帆乃花ちゃんの態度、僕もおかしいなとは思ったんですよね。じじばばだの祭が嫌だの文句を言っていた割に急に言うこと聞くなーって。単に事件のショックで反抗心が薄くなってたのかと思いましたが、今回で「相当嫌ってる」ことが分かりました。となると、ますますおとなしくしている理由が分からんのですよね。で、考えたんです。双子じゃん、って。
思えば2人一役、1人二役のトリックはミステリーでは王道ですよね。双子なんて真っ先に疑うべきだったかも。帆乃花ちゃんが梗介くんに、梗介くんが帆乃花ちゃんに。なり得ます。あるいは片方死んだとしても、顔と服装を変えれば生きているように見せかけられる。
帆乃花ちゃんが姿を見せたことも、もしかしたらそういうミスリードを狙ってのことかな……なんて邪推。根拠がない推論はあまり好きじゃないので、これ以上はやめておきましょうかね。
閉鎖された村でありがちな出入り口の封鎖ですね。猟銃でリアルタイムで狙われるのは珍しいパターン。今回は割と小道具や舞台装置に目線を向ける回だったのかな。
ただそんな中でも、楚羅さんの表情の描写には目を見張りました。うまく言えないのですが、この文章(特に『口の端〜』のあたり)、すごくお上手です。不気味な雰囲気と、哀愁、そのほか、名状し難い陰鬱な空気まで全部、混ぜられて胸に届きました。すごい。やっぱりゆずこさん、文章がとても濃密で美しい。不気味ささえも艶やかに描けるのは本当に才能だと思います。すごいなぁ。
年齢詐称。
「本当に年齢を詐称していた」のか「年齢詐称を疑わせる何かがあった」は大違いですね。実際過去に発表された偉大なミステリー作品の中で後者のような例はあって、被害者が生前口にしていた情報(〜は本当は若いんじゃないか?)が推理の手がかりになったことはあります。なので三隅さんの言葉を鵜呑みにはしたくないかな……勘繰りすぎかもですが。
「本当に年齢を詐称していた」なら僕は「本当は歳下(15歳未満)だったけど歳上のフリをしていた」なのかなー、と思います。何となくですが、凛汰くんは幼い印象です。これも根拠のない推論なので、あまり大っぴらには言いたくないんですが、感想……。
二章に入ってだいぶ深いところまで来た気がします。これから二転三転……うう、楽しみになってきたゾ……。
作者からの返信
飯田さん、コメントありがとうございます!! 今回の考察コメントをニコニコ読ませていただきました( ᷇࿀ ᷆ )♡
帆乃花の態度に、違和感を持ってくださったのですね……! その違和感を説明してくださったお言葉が、もう名探偵のそれすぎて、さすがすぎますね……!
その可能性に気づくか気づかないかで、第2章を見るポイントがかなり変わってくるのではないかなと思います。この考察が出てからが第2章の本番だと思っていますので、飯田さんとナナシマイさんには、謎を思いっきり解き明かしてほしいですね( ᷇࿀ ᷆ )♡キャッキャッ とはいえ、実際のところは、どうなのでしょうね……ふふふ!
蛮族のごとき村人たち、猟銃で村を封鎖するという暴挙に出ました( ˘ω˘ ) こういうとき、村の経済力が露呈するんだなと思いましたね。裕福であれば、門なり塀なり用意できたかもしれませんね……しょっぱい話はさておき、「狩猟」で生計を立てている村人が多いことは、1章で美月が語っていたので、彼らが使える限られた手段で、通せんぼを頑張っているようですね。
楚羅の表情に、お褒めの言葉をいただけて、めちゃくちゃ嬉しいですー!!! 今回のエピソードで、格別の思い入れがあるシーンでした。見てほしいなと思うところを拾っていただけて幸せです(*´ω`*)それに、表情に込めたい感情を、飯田さんが全て読み取ってくださったことが嬉しすぎます……!
さて、年齢詐称疑惑が浮上しましたね。ふふふ、飯田さんの見解を聞かせていただけて、嬉しいです!!( ˘ω˘ )
凛汰の年齢について、皆さんがどう感じたか、すごく気になっておりまして、読んでくださった皆さまの感じ方がバラけたことも、とっても嬉しかったんですよね。自分は十五歳だと周囲に伝えた少年を、十五歳だと信じて受け止める人もいれば、疑念を抱く人もいる……そんな塩梅を模索しておりましたので、飯田さん含め皆さんのお言葉が、とっても自信に繋がりました。
凛汰は、美月より歳上なのか、歳下なのか、それとも十五歳で正しいのか……次回の修羅場で、また推理の材料を集めにいらしてくださいねー!
編集済
こんばんは。
この家よりはなどと曰う辺り、楚羅も納得づくで自らの立場に居るのではなさそうですね。裏を返せばそれは、ある程度のことを知っているとも言えますが。凛汰、問い詰めるんだ!
しかし叶わず、自転車に五寸釘。
五寸釘。
ふむ。たまたまかなと思っていましたが、どうやら意味があるようですね。何がって、木船と貴船の同音がです。
五寸釘と言えば貴船神社。となると祭神は高龗神。
なるほど黒不浄を好む神でなく、神様そのものが死体でしたか。
今話にも壊死と意味ありげな単語が使われていたりしますが、那岬町や櫛湊村という名前も鑑みれば、ここは黄泉の世界というわけです。
するとまれびとは……
今回の物語の犠牲者は八人……?
さて凛汰はどうすれば生還できるんでしょう。美月がそういう立場なら、彼女と繋いだ手は放すべきなのかもしれませんね。
でもこの村での出来事は神話でなく現実で、美月はその役割を当て嵌められているだけ。
凛汰には神話の過ちを繰り返さず、美月を連れて出られる方法があるように思います。
イザナギの剣に相当するのは、はてさて何か……
出口に猟銃とは現実的ですね。前回、凛汰が夜の山道はどうこうと言ってましたが、この村に居る限りは時間も場所も関係ないんじゃない? とツッコんでしまいました。
まあそれは美月のお願いで、今はどうにかなっているっぽいですけれど。
そういう意味で、車で脱出はやめたほうがいい気がしますね。徒歩より危なそうです。
年齢詐称は気になりますね。どうもここまでの話しぶりが中三だか高校生だかとは思えないと感じてはいましたが。
三隅さんはお父さんと以前から縁があるそうだし、それで勘づいたんでしょうか。というかなぜ年齢を偽る必要があったんでしょう。
もしかして偽っているのは年齢だけでない、とか。
作者からの返信
雪羽さん、こんばんは! コメントありがとうございます!
> 凛汰、問い詰めるんだ!
雪羽さんのコメントが可愛らしくてほっこりしました(*´◒`*)去ってゆく楚羅を見送ってしまいましたね……ひょっとしたら、凛汰も何か考えがあって見送ったのかも……?
五寸釘や、木船と貴船の符号についても、コメントいただけて嬉しいです! それに、櫛湊と那岬の繋がりについての考察も……! 神話と絡めて考察してくださったのは2人目で、1人目である飯田さんが今までにしてくださった考察は、今回の神話に限らず、雪羽さんがいつも寄せてくださる考察に近しいものがあるんですよね。美月を怪しんだタイミングも一緒でした(*´-`)このポイントが気になった方は、この推理に進まれるんだなぁという気づきを得られて、とても勉強になりました。連載という形だからこそ、複数名の考察をいただける有難さを噛みしめております。
舞台を彩るさまざまなものは、物語の本筋と深く絡むものもあれば、浅いものもあり、知識がある方に「おっ」と楽しんでもらえるようなエッセンスとして散りばめたものもありますね。今にして思えば、民俗学や神話に造詣が深い方ほど、引っ掛け問題みたいになるかも……?と気づきました( ᷇࿀ ᷆ ; )
> 神様そのものが死体……
ギャッ!!(再び)このギャッの意味が判明するまでの間に、凛汰はまだまだ時間を掛けそうですが、その間に別の人が、近いうちに持論を聞かせてくれるかもしれません!
>この村に居る限りは時間も場所も……
笑ってしまいましたw(実際のところ、凛汰ひとりなら夜に出掛けた可能性も有り得たかもしれませんが、美月を抱えていますもんね)命懸けの捜査になりそうですが、まだ夜中より日中のほうが負担がマシでしょうね~(;´∀`)
年齢詐称の件、反響があってニコニコしております。雪羽さんも、凛汰の不躾な態度について、コメントくださいましたもんね笑
こういう展開にしたからには、凛汰が村の人々に伝えた年齢について、違和感を持つ方・持たない方が、いい感じにばらけるような描写を目指したいなと思っておりました。なので、凛汰は美月より年下派、年上派、詐称してない・十五歳で合ってる派でばらけたことが、とても嬉しかった回でした(*´ω`*)
>もしかして偽っているのは年齢だけでない、とか。
ふふふ……( ˘ω˘ ) その辺りも交えて、追及する側とされる側の修羅場を、楽しんでいただけますと嬉しいですー!
今さらながら、凜汰が美月の面倒を見るっていう発言、これってK1がトラップ娘の面倒を見る見ないの話で揉めたり悩んだりしたあの話の対みたいな感じですね^^;
さて、村にはゲートキーパーがいた、というわけですか。
これで名もなきモブから一人、スナイパーというキャラが浮かび出てくることになりますが、果たしてどんな人なんでしょうね……。
ゲートキーパーを任される人だから、相当「硬い」人なんでしょうね^^;
難攻不落の「密室」と化した村。
自転車もパンクさせられて、単独脱出も不可。
これは相当酷い(褒めてます)。
そしてここで三隅さんの爆弾投下。
年齢詐称……それの意味するところはなんでしょうか。
義務教育を終えていないとか。
うーん……^^;
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
四谷軒さん、コメントありがとうございます!
K1!w 確かに!! あれも初見ですごくドキドキハラハラしたなぁと思い出しました。そういえば、今作で養子縁組のことを調べ直したときに、イリーのことも思い出しましたね( ˘ω˘ )
凛汰たちを外に逃がしたくない村人、猟銃まで出してきましたね……こちらを監視してくるモブに、野次を飛ばすモブ、そして猟銃所持のモブ……モブもバリエーションを展開し始めました( ๑>ω•́ )ﻭ✧ まれびとサイドとしては迷惑なやつですね(笑)これは相当酷いのお言葉がすごく嬉しいです~!( ᷇࿀ ᷆ )♡キャッキャッ
年齢詐称、どういうことなのでしょうね……! 次話に続くまれびとVSまれびとの会話を、見届けていただけますと幸いです!
>この家よりは、どこだって、あの子にとって心安らげる場所だと思うから
楚羅さんのこの言葉。きっと楚羅さん自身が家に囚われ続けてるんですね。
村から出さない、村に入れない。村の入り口を監視する人がいる……だいぶ力技で維持してる感じがします。
ここまで徹底する、村の背景が気になりますね。憑坐さまという存在が生まれた理由が。
そして最後。凛汰くん、美月ちゃんと同い年ではない……?
もしそうなのだとしたら、なぜ年齢を偽っているのか気になります。
作者からの返信
すずめさん、早速お読みくださりありがとうございます!
「この家よりは……」の楚羅の言葉を取り上げていただけて、嬉しいです。゚(゚´ω`゚)゚。 すずめさんが仰ってくださったように、楚羅も今回の美月のように、この家に絡め取られている女の一人ですもんね。
>ここまで徹底する、村の背景が気になりますね。憑坐さまという存在が生まれた理由が。
祟りをめちゃくちゃ恐れていますもんね。どういう経緯で生まれた存在なのか……まずは本当の名前を突き止めたいところですね。
真名に見当をつけている人は、目の前にいますが……修羅場が勃発しましたね(☝ ՞ਊ ՞)☝
>凛汰くん、美月ちゃんと同い年ではない……?
これが本当なら、理由は何なのでしょうね……年齢詐称疑惑を掛けられた主人公の言い分を、次話で聞いていただけますと嬉しいですー!(☝ ՞ਊ ՞)☝
美月ちゃん、帆乃花との会話覚えてるの…?むむむ、不思議そうに帆乃花を見ていたのは単純に帆乃花の行動が疑問だったからなのでしょうか…
じ、自転車っ!!!逃走手段だったのにっ!!!
猟銃でずっと狙ってるとか村人さんたち暇人すぎですね( ˘ω˘ )
凛汰くんの年齢詐称説、なにかキーになる言動があったのかな…三隅さんってすごく人間観察してくるのでリアルにいたら厄介なタイプだなぁと思いました(´ω`)
作者からの返信
瀬流さん、コメントありがとうございます!
会話は覚えていたとはいえ、確認できた記憶は一部のみなので、まだ瀬流さんの推理が通る余地はあるんですよね、ふふふ……!(このときの美月のことについては、そう遠くない未来で、より正確な答え合わせができるかもしれませんね( *˙ω˙*)و グッ!)
> 逃走手段だったのにっ!!!
瀬流さんが気にしてくださっていた自転車が、だめになってしまいましたね……! 最初にコメントをいただいたときから、この展開を知っていた作者は、嬉しい気持ちでニコニコしておりました笑
あとは、自転車と同じ場所に停めている車が使えそうですが……今の凛汰たちの逃走手段には、まだできなさそうですね(´・ω・`)
「村人さんたち暇人すぎですね( ˘ω˘ )」のコメントを読んで、噴き出しました笑 本当に、時間の使い方が残念の極みなんですよね……(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎
> 凛汰くんの年齢詐称説、なにかキーになる言動があったのかな……
やっぱり瀬流さん、冴えていますね……! 修羅場必至の次話で、彼も喋ってくれそうですが、彼の目線が届かない場面でも、手掛かりは落ちていたかも……?
確かに、三隅はリアルで身近にいたら、かなり厄介なタイプですね笑 三隅が疑惑を掛けた理由を、また見届けていただけますと嬉しいですー!( *´꒳`*)੭⁾⁾