じゃどうしようもなくモンスターとの戦いから必死に逃げ出してきたらしい。
そのせいかほぼ毎日の様に地下施設を山崎達が利用している。前回クリア出来たからと言って毎回クリア出来る訳でもないからな。
他に変わった事と言えば、バンカーが正式に俺達のメンバーに加わる事になった。基本は佐伯と同じで通いでこっちに来る感じになっている。レヴォリューションは基本はソロらしく、何かあれば共闘を頼むと言われているようだ。
俺としては流川と同等に近い戦闘経験とレベルを持つあいつが敵じゃあなくて一応味方なのは有難いと思っている。
流川の方は羅漢とガーディアンがこれからはともに行動する事になったらしい。こう考えると俺達のパーティはかなりの大所帯になったのではないかと思う。
後は【アトリ】というプレイヤーももしかしたら仲間になるかもしれないって所か。片桐を防衛する時に山田達と一緒に戦っていたらしい。完全に防御タイプのプレイヤーとの事で、もしまたダンジョンアタックのミッションに参加するのなら、出来ればほしいと山崎が言ってたな。
他はサリエルとの関係は上々だ。まだ山崎が気を許してはいないみたいだが、俺がサリエルの事を辛抱強く伝えて言った結果、ここに気軽に来れるようになる程には関係が改善した。
まぁ、後輩には裏の世界、こっちの話は何も伝えてないのでこっちに来るのは少々気まずいらしいがな。まぁ、何も知らなかったら不貞を働いてるんじゃないかと言われても仕方のない状況だからなぁ・・・実際にはそんな事はまったくないが。
ここでポイント稼ぎ件、経験を積むためにモンスターと戦うために来てるのが理由だしな。それ以外じゃ彼女はこっちにそんなに来る事はない。月に2~4回程度だろうか。
ディーヴァとの関係は相変わらずだ。意味の分からん理由で時々呼び出される程度か。仲が良いと言われたら悪くはない・・・関係の浅い友人といったような関係を築けていると思う。
とまぁ、そんな感じで日々を過ごしていたらあっという間に5月。5月に入った瞬間ソウルギアゲームから一斉に連絡が送られてきて、次のシーズン開始と1回目のミッションの日程が掲載されていた。
次のシーズンは6月1日から開始。初回ミッションは6月6日との事だ。ミッション内容については、今月の半ばに詳細が送られてくるとの事。
ついに次のシーズンか・・・
長い休養だと思っていたが、いざこうやって次のミッションの連絡が来ると色々と思う所があるな。心の何処かではずっとこのままでよかったと思っているのと、次のシーズンが来たらさっさとレベルを上げて、クリアしてやろうって言うのと、色んな感情がごちゃ混ぜになっている。
10レベルになればクリア、その後は二度と参加しなくてもよくなる・・・俺達の目指す先はそこだが、それまで生き残る事が出来るか、レベル10までのポイントをいつになったら稼ぎきることが出来るか・・・考えれば考える程、未来は見通せない。
油断すれば死ぬミッションを俺達は誰一人欠ける事なく、クリアしていくことが出来るのだろうか・・・大切な仲間が増えた、大事な家族が増えた。
今は誰一人としてあいつらには死んで欲しくない。だが、そんな都合のいい未来が来るとは限らない。俺が、流川が、誰かが死ぬかもしれない。それだけはいつも覚悟しておかないとな・・・
「おーい、友樹なにやってんの? ゴールデンウィークのプチ旅行の相談するんだろー?」
「おぅ、悪い悪い。今行くわ」
シーズンが開始される前の5月、残り少ない平和な時間、そのゴールデンウィークに記念にプチ旅行に行こうということで、全員がどこに行こうかなどの話し合いを続けている。
今回はなんと知り合いほぼ全員集めての旅行だ。サリエルは後輩と二人で旅行に行くらしいので不参加、楽しんで来いよ?
で、こっちはこっちで外国に行こうやら、沖縄行こうやら、北海道の最北端行こうやら、と喧々諤々たのしそうにやっている。運転は俺なので変な所じゃあなければどこでもいいがね。
―192話了
──────────────────────────────────────
今日は時間の都合でとても短い閑話となります、申し訳ありません。
後もう少しで、次の章になります。
同時に、休止になるか少し続けられるかは、お仕事によって変わります
ご容赦の程を、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます