第158話 山田君は彼女が欲しい

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 俺は山田雄太、ソウルギア【ハルペー】を使いこなすレベル4のプレイヤー。


 そんな俺には唯一の欠点がある・・・そう、それは・・・


 【彼女がいない】事だ・・・!


 自画自賛って訳じゃあないが、俺自身そこまで見た目が悪い訳じゃあない。男の魅力的には10段階評価で6~7はあると思う。


 その上でプレイヤーとして戦っているので男の渋さと戦場を生き抜いた男の格好良さが溢れている筈なのだ。確かに俺よりもっとすごい人は沢山いるけど、今の俺ならば町を歩けば女性たちがキャーキャー言ってくれるのではと期待したのだ。


 だが現実は非常。


 箸にも棒にも引っかからない悲しみを受けて、少しでも癒しを得るべくメイド喫茶で萌え萌えエネルギーを補給して何とか致命傷で済んだ。


 俺がここまで異性にがっついている理由はたった一つ。


 それまではそこまで異性に対して貪欲ではなかった。


 だが・・・! ここは・・・この場所は俺にとって、楽園に近い地獄だったのだ・・・! 血の涙を流してしまいそうなほどに、俺の目の前には絶対に手の届かない美少女から美女まで揃い踏みしているのだから・・・!


 目に毒所ではない、この世界にここまでの美女が居たのかといいたくなる程の存在がそこにいたのだ。


 彼女達はソウルギア。人型のソウルギア。


 そう、つまり彼女達には愛しいマスターが存在する。


 それはケーキ屋さん事、御堂さん。


 見た目はヤの付く自営業とかそんな感じの目つきだけで人を殺せそうな存在。しかしてその実態はまさかのパティシエ系男子であり、意外と俺達寄りなお兄さん。


 だが、だがそれでも俺とは決定的に違うのだ・・・!


 彼には複数の彼を慕うソウルギアガールズが居るのだから・・・!


 まずはサイレーンちゃん。


 何はともあれ全てにおいて可愛いのだ・・・! 行動パターンも結構不思議で意外と突拍子もない事も普通にやっている。


 それでいてまさかの下ネタもオーケーというおおらかさ・・・彼女が俺の彼女だったら世界は今頃パライソだっただろう。どうして俺のソウルギアはハルペーなのか。


 次にテルクシノエーさん。


 もうね? あかんよね? 現代のクレオパトラかといいたくなったよ俺は。


 もしくは現代の妲己ですねわかります。彼女自身が抑えているからこそ目を奪われるだけで済んでるが、テルクシノエーさんが本気を出して勝負服に身を包んだ場合、リアルで周囲の老若男女が魅了されて傀儡化するっていうレベルだ。


 彼女の為なら死ねる! がリアルになるんだから凄すぎるよな。俺もついつい染まりそうになるし。どうして俺のソウルギアはハルペーなのか。


 そして更に増えてミューズの二人、ショコラちゃんとクレアちゃん。


 今度はオタクに優しい系ギャルと、美少女ギャルの二人だ。何この男の理想を具現化したようなギャルたちは。特にショコラちゃんが良い・・・良すぎるんだ。


 彼女は絶対に御堂さん一筋なのに、ギャルとしての性質なのかそもそもの性格なのか俺等に対して色々ガードが緩いのだ・・・! あんな子に色々許してもらったら誤解してしまうじゃあないか! どうして俺のソウルギアはハルペーなのか。


 クレアちゃんは逆に御堂さん一筋って感じで、ショコラちゃんと違って、俺等にはそこまで気安くない。まさにギャルというもので、下心満載で近寄ろうものなら氷点下レベルの威圧で潰される。でも逆に言うとそこまで愛情が深いって事なのだ。つくづく御堂さんが羨ましい・・・! どうして俺のソウルギアはハルペーなのか。


 ほんとうにどうして・・・どうして俺のソウルギアはハルペーなのか。


 最後はハトメヒト・・・


 この子は・・・・うんまぁ、何と言えばいいんだろう。


 可愛いのは確かだ、とても可愛らしいし愛嬌もある、冗談も受け入れてくれる・・・が、悲しきかな少女というよりは幼女だった。ザ・幼女だった。後更に言えばカオスな言動と行動のせいで折角の幼女の良さが掻き消えていた。


 この俺ですらツッコミを入れてしまうほどなのだから、その存在感は最たるものだろう。この時ばかりは俺のソウルギアがハルペーで良かったなんて思ったりした。


 更に言えば御堂さんはソウルギア以外にも普通の女性とも仲が良いのだ・・・!


 片桐さん。オタニート系美女とか俺的にはご褒美なんだよ・・・! そりゃあ最初はまぁ、色々あったからそこまで異性として意識した事はなかったが、なんなんだよずるくないか? あぁ見えて意外とナイスバディで普段の口調が可愛くて、小動物みたいな感じがするとか、ご褒美ものだろ!?


 俺は御堂さんがこんな女性に囲まれて普通で居られる事に驚愕を隠せない。もしかして女性に興味がないとか言わないよな? 本命は流川さんとか言わないよな? 俺の尻は大丈夫なのだろうか・・・いや、んなこと言ったら物理的に殺されそうだから言わないけどな?


 とまぁ、アクセルさんこと山崎さんに誘われてからの俺は事ある毎に美少女の誘惑に負けそうになりそうなのを必死に耐えているのだ・・・! 俺頑張ってると思うんだ。彼女達がソウルギアじゃなかったらワンチャン賭けてアッピールしに行ってたぞ・・・! 片桐さんはまぁ・・・遠目で見る分には美女可愛いから! 

 

 今の俺に必要なのは美少女分・・! その為には彼女が必要だ!


 今の俺ならばナンパさえすればきっとかわいい子達をひっかけられると思う! 何せそれなりに金はあるし、見た目もうんまぁ・・いいと思う。


 そして今日はとても頼りになる協力者がいるのだ!!


「頑張りましょう新島さん!!」


「あぁ・・・このままでは俺達は悟りを開いてしまう。その前に欲望に忠実にならねば!」


 山崎さんの親友で相棒、そしてソウルギアである新島さんが今回の協力者だ! 彼もまた山崎さんと同じで甘いマスクが特徴的な優男系イケメンなのだ。悲しいかな蘇生したばかりなのと、生前彼女と別れたらしく、俺と同じ独り身なのだが。


 俺と新島さん、二人の戦力があれば俺達はきっと可愛い彼女を手に入れられる筈だ! ナンパからのデートで、連絡先なんか知ったりして・・・!


 燃え上がってきたぜ・・・!!


―158話了


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恐らく来週の半ばまではこんな感じで短いのしか書けません

ご了承ください。出来る限りは毎日投稿しておきたいという意地です。

内容はまぁ・・・薄いですがががが


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