⬜トラック・2⬜(彼女とのお昼休みいちゃいちゃ/手作り弁当あーん/咀嚼音ASMR)

ふわふわ系彼女との怠惰なお昼ごはん

//BGM 屋上の環境音(蝉の鳴き声、微風、フェンスの揺れる音等)


//SE 鉄製のドアを閉める音


//SE 右側遠くからこちらに近づく足音(ヒロの性格上ゆっくりめで)


//ヒロ・右側近くで話します

「おつで〜す。いやー、そっちも怒られてたみたいだねぇ、遅刻。まぁ当然だけども」


(ごめん、僕がちゃんと起きてれば)


//ヒロ・右側近くで話します

「いやー、君が謝ることはないよ。今日はちょーっと、夢を見る時間が長かっただけ。それほど良い夢を見れたってことだから、それはつまり健康ってことだよ〜。たぶん」


(そうなのかな?)


//ヒロ・右側近くで話します

「それはつまりそれはつまり、わたしの隣だと安眠できるってことにもー、なるわけじゃないですかー。光栄ですなぁ。ちなみにわたしも夢を見ましたよ」


(どんな夢?)


//ヒロ・右側近くで話します

「えーとねぇー、大怪獣になったわたしがー、君を手の平に乗せて、たこ焼きを食べに大阪まで、巨大サーフボードに乗って海を駆ける夢だった……ような。忍者になって将軍様とバーベキューする夢だったような……?」


(振れ幅すごいね)


//ヒロ・右側近くで話します

「もしかしたら豪華二本立てだったのかも……。あっ」


//SE お腹の鳴る音


//ヒロ・右側近くで話します

「これは失敬〜。お弁当食べよ。今日はね〜」


//SE ヒロの足音(聞き手の前に移動する)


//SE 腰を下ろす際の布音


//ヒロ・正面少し離れて話します

「でけでけでけでけでけ〜〜〜(包みを解く布音)」


//SE お弁当を開ける音


//ヒロ・正面少し離れて話します

「唐揚げ弁当でーす」


(美味しそう!)


//ヒロ・右側近くで話します

「ふっふっふっ〜。見た目だけじゃないということを、今、ヒロちゃんのハイパーあーんによって証明して差し上げまっしょー」


(ハイパー?)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「なにがハイパーかってぇ? それはねー、わたしがフーフーしてあげるのですよ。はい、ふーっ、ふーっ。おーし、はい、あーん(ここで近づく)」


(じゃあいただきます。あーん)


//ヒロ・正面近くで話します

「お味はどーでございましょーか」


(ベリーグー!)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「むっふっふっ。グッドサインと満面の笑顔を頂きました」


(世紀がどよめく旨さ)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「前日に下味を付けておいたのと、冷めても美味しさそのままになるっていうレシピをネットで調べてのでした〜。ではわたしも一口……もぐり。ふむふむ……(咀嚼音)、うめぇ!」


(百点出ましたね)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「よーし。はいこれちみの分ね」


(いつもごめんね)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「いいんだよ。お互い一人暮らしなんだし、助け合い助け合い。ちみもわたしに作ってくれるでしょー。ほらー、今度はちみがあーんしてくれー」


(うん。あーん)


//ヒロ・正面近くで話します

「あーん。んにゅにゅ……(野菜を咀嚼する音)、うめぇ!」


(僕も……うめぇ!)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「大地よ、自然よ、命よ、感謝感激、飴あられ金平糖……」


(お菓子じゃん)


//BGV ヒロがご飯を食べる音


//BGMの音量を少し上げる


//間10秒


//BGV 停止


(そういえばなんでふーふーしてくれたの? 熱くないのに)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「えー? 冷めてるのにどうしてふーふーしたのかってー? そりゃあお兄さん。真心ですよ、まごころ」


(旨くなった気がする!)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「美味しくなったでしょー。次のじゅぎょーはなんですかなー?」


(体育ー)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「あー、じゃあ着替えなきゃかぁ。飯食った後に、運動はつれーですなぁ」


(だねー)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「じゃあもう一個あげるー。はい、あーん」


(あーむ)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「その顔を1枚〜(シャッター音)。神様、食事中の無礼を許してごじゃりんす。眼の前に可愛い仏がいたのでごじゃりんす」


(可愛い……のかなぁ?)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「ん〜? ちみは可愛い系だよー。少なくともー、わたしにとってはねー。…………(タメ)。ちみにとっては、わたしって何系になるの?」


(えー? んー。ヒロは……昔っからほのぼの……いや、ふわふわ系というか)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「ふわふわねぇ……。ちみ、昔から綿菓子が好きだからとかじゃなくてぇ? ま、いいけどねぇ」


(うーん、結局は可愛いって思うかな)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「ふーむぅ。さも当然のように“可愛い”なんて言われる、こっちの身も考えてほしいとこですなぁ。んーーー(照れ隠し)、ありがとっ」


(どういたしまして?)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「えへへ。あ、綿菓子で思い出したけどさ、今日部活オフでしょー? じゃあ駄菓子屋さんいこっ。綿菓子の話してたら、食べたくなっちゃったよ」


(いいよ)


//ヒロ・正面少し離れて話します

「じゃあ決まりねー。はむっ(咀嚼音)」


//フェードアウト

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