第15話 最後の戦い後編

「『ウワァー!?』」


漆黒の盃から出した泥が地面に触れると爆発して意識が切れる。

もう終わりだと知ったとき声が聞こえる。


(それでいいのか? お前の気持ちはそのくらいなのか?)


だけどもう無理だあんなの勝てっこない。


(しかしお前だけではなく大事な人たちを失う事になるがそれでもいいのか?)


佐江さんや寛治君や勇樹君だけではなく他の皆も死ぬ運命なんて嫌だ!


「僕は諦めない! 抵抗してやる!」


自分の思いを謎の声に向かって叫ぶ。


「お前もうイカレタノカ? ならば一撃で済ましてやる」


淳史君が自分に近づき頭部を破壊する構えを執る。


(ならばいいだろ貴様と仲間の心を合わせ我を顕現させよ!)


頷くと自分の周りに暴風が吹き荒れて淳史君を飛ばす。


「グッ!一体何が……」


さっき言われたことを行う。


心之悪魔ペルソナ合体、伊邪那岐大神賊神ピカロ×イザナギ賊神ピカロ


イザナギとマガツイザナギを合体させるとマダが顕現する。


それだけで終わらず他の皆が持つ心之悪魔ペルソナを合成させる。


「イシス×コウリュウ=ロキ、スラオシャ×オンギョウキ=スカアハ、ザオウゴンゲン×アティス=オーディン、マハカーラ×ヴィヌシュ=フツヌシ、ベルゼブブ×シヴァ=イシュタル、サンダルフォン×アスラおう=ノルン、マガツイザナギ×カグヤ=ルシフェル!」


八体の心之悪魔ペルソナを召喚させて全員合体すると様々な色が混ざった宝玉が出来て自分の視界に大怪盗の名前が表示する。


「これが皆の力だ! 心理召喚ペルソナアルセーヌ!」


大怪盗の名前持ちの悪魔アルセーヌを召喚する。


<アルセーヌ Lv100 HP無限 MP無限 PP無限 GP無限 SP無限 IP無限 スキルエイガハオン、ゴッドハンド、至高の魔弾、ナイトショー 弱点無し>


試しに龍王賊神ドラゴン・ロード・ピカロの方に向き手をかざしス至高の魔弾を放つ。

スナイパーライフルの弾が巨大化したような形状で龍王賊神ピカロの心臓を打ち抜く。


「ガヴァ―!?」


淳史君の口から大量の血を吹き出して後ろに下がる。

さらにゴットハンドを発動させると黄金のこぶしを龍王賊神ドラゴン・ロード・ピカロの頭部に直撃した同時に淳史君が前へ倒れる。


「グゲェ―!?」


淳史君が前倒れになっているけど手を構えると本人が命乞いをする。


「待ってくれ、俺が悪かった!」


普通の人が見れば反省してるように見えるけど目を見れば完全にうそをついてることがまるわかりである。


「悪いけど、それはあの世でやってね」


淳史君の命乞いを即座に叩き落し龍王賊神ドラゴン・ロード・ピカロを含めてエイガハオンを放ち。


「ギャー!」


肉体が徐々に消えてゆき最後は断末魔を叫んで消滅する。


「淳史と龍王賊神ドラゴン・ロード・ピカロ討伐完了だ!」

『「ヤッタ―!」』


皆が歓喜の渦が巻いて良かったと思った瞬間久々にあの声が聞こえる。


(皆さんよくぞ賊神ピカロの王と契約した者を討伐しいただきありがとうございます)


声の方を振り返ると人とは呼びにくいものが飛んでいた。

ドラゴンだけど東洋の竜が居て浮きつつ会話を続ける。


(私はメシアです、早速ですが皆さんはなぜこの世界に来たのは緊急事態が起きたのでそちらの方も同じに召喚しようとしたときに賊神ピカロの王が邪魔をして時空地点がずれてしまい申し訳ありません)


勇樹君達に謝罪する。

悪魔が襲撃した時の声アレだったと知る。


賊神ピカロの王を倒してくれたお礼にあなたたちの願いをかなえて差し上げます)

どこぞの龍ボールみたいに凄い事を言う。


『それって』

『元の世界に戻れるの?』


当然みんなが焦っていた。


(大丈夫です心の整理が着いたら明日お伝えください、私ココから少し離れた所で待っています)


言った瞬間に消えた。


「ネェ…」


2人に聞こうとしたけど多分僕と同じことを考えていると感じ


「ううん、何でもない」


言うと寛治君と佐江さんの顔が綻びる。

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