第4話 戦闘

そして悪魔3人組を何とか僕たちに集中させつつ逃げ延びて数時間が女性の声がまた聞こえた。


「何だこの音?」


寛治君が首を傾げている。

今度は他の皆も聞える様になっていると思う。


(皆さんよくぞ耐えきる事が出来ましたね。それでは、〈われは望む、異界から来た者たちに悪魔に対抗する力を授けよ!〉デビルハンターライト!)


合唱に似た詠唱を唱え皆の体に1つの光の球が体の中に入ってくる。

すると視界に1つの画面が写る。


「えっと、ヘルプステータス魔法?」


ステータスを確認すると6角形状のステータス画面が開くしかもページは3つあって確認するとアイテム一覧とスキル一覧だった。


「あの感じ、ヤバいわよ」

「クッ取り敢えず逃げマース!」

「ウヘェ確かに満足して無いけどショウガネここは退散だ!」


すると悪魔三人組瞬時に逃げようするけどあの男が許さないと思う。


「オイゴラ散々好き勝手暴れまくって逃げるって、逃がす訳ネェだろ!」


寛治君が悪魔達の逃げ道を塞いでいるが、どこからか取り出したパイプ椅子を振り回していた。


「何処から取り出したの、それ!?」


何故そんなものを持っているか聞くとドアの後ろを指さす。


「何処からってソコに置いて有ったぞ」


少し部屋を確認するとココ生徒会だった。


「驚いたよ、てっきり青狸と思ったよ」

「それ、異世界だけど言っちゃイケないと思う!」


何かしらの部分に触れていて背中に冷や汗が流れる。


「そんなことより名乗りやがれ、ゴラァ」


寛治君が圧をかけている。


「私たちの名前なんて知らないけどー?」

「そのトーリです」

「何言って…」

「取り敢えず名前なんて知りマセーン!」


なんて言っているけど。


「イヤ、名前少し集中すれば出ているよ」


伝えてみると悪魔三人組はうち二人黙っていた。


「「……」」


寛治君は少しだけ目を細めるとパイプ椅子を構えなおした。


「ピクシーにポルターガイストとオバリヨンだな」


さらに悪魔のステータスを見ることができるらしく試しに見て観ると名前とステータスが見えた。


<ピクシー Lv1 種族妖精 HP30 MP27 力3 魔7 体4 速4 弱点火炎 スキルディア、ジオ 種族スキルおまじない>


<オバリヨン Lv3 種族闘鬼 HP48 MP12 力4 魔3 体5 速7 弱点氷結、電撃 スキルエクスムーブ 種族スキル呪縛>


<ポルターガイスト Lv1 種族幽鬼 HP26 MP14 力4 魔5 体4 速4 弱点電撃、衝撃 スキルフブ 種族スキル霊障>


かなり詳しく書かれていたその時にオバリヨンが当然震えだし。



「こうなったら、お前らを殺しマース!」


逆切れに似た形で戦闘開始を宣言した。


「元から、そうする気満々なんだぜ!」


寛治君がパイプ椅子を唸らせる。


「それに急いで稼がないとね」


ピクシーがあくどい笑みを浮かべる。

何かしら企んでいるけど早く倒さないと決める。


「寛治君は、オバリヨン中心に戦って! 僕と佐江さんは箒で応戦しよう!」

「了解」


二人に作戦の内容を伝えて戦闘を始める。


「サセ…」

「サセネーノハ、こっちだ!」


ポルターガイストが何かを放とうとするけど寛治君がポルターガイストをパイプ椅子で殴る。

するとポルターガイストが吹き飛ばされていく内に僕が箒をまっすぐに下ろして叩くと。


「イッテ―!」


ポルターガイストが叫んで消滅した。


〈経験値2P獲得Lvアップまで残り8Pです〉


経験値の音がして確認したいけど後にしよう。


「不味いデース、一人やられマーシタ」

「ヤバいよ! このままじゃ…」

「オラァ!」

「キャ!」


ピクシーが何か言おうとしたけど寛治君が持っていたパイプ椅子の横スイングによって壁に叩き付けられると同時に消滅する。



「何だ!?」


驚いているけど多分経験値入手の音声だと思う。


「このままじゃ…」


オバリヨンが狼狽えていて攻撃のチャンスになる。


「寛治君佐江さん一斉に倒そう!」

「オウ!」

「了解」


二人は返事をして持っているものを使ってオバリオンに攻撃する。

寛治君のパイプ椅子と佐江さんの箒と一緒に攻撃してようやくオバリヨンを倒す事が出来た。


「グウゥ、けど他の連中が如何にか成りマース」


意味深な事を言い残し消えていく。


〈経験値6P獲得Lvアップまで残り2Pです〉


何とか戦いを終えたけどかなり疲れた。

それに戦っていたから全然寝ていなかった。


「休んでいる暇ねぇようだな」


寛治君が外観ているから窓を見ていると犬っぽい悪魔と猫っぽい悪魔が大量の悪魔を引き連れ体育館に襲撃していている。


「不味い、急いで行かないと!」


ダッシュで体育館に行くとあれ程の悪魔がジリ貧になっていた。


『何とか倒せたな』

『そうだね』


他の皆が生きていた上に掃除道具で応戦していた。


「くそっ、如何すれば…」


視界に合わせてアイコンを合わせると早速出てきた。


<カブソ Lv2 種族魔獣 HP33 MP21 力4 魔6 体4 速4 弱点電撃 スキルアギ、ザン 種族スキル獣の跳躍>


<コボルト Lv3 種族闘鬼 HP48 MP12 力4 魔3 体5 速7 弱点火炎、魔術 スキルねらい撃ち 自動スキル英霊の加護 種族スキル凶化>


他はさっき戦った悪魔が居たけど即座に皆と一緒にカブソとコボルトを倒した。


〈Lvアップ! Lv2になりました。新たなる機能(破邪の館)(仲魔)(ステータスツリー)(バロウア)(職業ツリー)(スキルラック)を入手しました〉


Lvアップで様々な機能を手に入れた。


「「たすけてください!」」


悪魔達が瞬時に命乞いをし始めた。


「ンだとコノ…」


寛治君がパイプ椅子で一掃しようとするけど一つ試す。


「命は取らないけど一つだけ頼み事が有るけど、仲魔になってくれないかな? その

代わり一人一体だけど」


交渉してみると悪魔達は喜んでなると言い中魔になって何とか解決する事ができ学校の外を散策するようになった。


「これで何とか、散策出来る様になったよ」

「そうだな」

「うん」


ここからはみんなと力を合わせていくと感じる。


「これからもよろしく寛治君佐江さん」

「オウよ!」

「ウン!」


皆との協力に即答した後仮眠を取って周辺を調べる事にした。

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