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情報が出たようで出てないような回ですね。僕が勘ぐりすぎているだけなのかも、ですが(まぁ僕が勘ぐりすぎているんだろうなぁ……素直じゃなくていけませんね)
どの情報もフェイクにできるんですよね。しっかりとした客観的根拠はなく、凛汰の詐称についても三隅さんから見た話・推察でしかないし、浅葱さんと楚羅さんの話も凛汰の所感でしかない。うーん、難しい。
普通のミステリーだと、こういう時に情報の客観性を主張できるキャラがいて(医者とか元刑事とか)その人の発する情報を元に考えられるのですが、ホラミスだとそうもいかない……難易度が跳ね上がりますね。
楚羅さんへの警戒心を持つのは僕も賛成です。何か隠してる。確かに、礼司さんを殺した後の態度なようにも見える。彼女が犯人なら夫の浅葱さんも従犯になり得るでしょう。
うーん、今回から考えられることは少ないなぁ。最近体調悪くて頭が働いてないだけだとは思うんですが、力及ばず……すみません。
ただ、「本当に食べてはいけないもの」はやはり人肉なのかなーって。よくよく考えてみれば、「福をもたらしてくれる存在が必要=不幸だった」ですもんね。村全体を覆う不幸がかつてあって、それは例えば飢饉のようなもので、飢えに苦しんだ人たちが外部から来た人のもたらした何かによって救われ、ただそれだけじゃ満足いかなくなったorその人にあやかるために「殺して食べた」はあり得そうな話だと思います。
実際、兵庫の方かな。骨噛みという習慣がありますね。亡くなった人の親族が故人の骨を食べたり飲んだりする。亡くなった人への哀悼の意味もあったり、あるいは「故人の才能を引き継げますように」という意味もあるそうです。勝新太郎がやったことでも有名ですね。お父さんの骨を食べたのだとか。
櫛湊村でもそうした風習があるとすれば……殺した人を食べ、そのご利益にあやかる風習があるとすれば。
そして続く新たなトラブル。何だろうなー。ちょっとワクワク。
まるで古き良きホラーゲームみたいな味わいのある本作、とても楽しく読ませてもらってます。このところなかなか読みに行くのが遅くなっていてすみません。
作者からの返信
飯田さん、コメントありがとうございます!(お返事遅くなりました!)
>どの情報もフェイクにできるんですよね。しっかりとした客観的根拠はなく、凛汰の詐称についても三隅さんから見た話・推察でしかないし、浅葱さんと楚羅さんの話も凛汰の所感でしかない……
まさに仰る通りで、この世界は絶対的な真実に乏しく、根拠がない情報をすり合わせて、信じるべきものを選びつつ、推理を重ねていくしかないんですよね。
だから、登場人物の誰を疑うのか、言い換えれば、誰を信じると決めるのか……という土台の作り方によって、推理の難易度が上がってしまうように思いました。これは、コメント欄に皆さんが寄せてくださった推理を見たときに、私も新たに気づいたことでした(特に、これはヒントかもしれませんが、予想外の登場人物に、疑いの目を向けられたときなどに)。
そういった、この世界だからこそ生まれる難しさを、こうして言語化できるほどに読み解いてくださっている飯田さん、さすがです!
>楚羅さんへの警戒心を持つのは僕も賛成です。何か隠してる……
怪しいですもんねぇ( ˘ω˘ )何かを隠しているのだとしたら、何を隠しているのか……海棠夫妻の動向も、また追いかけていただけますと嬉しいです( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧
あと「本当に食べてはいけないもの」の考察も! その風習、兵庫だったんですね……!? 神戸の人間なのに知らなかった……(;;;°;ω°;): 飯田さん、本当に、民俗学にめちゃくちゃ詳しいですよね!? いつも勉強になっています……!
さて、櫛湊村では、どうなのか……答えの一部は、この2章で明かしていけそうですね!
>古き良きホラーゲームみたいな味わい……
わあっそのご感想がとっても嬉しいです!! 自分が好きな世界観を、これからもどんどん追求していきたいですね。今後も飯田さんのタイミングで、楽しんでいただけますようにー!ヾ(*´∀`*)ノ
こんばんは。
当たり前ですけれど、凛汰は年齢詐称を認めませんでしたね。三隅さんの推論はおよそ筋が通っているように聞こえるんですが、途中しばしば、首を傾げるポイントがありますね。
たとえば黄泉戸喫。毒を疑う代名詞として言うならともかく、それ以外にも何かありそうな言いぶり。理屈っぽい(あえて理論的とは言いません)彼としては、ここだけで論旨の破綻です。
あと、年齢詐称が美月と仲良くなるためということ。事前に情報を集めた云々はなるほどと思いますが、この推測が正しいとするためには最も重要な点が抜けています。
凛汰はなぜ美月を味方にすると決めたのか。隣町の人が言ったからなんて、この状況では理由になりませんね。
現実には、単に行き掛りという可能性と、やはり何らかの事前情報があって彼女を選んだという二つが考えられます。三隅さんがこれを踏まえていないわけがないんですが、どうも彼は意図して何かを伏せながら(あるいは故意に事実とずれた認識を元に)話している節がありますね。
これはお父さんの遺志を継いでいるからか、それとも三隅さんにも意図があって誘導しようとしているのか。
三隅さん以外に気になるのは凛汰のとってつけたような「クソ親父」でしょうか。
さて、何かあった様子ですね。また犠牲者が……?
作者からの返信
雪羽さん、こんばんは! いつも丁寧に読み解いてくださり、ありがとうございます!
凛汰は、年齢詐称を認めませんでしたねぇ……(二人の主張のどちらが正しいのか、推測するためのちょっとしたヒント……というより、片方の主張の正しさを強めるような出来事は、実はすでに1つだけ提示しているんですよね。気づく方がいらっしゃったら嬉しいな~とニコニコしております( ᷇࿀ ᷆ )♡)。
雪羽さんはお気づきになられたかもしれませんが、三隅の今回の台詞である「毒」と「黄泉戸喫」のくだり、以前に雪羽さんがコメントで推察してくださったお言葉と、ほぼぴったり一緒なんです。あの時点で三隅の発言をぴたりと当てられたことに、あのときの私はビビり散らしておりました(笑)さすがです!
「理屈っぽい(あえて理論的とは言いません)」という表現からも、三隅という人のことをとてもよく見てくださっているのだなぁと、改めて嬉しくなりました。黄泉戸喫については、明らかに毒とは異なる危険なものとして、必要があって挙げているような口ぶりですね。終盤でも話題にしているところから、何か知っていて喋っているのかも……?
>凛汰はなぜ美月を味方にすると決めたのか……
三隅に追及されたことを、凛汰がほとんど認めなかったので、なかなか返答が難しいところではありますが(笑)、雪羽さんが考察してくださった二つに答えが潜んでいそうですね。
>三隅さんがこれを踏まえていないわけがない……
>どうも彼は意図して何かを伏せながら……
へへっ……( ˘ω˘ )凛汰を追求する側の三隅は、伏せたいことを自由に伏せることができますもんね。
>これはお父さんの遺志を継いでいるからか、それとも三隅さんにも意図があって誘導しようとしているのか。
三隅が「何かを伏せている」ことから、この考察が生まれるところが、雪羽さんの探偵スキルの高さを表していますね……!
あと、凛汰の「クソ親父」も……これはネタバレというほどのものではないので種明かしをしますが(というより、雪羽さんはもしかしたらお気づきかもしれませんが)、凛汰は礼司が死んでから、今まで「クソ親父」という呼び方を少しお休みして、「親父」呼びに変えていました。だから、悪態をつく場面で久々の「クソ親父」だったんですよね。父親の死から少しだけ時が流れたことで、少しだけ凛汰なりに心の整理ができたのかもしれませんね。細部にも目を留めていただけて嬉しいです!(*ฅ́˘ฅ̀*)
さて、また何かありましたね……! 犠牲者がいつ出てもおかしくない治安の悪さではありますが(笑)、はてさて……!
おしゃべりが過ぎる三隅さんですが、きっと隠している事実もあるんじゃないかなと思います。凛汰くんの年齢詐称疑惑の件、憶測だけで切り込むには大胆すぎる説なので、実は決定的な何かを知っているとか。それが祭りに関わることなのかも?(ぜんぜん分かりません……!)
神事を執り仕切る海棠夫妻は、初めからクロに近いグレーですね。どこまで手を出していたかは分かりませんが、少なくとも何も関わっていないなんてことはないでしょうし。
そして今度は何が起きたの?!
作者からの返信
すずめさん、早速ありがとうございますー!!
年齢詐称疑惑、まさに仰ってくださった通り「憶測だけで切り込むには大胆すぎる説」なんですよね。「実は決定的な何かを知っている」のか、そうでないのか……「隠している事実もある」かもしれませんね……すずめさんも名探偵なんですよね……!
>神事を執り仕切る海棠夫妻は、初めからクロに近いグレー
こちらも仰ってくださった通りで、何も関わっていないわけがない立場ですよね、あの二人は……この因習村、警戒すべき人が多すぎますね(☝ ՞ਊ ՞)☝
また何か起こってしまいましたね……! きっと、ろくでもないことが待っています!(☝ ՞ਊ ՞)☝
怪しさ大爆発。
三隅さん、時報(笑)の役割かと思っていましたが、たかのんの役割だったのか^^;
……という冗談はさておき。
これほど「厭な」探偵キャラというのも珍しいですね(褒めてます
ここまで調べておいて、三隅さんは何がしたいのか。
死にたくないというのはあるでしょうけど、何か、人の悪意みたいなのをえぐり出して悦に入りたいような思惑を感じます。
一方で凛汰の「詐称」は、対比的に自己防衛みたいな印象を受けますが、換言するとセルフィッシュで、たとえば自分か美月かの選択肢があらわれたとしたら……^^;
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
四谷軒さん、早速ありがとうございます!
時報w 今作、三隅に対して「死にそう」「早く死にそう」「絶対死ぬ」というコメントが、これまでにもたくさん寄せられてきたんですよね( ˘ω˘ )多くの方々に時報だと思われている( ˘ω˘ )
三隅が探偵ムーブをかましてきましたね。この人は「何がしたいのか」という着眼点が素晴らしいですね……! 本当に、何が目的なんでしょうね……。
そんな三隅の追及で、凛汰に対して新たな見方をしてくださったことも嬉しいです(*´ω`*)美月との関係が、これからどう変わっていくかによって、今後の行動も変わってくるかもしれませんね……また新たな事件が起こりそうな因習村ライフを、引き続き楽しんでいただけますように!
凛汰くんが15歳じゃない説は濃厚そうですね。三隅さんが言っていることも、言われてみればたしかに、というものが多いし…
さらりと読み返してきましたが、お父さんに会ったとき、美月が「同い年の子ができて嬉しい」みたいなことを言ったことに対して、お父さんが「そうきたか」と返していたので…これ合ってるのかな(笑)
凛汰くんは15歳より上だと思うに一票です…!
作者からの返信
瀬流さん、コメントありがとうございます!
そして、読み返しもありがとうございます!!!
>お父さんに会ったとき、美月が「同い年の子ができて嬉しい」みたいなことを言ったことに対して、お父さんが「そうきたか」と返していたので…
あのシーンを検証してくださった点から、瀬流さんが今作を丁寧に読み込んでくださっていることが伝わってきて、じーんと感動しておりました……! すごく嬉しいです!!。゚(゚´ω`゚)゚。
この「2-3」時点で、礼司との最後の会話シーンを思い出してくださったのは、コメントくださった中では瀬流さんが初で、凄い名探偵にお越しいただけた嬉しさでわくわくしております。さすがです……!
(こそっとヒントを書くと、年齢詐称疑惑について、読んでくださっている皆さまの判断材料になりそうなシーンは2か所あって、どちらかにさえ気づけば、凛汰と三隅、どちらの主張が正しいのか、目星をつけられるようにしておりました)
凛汰の実年齢は、何歳なんでしょうねぇ( ˘ω˘ )(白々しい)本人が疑惑を否定しているので、当分は教えてくれないと思いますが、いつか答え合わせができるかもしれませんね……!