調査報告書
○○○○年 〇月 〇日
所 長 Ilya Ivanov 殿
報告者 Gordon G. Gallup
【調査報告書】
記
目的:事件の真相、解明。および研究の引継ぎが可能かどうかの判断
期間:3ヵ月
結果:途中経過報告
詳細・経緯
⑴浅倉 祥子主任の真偽確認。その後の経緯の監視と現場調査。唯一の生存者の為、Missing Research部分の穴埋めに協力してもらうように尽力する。
⑵近藤 紀子分析科 課長および分析科職員の犯行の有無。助力が無いかの確認。
⑶他、不確定要素が無いか
以下、浅倉主任と近藤教授の聴取が終了、その後の経緯を報告します。
【聴取後でのやり取り
近藤教授との会話録音データに詳細を付け加える】
「・・・どうだった?」
「どうって?」
「彼女・・・浅倉は白と思うか?」
単刀直入に聞いた。
「・・・話を聞いた限りでは、そうね。白だわ。これから残された資料と映像データからプロファイリングして行きます」
「直感的にはどうだ?」
「なんとも。マインドリーディングとしては、何かを隠している、そんな風にも見えたわね」
「ほう」
「でも、感情的な部分、フィーリングにウソは無かったわね。ただ・・・まるで用意していたセリフの様に、饒舌な部分とそうじゃない感情的な部分が、ちらほら・・・・・・」
「日本人の反応は俺達には微細すぎるからな。そこら辺はよろしく頼みますよ『分析長』どの」
皮肉を込めて挑発してみた。
「分かってるわよ。”上手く”やらないと私たちの命運もかかっているんだから・・・そう、あなたもね」
「ああ。よぉく分かっていますよ・・・・・・」
近藤教授は書類やカメラを片づけている。片づけ終わる前にSDカードを渡す。
「ああ、そうだ、これを持ってきた。一緒に見るかい?」
「これは?何?」
「大野教授の室内カメラデータの復元、一部だが出来たぞ」
「・・・ええ、見せて」
【大野教授 特別研究室内部映像データ】
◉REC
「イ、イヴ、やめるんだ、いい子だから、な?」
隔離部屋からX実験体が出ていて、大野教授が捕まっている。
「痛い!やめろ!やめてくれ、もう無理なんだ!愛してるよ、だけど、だけどもう・・・・・・」
力ずくで教授を机の上に押し倒し、服をどんどん引き裂いていく。
「やめてくれ!助けて!ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!」
パキパキ・・・ボリボリ・・・・・・
押さえつけられている両腕がへし折れる。軋轢音と共に苦痛の悲鳴を上げるが、X実験体は気にせずに教授の顔をぺろぺろと甘えている犬の様に涙を拭きとり舐め始めた。
「クウゥゥ?・・・キュゥゥ・・・・・・」
まるで女の子がお人形遊びをしているかの様だ。首を傾げるながら優しい鳴き声で何かを話しかけては、教授の髪をいじったり頭を撫でている。
教授は終始、痛みに悶えて怯えている様子だ。
「た、たすけて・・・やめろ、ちがうんだぁ・・・・・・」
X実験体は片手で教授の両腕を押さえ込みながら、器用にもズボンも引き裂き下半身へと顔を向けて陰部をツンツンと小突き出した。
「だめだ・・・見ろ、腕が折れて・・・痛いんだよ。な、やめろ、こんな状態じゃあもう出来ないんだ!」
その後も、何度も陰部をオモチャのように撫でたり、頬ずりをして、まるで子猫がおねだりをしているようだ。
「クゥア!」・・・ダンッ!
突然、教授を跨る様に机の上へ飛び乗り、自分の尻臀を見せつける。典型的な動物のマウンティング、発情サインを示している。
「クゥン・・・キュウン・・・・・・」
なんども腰を振ってサインを振りまき、フェロモンを嗅がせようとアピールを繰り返す。
「だから、だめなんだって・・・お前はもう”バケモノ”だ!起つ訳が無いだろう!?」
開き直るように、号泣しながら怒りだす。
「な?・・・だから、やめてくれ・・・ゆるしてくれ・・・・・・」
教授は懇願するように解放求めている。
X実験体は机から降りてお互いの生殖器を擦り合わせ、なんとか性交に持ち込もうとしている様だった。
「やめてくれ・・・たすけて・・・ゆるして・・・・・・」
不思議そうに陰部を見つめながら求愛行動を繰り返していたが、段々と自分の思うような想定(交尾が可能な状態)にならない陰部にストレスを露わにして来ている。
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
教授の太ももの肉にX実験体の指先が食い込んでいく様子と、反対の手で陰部を強く握りこんでいるのだろう、教授は今まで以上に苦しんでいる。
「・・・がっ・・・あ・・・・・・」
腕が骨折で使えない為、腹筋で上半身だけ持ち上げ身体を左右へと揺さぶり僅かな抵抗をするが、もう声も出せない状態のようだった。
それでも下半身の反応が無いのに怒りのピークに達したX実験体は、腕を大きく振りかぶり教授の左太腿に拳を振り下ろした。
ゴン!
バキンッ!!
衝撃音と共に軋轢音が鳴り響く。確実に大腿骨が粉砕した。
必死に藻掻くが、負傷した両腕と左足が骨折していることを省いても、抵抗は一切出来ないほど力の差が見て取れる。
「クゥゥゥ!キイィィ!」
何度もイラ立ちながらもマウンティングと陰部いじりを繰り返すが、一向に大野教授の陰部は反応をしない。彼女が再度”キレる”のに時間はかからなかった。
「キイィィィィィィィ!」
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
画面からは見えにくいが、おそらくX実験体が教授の陰部を”完全に”握り潰した。
その後は何度も陰部へ拳を振り下ろし、怒りを対象にぶつけ続けていく。
「キイィ!キッ!」
ドン!ドン!グチャ!ベキッ!ゴリュ・・・バキバキ・・・・・・
教授の悲鳴はもはや聞こえず、抵抗の動きすら無くなった。粉砕した下半身からはどんどん血が流れ出て、床は真っ赤に染まっていく。
気を失ったか。息絶えたか。
X実験体は動かなくなった教授を不思議そうに見つめていた。そしてまた人形遊びのように顔を擦り合わせたり、動物が甘えるときのように喉を鳴らし、舐めたり、撫でたりを繰り返し、動かなくなった手足を持ち上げては離し、動かず反応しない教授の傍をずっと離れなかった。
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