聴取音声データ 7-1

「モスマンは合計、何体『』したのかわかる?」


「えっと、たしか、けっきょく2回”産卵”していたそうで、1回目はおそらくこの数日前に3個、発見時に3個の計6個の卵を産みました」


「1回目の3体が孵化していて、今回の騒動のを作ったのね」


「はい」


「このモスマンは最悪ね・・・勝手に精包、種を植え付けにくるし、性交できなければ自分で天然クローンを産み落とす。まるで””だわ」


「もう、ここまでくるとどんな遺伝子をキメラしたのか、なんでもあり得てきてしまいますね・・・・・・」


「Eイレギュラーの”捕食生殖”も驚いたけど・・・今度は”単為生殖”とはね」


「その後、モスマンは接触も孤立も危険だということで、会議にて焼却処分が決定していました」


「そりゃそうよね。でも・・・それも一足遅かったけどね」


「そうですね。孵化していた個体の捜索と回収した卵の分析に注力しすぎだったと、今では思います」




【監視カメラデータ 2】


※探索2日目から記載。警備員だけでは装備が不十分なため、軍に探索隊の編成を依頼



◉REC


「捜索対象の外見はオブジェクトobj(実験体)Bと同じで、そのミニチュア版だ。大きさは猫~中型犬相当と予想される。人間の捜索とは訳が違うぞ!気転を利かせて行け!」


「許可は下りている。発見次第、焼却処分とする」


「チームredレッドは5名体制、うち2名は研究所外部をドローンにて調べろ。3名は換気ダクト外部から中へのaルート。チームblueブルーは内部からダクト外部へbルート。チームyellowイエローは俺と研究所内部を上層階へと、隅なく捜索する。チームgreenグリーンは地下から下水にかけて調べよ!」


「3人1組、4チームで捜索する」


「GO!」


※警備員および軍の捜索隊、合計16名が隊長の指示、号令にて散らばる。警備員の配備は研究所内部の構造とシステムの案内のため配備されている





【監視カメラデータ 3 チームblue】


◉REC


「おい、ダクト細部まで調べないとだめだぞ」


「どの程度の隙間で通れるんだよ。本当に猫並みだと空調ダクトや廃棄物処理経由で、もう研究所外部もありえるぜ」


「とにかく探すんだ。3体見つけりゃ俺らは帰れる」


赤外線熱探知機ヒートシーカーはだれが持ってるんだ?」


「そのゴーグルで切り替えるんだよ」


「マジで・・・こりゃ最新だなぁ。これ暗視ゴーグルNVGだけじゃなくなったのかよ」


「objの糞を見つけたら教えろ。そこから追うぞ」


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