第106話 私の結果を聞きますか? ようがしょ。
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「し・・・死んでる」
「うんまぁ・・・あれは酷かったね」
「最後の10連が全部コモン、あんたの冗談が現実になったんですがそれは?」
「わ、私の所為じゃないよなぁ!?」
スマホを持った状態で息絶えている俺。
良いものを当てた反動とは言うが、まさかの10連全部コモンは精神的にダメージが酷かった。それも新規のコモンが出たなら兎も角、全部どれかしらダブってる時点で悲しみしか湧いてこない。
コモン、コモン、コモンと続いて最後に希望を託した時、それもコモンだった絶望感。こんちくしょうとばかりに追加でガチャを回すには10連が3000万円というとんでも金額なのでヤケにもなれず、大地に沈み込む事しか出来なかった。
SS1枚、S2枚とまぁ、そこまで悪い結果じゃあないが、それでも最後の10連が大爆死なのは精神的に辛いぜ。
「ほら元気だしなって。あーしの胸でも揉む?」
「あ、あ、あ・・・」
「やめなさい!?」
目の前に特盛を突き出されてつい手がふらふらと、その前にテルクシノエーにどつかれて撃沈するクレア。ほんと彼女が居なかったらドロドロのやばい事になりそうで本当に助かるよ。いやでも実は7割くらい堪能したかったです。
いつまでも落ち込んでいられないのでゾンビの様に起き上がってスキルを改めて見てみる。これをこれから色々組んでいくことになるが・・・
「今日はもうテンションが低いので、スキルセットは明日以降だな」
「それでも明日やるんだなぁ。偉いって言うかなんて言うか」
「片桐もスキルはセットしてないのか?」
「んー。ま、友樹ならいいか。ほれ」
と、何か勝手に納得しつつ片桐が自分のスマホを俺に差し出した。
そこには彼女のステータスが掲載されている。
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【プレイヤー:片桐未来(かたぎりみらい)】【所持ポイント:20182】
【LEVEL:4】
【ステータス:パワー:1 マジック:1 ガード:3 レジスト:15】
【スキル:ソウルギア:マシン・ザ・リバティLv4】
■スキルセット:C:6 R:5 SR:3 SS:1
【C:念話】
【C:翻訳】
【C:睡眠耐性】
【C:毒耐性】
【C:コンピューター技能:中級】
【C:コンピューター技能:中級】
【R:情報操作:上級】
【R:情報収拾:上級】
【R:マルチタスク+1】
【R:マルチタスク+1】
【R:マルチタスク+1】
【SR:幻想の腕】
【SR:マルチタスク+3】
【SR:インターネットデータ収集:最上級】
【SS:電子の超越者】
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「お、おい? ステータスやスキルを見せて良かったのか!?」
「友樹は悪用しないだろ? それに色々見せてくれてるし、同志だし?」
そう言うとにこりと笑う片桐。
この仲間に対しての信頼度は少々危険な気もするが、そういう人懐っこいのと完全な信頼感は確かに裏切れねぇな・・・
それにしても俺の知らないスキルばかりあるが、大体においてパソコンとかそういう関連のスキルばかりだな、だから蘇生薬が掲示板で云々って時も対応出来たんだろうな。
というか戦闘力が全くねぇ。今のサイレーンよりステータスが低いとか本気で戦闘出来ないソウルギアなんだな。そりゃミッションにも早々出られねぇよ。誰かと一緒に戦うタイプが引きこもりでコミュ障ともなればなぁ。
「知らないスキルが沢山あるわね・・・このマルチタスクと言うのは?」
「あ、それなれないと頭死ぬから気を付けろ? 要は分割思考出来る様になるスキルだから+1ってのは1個分の分割思考が出来て、このスキル重複するんだ」
分割思考ってなんだ?
よくわからずついテルクシノエーの方を向いてしまったが、彼女を見るととんでもないものを見たような表情で片桐を見ていた。
「あ、貴女・・・!? 思考を7分割してるって言うの!? 脳が焼き切れるでしょう!?」
「・・・ひぇ!? そ、そんな普段からは使ってないよ。情報収集するときとかゲームする時とか掲示板見たりとか、色々やる事ある時に思考を分割してるだけでさ」
テルクシノエーが言うには分割思考とはその名前の通りに、自分の思考を分割してそれぞれが別の思考をするって事らしい。
今一よくわからんので詳しく聞いたら、片方の思考では勉強をして、もう片方の思考では全く違う事をしている。そしてそのどちらともを【同時】に展開しているらしい。
いや、俺も仕事中に作業しながら他の事考えたりとかはする事もあるが、そういうのとは全く違うんだろう? 完全に思考を切り離して、違う事を同時にやるとか、俺には全く出来そうもない、というかそれを最大で7分割とか、なんだよこいつ天才かよ・・・?
「でも、思考をそれだけ増やしても本人は一人だし意味がないんじゃ・・・?」
「7つの思考がそれぞれ別の魔法を発動展開させれば、一瞬で7種の魔法を使えると言えば?」
「・・・やばすぎるにゃ」
聞きただしたサイレーンの語尾が猫になるレベルにはとんでもない事をしてるらしい。
「い、一応このSレアスキルの幻想の腕って奴で、幻の手を動かせるから、一度に最大7つのパソコンを使って、全部同時進行とか出来るぞ? 情報収集とか情報操作とかそうやってたし」
「あー・・・うん、ショコラわかっちゃった。この子戦闘力以外で天才枠だよ」
俺もそう思った。片桐は戦闘じゃあなくて、情報戦やネット関係でありえないほどの実力を持つタイプなんだろう。何せソウルギアの時点で機械の強化とかそっち方面だしな。
ミッション等では確かにその力は役に立たないが、日常やこれからにおいては寧ろ俺達なんかよりもずっと頼りになる存在なのかもしれない。
色々聞く限りでは、その気になればあちこちにハッキングやらも問題なく出来るそうだし、ウイルスの自作やら除去などもお手の物、必要な情報なら簡単に手に入れられると・・・
「そこだけ言うと流川が普通の人に感じるレベルだな」
「おいまて、私をあんなとんでも人間と一緒にするなし」
方向性は違うが十分お前も流川枠だよ?
「流石に彼女の様に6も7もは無理ですが、マルチタスクは私も欲しいかもしれません」
「あ、皆に指示とかする時だね?」
「えぇ、最低でも全体を把握できる思考と、全員に情報を伝えて冷静さを保つための思考が必要だと思うの。恐らく流川さんも使ってる思うわ。後で聞いてみようかしら」
それはあり得るな、正直普通に考えてたら間に合わない事も多々あったし、流川もこうやってマルチタスクのスキルをセットしてるのかもしれない。俺は使いこなせる気がしないんで、使うことはなさそうだが。
というかマルチタスクって普通に購入する場合いくらなんだ?
スキル購入ページに入ってスキル【マルチタスク】を検索する。するとレアとSレアにスキルが掲載されていた。
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【マルチタスク+1】レアリティ:レア 値段:1200P
【パッシブスキル】
自身に【分割思考】を一つ追加する。分割した思考は通常の思考とは別に
他の思考をする事が可能となる。使いすぎると脳に激しい疲労やダメージがいく。
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【マルチタスク+3】レアリティ:Sレア 値段:5000P
【パッシブスキル】
自身に【分割思考】を三つ追加する。分割した思考は通常の思考とは別に
他の思考をする事が可能となる。使いすぎると脳に激しい疲労やダメージがいく。
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凄いシンプルな説明だが、やはり使いすぎると脳にダメージがいくらしい。この辺は慣れていくか、片桐の様に天才でもなければうまく利用できないんだろうな。
値段もレアなら少々お高めだが、買えない事はない。Sレアは流石に10連ガチャ分を大きく超えているので購入には勇気が必要になるな。
「テルクシノエー、まずは慣らし程度でレア一つでいいか?」
「っ! ご主人様、良いのですか?」
「これから必須になるとテルクシノエーが思ったんだろ? ならそれはきっと必要なもんだ、それなら必要経費だろ」
「マスター、マスター。私はこのスキルが欲しい」
「お? どれどれ?」
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【床上手】レアリティ:レア 値段:200P
【パッシブスキル】
スキル【床上手】を得る。貴方も好き者ですねwwwwwwwwwwwwwww
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「サイレーン君? 君はどこからこんなスキルを見つけてくるのかなサイレーン君?」
「乙女には秘密が一杯」
「乙女じゃあなくてガッツリスケベだと思うんだわ、あーし」
「寧ろこういうのはショコラ達が見つけるべきだったよね」
「友樹のスケベ」
「俺か!? 俺が悪いのか!?」
無駄に安いのも腹立つな!! こんなスキルなぞ!!!
買いました(ぁ
―106話了
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という訳でまさかの全部コモンでした。
これがあさねこダイス運!!
そういう事もありますね(ごごごごご
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