隊員ヘッドセットカメラデータ 1 チームgreen

※下水の監視カメラ(固定)はコーナーのみ設置のため、ヘッドセットに搭載されたカメラをONにしていた隊員のみのデータ映像



◉REC


「NVGを付けろ」

※NVG(暗視装置)


「・・・ネズミの死骸が・・・左側通路に点々としているな。こっちか」

※水路の両サイドにいくつものネズミなどの死骸が点在している


「ネズミを食っているのか?」


「んー・・・食われている形跡のやつと、そうじゃないのといるな」


「・・・ん?・・・おい、この先は行き止まりだ」

※先には鉄格子と金網で閉鎖されていて先には進めない


「いたか?」


「・・・いや、見なかった」


「あいつら泳げたりするのか?水路の中だと絶望的だぜ」


「この金網の隙間は通れんはずだ」


「じゃあ、反対側か?」

※鉄格子の先、反対側、水中と分担してそれぞれ警戒している


「・・・うわっ!」

※ヘッドセットカメラ搭載した隊員が何かに襲われ、画面は真っ暗でなにも見えなくなる






【監視カメラデータ 6 チームyellow】


◉REC


「1階フロア、クリア。2階へ行くぞ」

※階段を継続躍進で駆け上がる




「・・・きゃあ!」

※中階段でと思われる人物と遭遇


「おい!何してんだ!今は緊急警報発令中だぞ!各自室で待機だ!」


「ご、ごめんなさい、大事な研究資料が・・・・・・」

「関係ない!戻れ!」

「おい!こいつを部屋まで連れていけ!」


「了解・・・こい」

※隊員が1名、研究員の腕をつかみ強引に引っ張りながら立ち去る


「まったく・・・あの女め、objに種でも植え付けられちまえ」


「一職員には詳細まで情報を下ろしてないんだろ。ただの待機命令だけだろうしな」


「・・・各職員の室内にがいた場合は、その命で確保しようってこったな」


「・・・・・・」




※2階 機械室へ




〈・・・隊長、Objective発見しました。2時の方向です〉

※ハンドサインで会話


〈・・・obj確認。左右へ分かれろ〉

※隊長は前方、2名が左右へ静かに分かれ実験体へと近づく


ガガッ・・・《QTC・・・隊長・・・下水へと逃げたオブジェクトがいそうです・・・over》

※無線から音が漏れると同時に実験体が室内換気口へ

「!!」

「!!」

「!!」

「!!」

「クソッ!逃げやがった!」


「こっちは追うだけだ!お前ら2名は後を追え!お前は俺と来い!」

※隊長と、研究員を送り届け戻ってきた隊員1名は地下のチームgreenのもとへ行く



※残った2名の映像をそのまま続ける


◉REC


「おい、換気口からとなりの部屋へ行ったぞ」


「コンピューター室だ」




※隣室のコンピューター制御室へ




「・・・・・・」

「・・・・・・」



「いないな・・・どこだ?」


「気をつけろ、いきなり飛ぶ出すかもしれんぞ」


「上も警戒しろよ、のように滑空できそうながあるからな」

※室内を入口から左右に分かれ順に捜索する



「・・・ぐわっ!」

※実験体が警備員の背中に飛びついている

「くそっ!こいつ!」


「おい、じっとしてろ!」

※なんとか背中から実験体をひっぺ剥がす


「くそ!あの野郎!どこだ!?」

「モニターの裏だ!」


「・・・いた!この野郎!」

ガオンッ!ガオンッ!

「バカ!撃つな!!」

ガオンッ!

・・・コンッコンコン・・・・・・(薬きょうの音)

※Combat Shot Gun (コンバット・ショットガン)3発放つ

 Mossberg 590 Persuader/Cruiser 6-Shot




バチバチッ・・・ボウッ・・・バンッ!

※コントロール制御するコンピューターが破壊されショートし炎上する

「おい!そこの消化器よこせ!」


ボシュウゥゥゥゥゥゥ・・・・・・

※鎮火する。その後すべてが停電し非常灯が点灯


「・・・・・・」

「・・・・・・」


「・・・おい、ヤベぇぞ」


ザザ・・・ガッ・・・《TTT・・・おい、どうした、何があった・・・over》

※無線が鳴り響く

ガッ・・・《XXX・・・停電だ・・・ヤバいぞ自動ロックも解除されるぞ》

※二人は茫然とだまったまま無線を聴いている


《Mayday、Mayday、何があった?》

ガッ・・・《XXX・・・おい、何があった!全員、現状の報告をしろ!over》

※隊長の声で一人の警備員が怯えながら無線に応答する


「May・・・day、えぇっと・・・実験体obj1体、倒しました。が、その・・・戦闘においてコンピューターが破損。コントロール制御と・・・思われます・・・over」

ガッ!《・・・なにぃ⁈本当か⁈》


「・・・は、はい、コントロール制御していたシステムが破損。電圧を調整していた回路が制御不能となりショートを起こし停電した!と思われます!SOS」

※徐々に事態の深刻さを実感するように声が大きくなる


《非常用電源が作動するはずだ!》


「だめだ!制御回路がやられたんだぞ!直ぐにまた落ちる!」


ガッ!《OSO・・・コンピューターの破壊状況を調べとけ!チームred!機械に詳しいやつは至急2階へ向かい修理と復旧!残りのred、blueは俺と1階にいる他objの部屋を見に行く。greenは地下の主電源ブレーカへ!急げ・・・・・・》



※ここで監視カメラの電源も落ちる。以下、一部隊員のヘッドセット搭載カメラの起動をONにしていた映像から抜粋


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る