第184話 いろいろいろいろいろいろありますね

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現在体調がかなり悪いのでいつも以上に短いです、申し訳ありません。

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「正座」


「はい」


 激おこモードのサイレーンに言われるまま大の大人が正座して座っております。


 あれから話を持ち帰ってきて相談する事になったんだが、知らなかったとはいえプレイヤーキラー二人が居る場所にほぼ無手で向かう事になったのだから仕方のない話だ。


 リビングに全員揃っている状態で一人正座という違和感丸出しの構図である。正直恥ずかしい。


「なるほど・・・話は分かりました」


「こんな近くにプレイヤーキラーが居たとはな・・・」


「山崎、まだ待ってくれよ? 相手はそれを抜けたいって話だからな」


「・・・分かった。しかしディーヴァの方はどうなんだ?」


 そう、彼女さん―サリエルは仕方なしにプレイヤーキラーをやっていたに過ぎず、こっちの保護下に入るのならすっぱりやめると言ってはいたが、ゴスロリの方、ディーヴァは見習いなのもあるが、そもそも辞めるとは言ってないんだよな。


 それも師匠っていう奴がかなり強力なプレイヤーキラーだというのも危険性が高い。一応誰彼構わず殺しに来るような奴ではないらしく、依頼を受けて相手を殺すという仕事人タイプだというが、逆に言うとお金やポイント払えばだれでも殺すって事だよなぁ・・・


「あっちは仲間じゃあなくて、敵対をしたくないだけらしい」


「おにーさん、毎回何かしら変な問題もってくるよねぇ」


「俺が悪い訳じゃないと思うんだがなぁ・・・」


 大体トラブルの方から俺に向かって突っ込んでくる感じだぞ? 俺は基本事なかれ主義だからな面倒な事に自分から頭突っ込まないんだよ。


 突っ込んだら絶対情云々で今回みたいなことになるからなぁ。


 現在、この二人の処遇についてはこんな感じになっている。


 受け入れると言ったのは流川、片桐、山田、佐伯の4人


 反対したのはスピネル、山崎の2人


 新島は俺に選択権はないって外れてる。


 ジェミニの二人も流川がOKならOKだし、サイレーン達も基本は同じ感じなので、受け入れる体制では整っている。


 山崎が「それなら俺は抜ける」と言う可能性はあったが、今は色々な柵もあるし、ディーヴァはともかくサリエルは足抜けしたいと言っているので、そこまで強く当たれないようだ。


 ディーヴァは基本俺達に不干渉を貫くそうだからな、敵対しないが仲間にもならない。唯一俺は友人だから個人的に合いたいとか言ってたが・・・絶対何か裏がありそうだよなぁ。


「俺としても後輩の彼女さんをこのままにはしておけないからな・・・だが全員が反対するなら俺はそれに従うつもりだった」


「それをすると、御堂君は彼女を助けに行ってしまいますからねぇ」


「ぐ・・・そ、そんな事はないが、手助けはするかもしれん」


 知人の恋人が危ない状況にいるのに、それがプレイヤーキラーだからって放置はなぁ・・・流川に突っ込まれたが、最悪そうなったら俺個人で何とかしようとは考えていたが。流川にはお見通しだったようだ。


「マスターは人が良いから、それが女性なのがあれだけど、うん、違う人の彼女さんなら私は良し」


「木を隠すなら森の中とは言うけれど、彼女もよくもまぁ、そんな事をしてたわね・・・」


 プレイヤーキラーから狙われない様にするために、自分がプレイヤーキラーになるとか、大胆過ぎる方法だよな。それも自分があたかも狂人とかそれ系だと認識させて、殺したり関わるのを止めさせようとするというのは。


 今回はやり過ぎたらしく、彼女もしきりに反省していた。ネットでアクセルの事が話題になってそれに乗っかったらしいが・・・


「あぁ、山崎。それについて大事な話があったんだ」


「・・・なんだ?」 


「今回ディーヴァが関わってきた理由がもう一つあってな。俺達と敵対したくない理由の一つに、お前と取引がしたいって言ってたんだ」


 相手がプレイヤーキラーで敵対状態なら山崎なら何があっても取り合う事はしないだろう。ディーヴァとしても折角の取引を上手く行かせたかったらしい。


 その理由はよくわからんが。


「ネットで蘇生薬のトレードで相談があっただろう?」


「あぁ、あれから少し待ってほしいという連絡の後止まっていたからな、立ち消えしたと思っていたが」


「あのトレードだしてたの、ディーヴァらしい」


「なっ・・!?」


「持ってたよ、俺に見せてくれたからな蘇生薬」


 ディーヴァが折れに関わってきた理由の一つ、俺と敵対したくないというのは多分山崎との取引を穏便にやりたいというのもあるんだろう。


 山崎としても蘇生薬は欲しいだろうが、その取引相手がプレイヤーキラーならば素直に応じる事はないだろうし、下手すれば殺し合いだ。


 だがディーヴァは俺が流川や山崎と一緒に行動している事を何処かで知った。故に一度だけだが割と好印象の出会いになった俺に繋ぎになってもらいたいって所なのだろう。流川とは出来れば敵対したくないし、蘇生薬は持ってても迷惑だから欲しい物と交換したい、そう言っていた。


 俺がそう説明すると何かを考え始める山崎。多分今内心では葛藤が溢れてるんだろう。矜持から外れても、蘇生薬を手に入れるか。それとも断固としてディザスター側にいる相手とは関りを持たないか。

 

「・・・あんたは本当に俺に無理難題を持ってくるな」


「すまんな、俺としても出来ればどうにかしてやりたい事でさ、ディーヴァはまぁ次いででしかないが」


「飲むしかないだろう。だが、俺はそいつらと仲良くやれる自信はない、それだけは忘れないでおいてくれ」


「あぁ、今はそれでいい。スピネルはどうだ?」


 山崎と同じく反対したのはスピネルだ。理由は単純でディーヴァが許せないからという物だった。分かりやすいがそれだけにもっともな理由だろう。


 条件反射的に反対していた彼女だったが、山崎が折れ、流川がそもそも賛成に回ったので少し悩んだ後。


「・・・・私もいい。ただ、ディーヴァとは仲良くできる気がしない」


「だろうな。まぁ、基本関わるのは俺だけになりそうだ、安心してくれ」


「・・・あぁいうのは容易く嘘をつく。ケーキ屋さん・・・気を付けて?」


「おう、心配してくれありがとな」


「・・・・ん」


 こくりと頷き、結局俺が持ってきた話は受け入れられることになった。


 彼女達がプレイヤーキラーでなければもっとすんなり言ってたんだろうが、人生そんな簡単に行くわけもないか。


 いやこれは十分スムーズに行ったのかもしれんな。下手すれば喧嘩所か共闘決裂になるかもしれなかった可能性もある。そう思うと割と無茶をしたかもしれんが、俺としては後輩の彼女さんを何とか助けてやりたかったんだ。


 これで、サリエルもプレイヤーキラーから足を洗える。そうすればあいつに後ろ位隠し事をあまりしなくて済むようになるだろう。プレイヤーという事は隠し続けなくてはいけないだろうが、もしバレたとしても、殺人鬼ではなく、巻き込まれた被害者だとあいつなら理解してくれる筈だ。


「それじゃ、この後はマスターへのお仕置きが始まります」


「・・・はい?」


「そりゃあまーちゃんってば毎回言ってるのに、油断ばかりだからねぇ」


「せめてあーしたちだけでも連れて行くべきだったね」


「いや、その…まて」


「さ、皆戻りましょう、後は彼女達に任せて」


「るくぁわくん!! 親友の俺を助けてみないか!?」


「すいません、僕はるくぁわではないので無理ですね」


「あーーーーーー!!」


 その後俺がどうなったのか・・・・後生なので聞かないでくれ。




―184話了


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下手に長くするより簡単に終わらせた方がいいかなと思いました!!

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