警備員ヘッドセットカメラデータ 2-2 チームred 警備隊長
◉REC
・・・ガガッ《・・・誰か、トラビスの部屋にきて錠をかけてくれ。俺は引き続きアルマスを追う・・・》out
「・・・・・・俺、トラビスの錠、閉めに行くわ」
※画面はコンジットから這い出て、発言をした隊員の方を向く
「ここにいても、機械に詳しいわけでもねぇし、役に立んしな」
※機械を見ていない方の隊員が佇みながら言う
「・・・そうか・・・わかった。気をつけろよ」
「・・・ああ」
「予備の錠はこの2階の奥、警備員控室の鍵付き引き出しの中にいくつかある。それを使ってくれ」
※警備隊長である自分の鍵束を託す
「了解」
「あと2階の研究室にはモスマンが麻酔で寝かされているはずだ。だが、拘束はされているし無理やりに起こしさえしなければ大丈夫だろう。でも、一応はもう発砲は控えろよ」
※皮肉を交えて放つ言葉に隊員は苦笑いでかえす
「あ・・・ああ、復旧の方、よろしく頼むぜ」
「わかった。これからはあんまり警備員をバカにすんなよ。脳筋軍人さんよ」
「フンッ・・・objをせん滅すりゃいいんだろ」
「1体あたり、億単位かかってんだ。あんたが払えよ」
「ここにいる全員で折半だ」
※お互いに腕を組みあい幸運を祈る
「フン・・・一応、迂回していけ。警備室は研究所の奥だが、グルっと階段の横から周って行ける」
「わかった」
※隊員が部屋からかけ出ていく
【隊員ヘッドセットカメラデータ 3-2 チームblue】
◉REC
「はぁ、はぁ、はぁ、っくっっそ!」
※激しい息遣い
「早い・・・どこ行きやがった!」
※2階、廊下を走り回るがC-1が見当たらない。各部屋を順番に探していく
ガァン!・・・・・バァン!
※各部屋を順番に調べていると奥の方で激しい音が鳴る。急いでその方向へ向かう
「キィィィィィィィィィ!」
※B実験体が研究室から廊下へと踊り出る姿が映る
「・・・ああ・・・あああ・・・・・・」
※B実験体の後ろで別の実験体らしい影も部屋から飛び出ては、奥へと消える
「XXXた!隊長!2階へ!モスマンが!」
※無線で状況を知らせる
「くそーーーー!」
ガガガガガガ!
※銃器が鳴り響く
ダッ・ダッ・ダッ・・・ガスッ!!
「ぐはぁ!!」
※B実験体が銃器の銃弾を数発食らいながらも猛スピードでこちらへ向かってくる姿のあと、地面が真っ赤な血に染まり、そのまま倒れ画面は血で溢れそうな地面を映し続ける・・・・・・
【隊員ヘッドセットカメラデータ 4-2 隊長】
◉REC
ガッ・・・《XXX・・・た!隊長!2階へ!モスマンが!》
※無線が鳴る。しかし隊長は応答せず、倉庫内にて多くの資材が積み上げられているその先、ヒートシーカーに薄っすら映っている熱源へライフルを構えながらゆっくりと近づいていく
「!!」
※実験体と思われる熱源が右へ勢いよく移動する
「野郎!!」
※スティモシーバーのリモコンを取り出しスイッチを激しく押す
ゴチュッ!!!
※画面が一瞬ノイズになる
ゴンッ!・・・ゴン、ゴロゴロゴロ・・・・・・
※画面がぐるぐると回転しながら宙を舞い、何かが転がる音と共にゆっくりと止まる。その先にはD実験体が倉庫からゆっくりと立ち去る後ろ姿が見える
【警備員ヘッドセットカメラデータ 2-3 チームred】
コントロール室
◉REC
・・・ガガガガガガッ
バンッ!・・・バンッ!バンッ!
※コントロール室の外であらゆる銃声が聞こえる
「・・・おい、外が騒がしいな」
「ああ、ヤバいぜ。格闘中だな」
「早くセキュリティ復旧させないと・・・・・・」
「・・・よし!こっちのパーツは大概、外し終えたぞ」
「第一基板とCPU、冷却装置が破損している。配線も消火剤で多分だめだ」
「ケーブル、コネクタ類ね。OKこっちのを外す」
「そっちはコントロール、制御系とは関係なさそうか?」
「ああ、モニター類と外部に大半の配線が集まっている。だから多分、監視カメラの制御だと思う」
「そうか・・・ならきっと容量重視だな。だと、メモリ不足のほうが心配だな・・・・・・」
ガガッ・・・ザ・・・《うしろだ!・・・ア、アルマスだぁ!!》
ドォン!・・・ドォン!ガン!ガン!
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・俺が見張っておく。早く交換を、復旧を急いでくれ」
「わ、わかった。頼む」
※急いで破損した基板、配線を外していく。その間にも地面から伝わる振動と銃撃音、定期的に無線から聞こえる主な悲鳴に警備員の手元が震えている。焦りと不安が場面から伝わる
「・・・・・・おい、どうだ外の様子は」
「・・・・・・」
「・・・おい?」
※隊員からの返事がない。外部の騒音も、まるで今までの戦いが無かったかの様に鎮まり返っている。不安と恐怖にコンジットから身を抜き出す
「!!」
※見張っていた隊員が倒れている。その顔には死んだと思っていたB-1実験体が張り付き、微かな痙攣だけをお互いが反応し合っているように共鳴している
・・・ガチャ・・・・・・
※部屋の扉がゆっくりと開きだす。そこにはB実験体の姿が現れ、その刹那、画面は持ち主の命と共に消えていった・・・・・・
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます