第50話 例え、それがどれだけ認めたくなくても現実
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後残り30秒。
ここにいる全体に強化は施しているし、アトリが【城塞防御】を発動させ結界を形成している。リバティは佐伯とスピネルがガードし、サイレーンとテルクシノエーはいつでもスキルを発動出来る用意は終えている。
他のプレイヤー達もそれぞれ最後のウェーブを乗り切るために全身全霊を込めていた。
『あと20秒』
1分にも満たない僅かな時間、御堂は手甲剣を構えながらその時を待ち続けている。あの空間で見た何者かは未だに分からないが、今はそれよりも生き残る事が先決だ。これ以上サイレーン達を心配させる訳にはいかないのだから。
『あと10秒』
「・・・・・・・・・来るっ!!」
誰が叫んだか―
最後のウェーブが開始される。
しかし、不思議な事に辺りには一つもコアが出現していなかった。モンスターが雪崩れ込んでくる気配もない。寧ろ辺りを静寂が包んでいる。予想もしていなかった状況に流川を含め動揺が走る。
全員がそれぞれ辺りを見回すがやはりコアは出現しない。もしかして不具合か何かかとハルペー含め数人のプレイヤー達が考えていたが、流川だけは違った。
全身の血の気が引く程の恐怖を感じたのだ。それはジェミニの二人も同じだったようで、一切の警戒は解かずいつでも全力で動けるように、そして流川を護れるように少しずつ動いている。
「これは、何が・・・」
よくわからない状況にバンカーも周囲をキョロキョロを見まわしている。先ほど以上のモンスターの雪崩か、あのドラゴンが複数体、もしくはそのどちらもと考えていたのに、何もモンスターが居ないのだ。不思議がるのも無理はない。
それぞれが現状に戸惑っている所に流川からの【念話】が入った。
『皆さん、油断しない様に。最悪は撤退も考えてください』
「っ!?」
流川の念話にリバティが反応する。
ここで撤退すると言う事は、彼女を見殺しにすると言う意味だからだ。そんなものは到底受け入れられない。この時点で彼女は頼る相手を流川から御堂に完全に切り替えた。
周囲の反応もまちまちだ。
急に流川が怖気づいたのかのかと呆れるプレイヤーも居れば羅漢の様にそれは出来ないと最後まで残ろうと考えている者、バンカーとアクセルの二人はあのジェミニがここまで言う相手が来るかもしれないという事に動揺を隠せない。
御堂も同じくだ。実は御堂には更に念話が届いていた。
『先ほどテルクシノエーさんにミッションから軽いペナルティだけで撤退できるアイテムを渡しておきました。僕に何かあれば、もしくは絶対に無理だとわかったら使ってもらいます』
『な、何言ってんだ!?』
『僕の様が正しければ、恐らくは――』
流川が念話で続けようとした瞬間、暗闇の中から何かが近づく音が聞こえてきた。
「予想通り、ですか」
コツ、コツと何かが歩いて此方に向かってきている。此方に近づくにつれその姿が露わになってきた。
「プ・・・プレイヤー・・・?」
ガーディアンが思わず呟く。
現れたのはモンスターでもなんでもなく、普通の人間だった。20代後半くらいの男性だろうか? 来ている衣服も今時の服装だ。少し猫背になっているが、このような場所にはとても不釣り合いなどう見ても普通のパッとしない男性がいた。
それだけならば誰も驚きはしないだろう。しかし、その男は人が近づけるはずもないミッションの結界空間の中、そして最後のウェーブ開始時にやってきた。
この時点でただの人間ではないとは全員確信している。いや、人間なのかもわからないのだ。人型のソウルギアであるならば、そこには人間を超越した魅力などがあり、気配も人のそれとは違うため、プレイヤーならばすぐに理解できる。
だが目の前の男にはそれがない。
ただの人間の、それもうだつの上がらなそうな陰キャの男にしか見なかった。
全員が戦闘態勢を取る。この期に及んで目の前の人間が安全な存在だと思う頭の緩いプレイヤーは居なかった。
男は此方のすぐ近くまでやってくると小さく手を振り始める。へらへらとした笑みを浮かべながら目の前にいる流川に話しかけてきた。
「あ、どもっス」
「・・・貴方は?」
「ただの一般人、とかそう言うのは通らないっスよね」
たはは、と困ったように笑いながら頭を掻く男。
「ご明察の通りって奴っスよ。俺がこのウェーブのラスボスって奴っス」
「人間が・・・ミッションのラスボス!?」
「うわっ、なにあれめっちゃダサっ」
赤黒い鎧姿になっている御堂を見た男は気持ち悪いものを見たように思わずたじろぐ。そのあまりの様子に御堂の繊細な心がダメージを受けたが、それ以上に何故人間がこのミッションに敵として立っている事に驚きを隠せない。
「なんで、人間がミッションの敵として参加してるんだよ!?」
「そりゃあ、防衛対象がプレイヤーになるなら、敵対象がプレイヤーの時もあるっスよ」
簡単に言ってのける男。御堂を馬鹿にするような態度で更に続ける。
「あぁ、俺が実は人間じゃあないとかそういう落ちはないんで。ディザスターじきじきにメールがきたんスよ。防衛対象を殺せっていうメールがね」
「っ!?」
そう言って今度はリバティを見る男。現状に混乱している彼女を見て酷薄な笑みを浮かべている。
「へぇー、意外とかわいいじゃないっスか。とはいえソウルギア程じゃあないッスね」
「っ!? な、なんでディザスターにつくんだよぉ!?」
必死に言葉を絞り出すリバティにやはり男は軽く答える。
「そりゃあプレイヤーキラーだからじゃないっスかね?」
その言葉と同時に男に向かってアクセルが飛び掛かった。憤怒の表情で形成した双剣を叩き込もうとするが。
「が―――!?」
「はぁ、イケメンとか嫌いなんスよね。あたかも自分は何でもできるみたいな」
「アクセルさん!?」
血飛沫を噴き出して地面に落ちるアクセル。彼の両腕と両足が辺りに転がっていた。何かされた覚えもないのにである。倒れ込むもまだ意識のあるアクセルの頭部を男は強く踏みしめる。
鼻が潰れ、歯が折れていく。頭部がミシミシを嫌な音を立てていた。
「ああああああああああああああああ!?」
「うっせぇんスよ」
そのまま頭部を踏みつぶそうと力を込めた瞬間、カストルが駆け寄り大鎌を振り翳す。唸りを上げて振られた一撃は何者かに防がれていた。
ディオスクロイの刃の部分を手のひらで受け止めたのは男ではなく、いつの間にかそこに立っていた赤色の髪の毛の少女だ。掴まれたディオスクロイの鎌はピクリとも動かない。
「へぇ・・・君もソウルギアなんだ」
「レベル4、ジェミニ。結構美味しそうじゃない」
少女、いや少女型のソウルギアはそのままディオスクロイを握りつぶそうとするが、その前に重厚な気配を感じその場を飛び跳ねる。
瞬間そこにレーザーの様なものが突き抜けた。
「あまり強くはなさそうだけど、二人は厄介。後は雑魚だとしても」
「あまり遊ぶんじゃねぇっスよ?」
「心外ね。私はマスターの為に頑張る健気な子よ?」
「そりゃまた結構な事で。さて、面倒なのはそこのジェミニだけっスから雑魚は俺が消すッスよ」
男が指をパチンと慣らすと周辺から魔法陣が浮かび上がる。
その魔法陣を見た流川が焦りながら叫んだ。
「全員逃げてください! 防衛対象も連れて!」
その言葉を飲み込んですぐに動けたのは、彼を信頼しているスピネルのみだった。リバティの首根っこを引っ掴んでその場を一気に撤退する。佐伯も一瞬遅れたが、何かあれば彼女を護ってほしいと頼まれていた彼は直ぐに彼女を追いかけた。
状況が把握できないプレイヤーや流川を残して動けない御堂はその場に残ってしまう。テルクシノエーだけはいつでも転移撤退出来る様にアイテムを握りしめていたが。直ぐに使うべきか判断に迷っていた。
その間にも魔法陣は次々と現れ、そこから何かが現れる。
【ああああああああああぁぁぁぁぁ】
「!? あ、アンデッド!?」
ガーディアンが魔法陣から出てきたアンデッドを見て叫んだ。次々に魔法陣から現れる生ける屍たち。ゾンビやスケルトン、そう言った存在がわらわらと現れ始めたのだ。よくよく見ればそれらアンデッドは一部どう見ても日本人に見える。
「なんと悍ましい――!!」
羅漢が瞳に怒りを灯し錫杖―金剛羅漢―を振り翳した。
「おや? 知らないんスか? 邪属性魔法【屍誕陣】自分の力量によって死んだ人間を強化して呼び出すんスよ。【おぞましき死者】としてね」
「こ、このド外道が!?」
恨みが籠った叫び声を上げて襲ってくるゾンビの首を刈り取るハルペーが目の前の鬼畜なプレイヤーキラーに怒りを露わにする。
彼だけではない、アクセルを倒されアンデッドを呼び出し襲わせている彼に対して大なり小なり全プレイヤーが怒りを感じていた。
あの男を止める為に動こうとするが、魔法で生み出されたアンデッドたちはレベル2の熊より強力で1体1体を相手にするのが精いっぱいの様だ。アトリの防御結界が無ければ押し切られてしまう程にアンデッド達は強い。
「良い判断っスねぇ。でも無意味っスよ。どうせ防衛対象は逃げらんないし、俺に殺されるか、あんた達が全滅して防衛対象が死ぬかのどちらかっス」
「貴方を倒してクリアという手段もありますよ」
「あんたたちが? 俺を? あははははは!」
爆笑する男、おかしくてたまらないと言った様子でしきりに笑い続けている。やがて息苦しくなったのか、ヒィヒィ言いながらもようやく落ち着いた男は哀れんだ瞳で流川を見る。
「いるんスよねぇ。「たかがレベル4」程度でイキる奴って」
この間も少女とジェミニの二人が戦い続けている。男を攻撃する余裕は全くと言っていい程無く、寧ろ二人がかりで押されていた
「もしかしてクリア出来るとか考えてたんじゃないっスか?」
「・・・・」
「罰の1段階緩和とか、ドラゴン単体とか、雑魚のラッシュとか、クリアできるかもって考えたっスよね? 甘いっスよ。ディザスターがそんな優しい訳ないじゃないっスか」
「貴方は・・・」
「喜ばせて期待させて、叩き落す。そう言うのが好きだから、ディザスターは俺達みたいなのを歓迎するんスよ。人間同士罵り合って殺し合うのも大好きって事ッスね」
「すげぇ精神性っすね」と笑いながら男は続ける。その姿に一切の隙はない。個人戦闘力が低い流川では彼を倒す事は出来ないだろう。
「あ、忘れたっスけど。俺レベル6なんで、あんたたちが勝てる可能性は無いんでさっさと全滅してもらうんで宜しくっス」
「それだけ誰かを殺してきたという事ですか」
「そりゃ、俺も死にたくないッスから? なら媚びて生き残る方法を選んだだけっスよ。可愛いソウルギアも出来たし、あんたみたいな成功してる奴を圧倒的な力で殺せばスカっとする。だから俺はディザスターに感謝してるんス」
男の目の前では惨事が繰り広げられている。
数と戦力に押され、ついに城塞防御の結界が破壊されプレイヤー達に雪崩れ込んでいくアンデッド達。ガーディアンやバンカーが必死に対抗しているが、押し切れられるのも時間の問題だろう。
「うああああああああああああああ!?」
捌き切る事が出来なかったプレイヤーの一人がアンデッド達に全身を貪られていく。助けようにも自分の周りにいるアンデッドを倒すのが精いっぱいで動く事が出来ない。徐々に小さくなっていく声はやがて収まり、プレイヤーを食い殺したアンデッド達は次なる獲物を求めて近くにいるハルペー達に襲い掛かる。
「ふざっけんじゃねぇ!!」
我武者羅にハルペーを振り回し魔力の斬撃を飛ばすが、痛覚がないアンデッドはダメージを受けた程度では動きが鈍ることは無い。徐々に場所を詰められていく。
「つっ!!」
「おっと? 下手に動くと死ぬっスよ?」
念話で逃げるように促そうとするが、それを男は遮った。
「あんたはそこで他のプレイヤーが死ぬのを何もできずに見てればいいんスよ。そうすれば最後に優しく殺してやるっス」
「何故、君はここまで・・・」
「何でもできる、彼が居れば全員助かる。そういう奴が何もできずに、全部手遅れになる。最高のシチュだと思いません? 成功者とか全部死ねばいいんスよ。あぁ、動くと先に殺すんで? ま、動けないでしょうけどね」
男の言う通り、動く事が出来ない流川。
下手に動けばより最悪な状況になるのが分かっている。今は少しでも打開策を見つけるためにスキルをフルで使っている所だ。目の前の男はレベル6、レベル4で戦闘力も低い流川では相手にもならないだろう。
そうなればジェミニに期待するしかないが、そのジェミニ達もかなり押されている。流石に二体同時は相手が悪いのか、それとも単に遊んでいるだけなのかは分からないが、女のソウルギアは二人にかかりきりで動けないようだ。
こうしている間にも他のプレイヤーがどんどん押されてきている。その場に倒れているアクセルに至っては速く治療しなければ失血死するだろう。
焦った様な表情を見せながらも流川の内心は的確に次の行動を予測し考えている。目の前の男はどうやら流川の様なタイプがよほど嫌いらしい。表の世界でも、裏の世界でも成功し、信頼され実力があるという存在が心底気に食わないようだ。
レベル6の存在であるならば、流川程度軽く倒し切れる筈なのに妬ましいと言った表情で此方を睨みつけネチネチと精神攻撃をしかけてくる。だからこそ、そこに十分以上の隙がある。後はいつ切り札を切るか―――
『ミッション達成は無理でも、御堂君は問題なく助けられる。僕自身もこれなら逃げられますが、問題はその後でしょうね』
その策を実行すれば大勢のプレイヤーが死ぬだろう。リバティもスピネルも佐伯もアクセル、バンカー、羅漢、ハルペー、アトリ、残りのプレイヤー全てが死ぬ。
だがしかし、それでも自分達は生き残る事が出来る。
最悪を考えて用意をしておいてあるのだ、その為だけに色々準備は欠かしていないのだから。しかしこれだけのプレイヤーが死ねば次からのミッションが大変になる。更に言えば知り合いが大勢死ぬと言うのも流川にとっては精神的にきついものがある。
『調子に乗っていたつもりはありませんが、上位者と言うのはどこにでも居るものですね。次に活かすしかないでしょう。代償はとても大き――』
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「はっ?」
「!?」
男も、流川も予想もしなかった事が起きていた。
赤黒い鎧が暴威を巻き散らしながらアンデッドをすり潰し男に向かって突撃してきたのだ。すかさず男はアプリを使ってスキル【エンサイクロペディア】を発動させ、そのステータスに驚愕する。
「はぁ!?!?!」
「死に晒せこらあああああああああ!!」
破壊の象徴が乱暴な口調で死を振りまきに来た。あまりの気迫と威圧に流石の男もそれを全力で回避する。振り翳した手甲剣が衝撃波を放ち地面と辺りを薙ぎ払った。
「え? 何あれ・・・さっきのダサい奴じゃ? てかレベル3のステータスじゃねぇっスよ!?」
エンサイクロペディアで暴かれた赤黒い騎士事御堂のステータス。それはレベル差補正があったとしても埋めきれるかギリギリと言ったほどのありえないステータスを誇っていた。およそ人間のステータスではない。
あの一瞬の攻撃を回避できなかったら、死にはしなかったとしても大ダメージは免れなかっただろう。そうすれば一気に形勢不利になる。
「流川ぁ! 周りの皆はお前に任せたぁあああ!」
「み・・・ケーキ屋さん!? ダメです! 相手はレベル6――」
「だから何だ! こんな男が腐ったようなクズ野郎にやられる程、俺が弱く見えるか!」
「て、てめぇ!? 俺を馬鹿にするっスか!?」
流川の言葉を遮る様に御堂が吠える。周りでは皆がピンチになっている、中には既に殺されてしまったプレイヤーもいるのだ。目の前の人間がこれを行ったのが許せない。たとえプレイヤーであろうが何であろうが、落とし前を付けなくては気が済まなかった。
「あのソウルギアはお前のジェミニ達が抑えてるんだろう! ならこいつは俺達に任せろ! お前なら全員何とか出来る手段位持ってるだろ!!」
「っ・・・! 貴方と言う人は」
その場を離れて流川は彼等の救援に向かっていく。
可能性とかではなく、流川なら【必ず生き残った全員を助けられる】と信じている御堂。だからこそその間、目の前の性根が腐ったプレイヤーキラーを相手にすると決めたのだ。先ほどポイントも消費して、ミューズの【九の神の加護】を発動させている。
よく見れば御堂の背中には朧げに九体の女神の様な何かが映っているのが見えた。切り札を切った今の御堂の力は、レベル6の男すら脅威を感じる程に強い。
「くそうぜぇっスね・・・! このクソダサ野郎!」
「てめぇみてぇなクソの塊にゃあ言われたくねぇなぁ! 行くぞ皆!!」
御堂の後ろにはサイレーンとテルクシノエーが、御堂の両隣にはミューズの二人が、今まさに戦おうとしている御堂の援護の為に立っている。
「はぁぁぁ!? それ全部あんたのソウルギア!? ふ、ふざけんなよ!? ずるいだろうが!」
「知るかボケぇ! とりあえずテメェはぶちのめす!」
御堂は怒り狂っていた。
目の前の男、プレイヤーキラーと言う存在に。
何故か分からないが、汚されたような気がしたのだ。あのおどおどとしていた戦える感じのしないプレイヤーキラー、フェアリーズの事が。
どういう女性だったのかは分からない、目的があったのかも分からない。何を夢見ていたのか、どういう経歴でプレイヤーキラーになってしまったのか。
だがそれでも、目の前の男の様な腐り果てた理由でプレイヤーキラーになったのではないと、御堂は思っている。サイレーンもテルクシノエーも彼女の事は可哀想な存在だと聞かされていたから。
こんな快楽殺人をヘラヘラとやらかすような男と同列にはしたくなかったのだ。
「なめんなよ? ステータスだけが高いレベル3程度で、俺をどうにかできると思ったら大間違いっス!」
流川ではなく全く知名度の無い雑魚に少しでも気圧された事に腹を立てる男。ステータスが高いだけでは彼を倒す事等出来ないと、余裕を取り戻しつつもどうやって甚振って殺してやろうかと思案する。
「決めた。あんたは自分から「殺してください、俺のソウルギアを上げますから」って言わせる位に苦しめてやるっスよ」
「レベルが高かろうが、三下のセリフは変わらねぇな!!」
「~~~! ぜってぇ殺してやる!! ―っ!?」
男が喋りきる前に猛スピードで御堂が手甲剣を叩きつけた―――
―50話了
──────────────────────────────────────アクセル 瀕死
バンカー 無事
ガーディアン 無事
羅漢 無事
アトリ 戦闘不能
ハルペー 重症
プレイヤー 1人死亡 後は戦闘不能と重症
アクセルさん、毎回やられてますね(ナニ
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