警備員ヘッドセットカメラデータ 2 チームred 警備隊長

◉REC


「おい、聞いたか」


ガッ・・・《おお、急ごう》


ガッ・・ザッ・・・《おい、外の俺たちドローン隊が修理に行ったほうが早い。途中で基地の修理キットを拾って行けるしな・・・over》


「ああ・・・そうしてくれ。・・・いや、1名でいい。外周を周回している方はそのまま待機しててくれ。万が一だが、外部へ逃げようとするobjがいたらぶっ放せ。ドローンは中止、キットを拾って機械室でランデブーしよう。俺もこのダクト経由でなら誰よりも早く修理に行ける。それにこの中で配線や電子基板に詳しいのは俺だろう」


ガッ・・・《OK》


「他は近くの脱出ポイントでダクトから抜けだし、急いで隊合流してくれ・・・」out






【隊員ヘッドセットカメラデータ 3 チームblue】


◉REC


「俺たちはこのまま内部ダクトから各実験体の檻がある部屋へ進もう。俺は・・・Cのブルーノが近い」


ガッ・・・《俺はDアルマスだな》


ガッ・・・《私は・・・じゃあ、Bモスマンね》


「無茶はするなよ。チームredと隊長をできるだけ待つんだ。時間稼ぎの足止めと確保に専念しよう」






【隊員ヘッドセットカメラデータ 4 隊長+チームyellow】


◉REC


※下水へ降りるハシゴの上部


「・・・おいgreen隊!応答しろ!居るか!?」


「・・・・・・」

「どうしますか。隊長」


「・・・よし、そのままお前はgreenの状況を確認、そして”判断”してくれ。最悪の場合はこのハッチを閉めてチームgreenの代わりに主電源ブレーカーへ向かい指示を待て。私はobjのを確認しに行く」


「分かりました!」


「・・・あと、軍事本部に援軍要請と研究所包囲の指示も出しててくれ。最悪の事態が考えられる・・・・・・」


「りょ・・・了解」


「行け!」

※同伴していたyellow隊員は下水へ、隊長は地下から1階へ戻る




「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

※隊長の息づかいと画面が大きく上下に揺れる場面が続く





「隊長!」

※階段を上がってすぐ、1階の左側通路から女性の声で呼ばれ振り向きひきかえす


「・・・ミシェル!どうだった?!」


「はい、私がいた内部ダクトから近いモスマンの隔離室へ出たのですが、すでにobj実験体は居ませんでした」


「既に脱出したのか?!」


「いえ、デスクに置かれていた資料によれば、モスマンは今回の件でへ移送されています」


「なんだと?!」


「檻の錠は施錠されたままの状態で、中は空でした。なので私はすぐに別実験体の方へと行く所です」


「よし・・・とりあえず俺が行く。お前は無線でredと2階で残ったyellowの部隊に伝えてくれ。可能性がある。気をつけろと」


「分かりました!」




※また息づかいと、場面は上下に揺れる




グ・グ・グ・グ・・・・・・

※隊長が重そうな電子ロックパネルのついた扉を開けると、すぐに銃声が鳴り響く

・・・ダダダダダダダダッ!

※コンパクトM4の機銃音のあとに爆音と爆風が隊長を襲う

ボフンッ!!

※グレネード弾の爆発音


「おい!」


「このやろーっ!」

ダダダダダダッ!

カチッカチッカチッ・・・ガシャン!

※弾切れで機銃を投げ捨てる


「うおーーー!」

ボシュ!ボシュ!ボシュ!

※発煙弾を3発放ち、コンバットナイフを持った隊員が煙の中へ消える


「おおい!待て!」

※隊長は呼びかけながら煙の中へ、隊員と実験体の確認に入る


「うおっ!」「ぐわっ!」

「ガァァァァァァァ!」

※隊長は声と音のする方へとアサルトライフルを構えながら進む


「うあぁぁぁぁあ!」

※苦痛の悲鳴が聞こえる


「!!やめろぉぉぉぉぉ!」

ドゥンッ!

※二体の影を発見する。大きな影がもう一体の片腕を持ち上げて頭部を引きちぎろうとしていた。隊長は直ぐに大きな影の方を銃で打ち抜くが、すぐに影は煙の中へ消え掴んでいた者を投げ捨てた



「おい!大丈夫か?!」


「うう・・・隊長、殺りましたかね・・・・・」

※一命は取りとめたが、左腕は肘からいまにも千切れそうになっている


「いや、手ごたえはあったが・・・逃げやがった。致命傷ではない。すぐに追うぞ!立てるか?!」


「は・・・い、大丈夫です・・・・・・」


「俺の肩を持て!」

※そして扉の方へとゆっくりと進む



「隊長!」

※ミシェル隊員が扉左側から現れる


!こいつをたのむ!」

※負傷した隊員をミシェルが受け止め、隊長はD実験体の後を追おうとする


「待ってください!隊長!先ほど、ブルーノが逃げ出しました!」


「なにぃ!」


「直ぐにスチュが追っていますが・・・聞いて下さい。私はブルーノと相対したのですが、なぜだかのです」


「!!なぜだ?!」


「わかりません、止めようと銃を構えたのですが、発砲前に銃を奪われ、そのまますぐ横の階段を上っていきました。その後ブルーノを追ってスチュも現れ、そのままブルーノを追いかけていきました。私は、2階への無線連絡も終わりこちらで爆発音が聞こえたのでこちらに来たその際にはオブジェクト・・・ここはアルマスの部屋ですね。アルマスとすれ違っていません!」


「・・・わかった。了解だ。そいつを頼む!」


「気をつけて!!」

※隊長は右へ、自分達とミシェルがきたと走り出す




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