第37話 エピローグ①

 俺は応接室にいた。


 ハダカでベッドに倒れていて頭がはっきりしない。いや、はっきりしないってことはないんだが、今までの事をよく覚えていない。


 そもそも俺はなんでこんなところにいるんだ?


 しかもハダカで?


 ――と、扉が開いて、どどどと完全武装の集団が部屋に突入してきた。


 盾を構えながら周囲を警戒しているこいつらは……ケーサツ? にみえないこともない。ないんだが、状況がさっぱりわからない。一体何がどうなってんだ?


 その内の背広の一人が近づいてきて、深刻な調子で言ってきた。


「キミ! ダイジョブかね!?」


「…………」


 いや、ダイジョブなんだとは思うが……。こいつらの狙いは俺なのか? 部屋の中で囲まれて、逃げることもできないので……。なんて答えたらいいんだ?


「名前は!?」


「竹中……悠馬……」


「よし。生存を確認!」


 部屋にいきなり入ってきた連中が慌ただしくなる。


 俺は……いったいどうしてここに……


 俺は、疑問だらけで、ベッド上にハダカで立ちすくんでいる。

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