こんばんは。遅刻しました!
姉とは違う意味でとっつきにくそうな梗介。立て板に水でまれびとの説明をありがとうございます。
決して全く関係ないですが、世の中にある嘘というのには二種類が存在しまして。それそのまま偽りを伝えるのが、その一つ。もう一つは、事実を伝えないという消極的なもの。
いえいえ、梗介の発言に怪しいところなどありませんでしたとも。
逆に大柴先生へは、あからさまな敵意めいたものを見せてくれましたね。姉をとられたからかな、なんて推測はどうなんでしょう。
私としては大柴先生の人となりに一つの予想をしておりまして、それが正解ならばとられたなんてものじゃないなあと思っております。だから補習も早く終わったんでしょう。
梗介もそのことにある程度以上、気づいているのかなとか。
供儀については因習の村となると、ないほうが不自然ではあったりします。都会に住む人の想像など及ばないくらい、本当の田舎には何もないのも現実です。
ただこの辺り、梗介の言うように凛汰の反応が薄いのはそうですね。彼が何を知っていて何を知らず、何のためにとぼけているのか。そこにも因縁がありそうですね。
ここで出てきた老婆にも、梗介を真似て「どうして今、凛汰に見つかろうと思ったの?」と聞きたくなる感じがします。誰も彼も怪しく思えてしまいますね。
作者からの返信
雪羽さん、こんにちは! いつも考察をありがとうございます!
>世の中にある嘘というのには二種類が存在しまして……
事実を意図的に伏せている可能性を、この時点で挙げてくださるとは、さすが雪羽さん……! まれびとについてペラペラ説明してくれた梗介は、どうなのでしょうね。
>それが正解ならばとられたなんてものじゃない……
大柴先生の人となりの予想も、ありがとうございます!! 考察を聞かせていただけて、すっごく嬉しいです!!
それに、この点がまさに、私が雪羽さんの観察眼が鋭くてすごいなぁと感嘆する所以なのですが、登場人物たちのちょっとした会話や態度、周囲の評価などの断片的な情報から、本質を掬い上げようとするお言葉が本当にとっても素晴らしくて、今回も圧倒されました。今作の謎について、さまざまな考察コメントをいただくなかで、登場人物たちが秘めた感情に、凛汰よりも先に迫れる読者さまの一人は、間違いなく雪羽さんだろうなと思いました。また大柴先生の登場シーンに、ご注目いただけたらと思います……!
>彼が何を知っていて何を知らず、何のためにとぼけているのか。
凛汰の反応の薄さに、梗介が仮説を立てて、疑惑の一石を投じたような回でしたね。梗介の指摘が当たっているのか、外れているのか……凛汰という主人公の不透明さや、出てくる村人たちの怪しさを描きながら、もうすぐ始まる祭りを丁寧に描いていこうと思います!( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧
今回はちょっと意味深な謎が多いですね。
「供犠」、「梗介の発言(特に大柴先生への態度に注目したい)」「凛汰の態度」「蛇ノ目家」
供犠について。
帆乃花さんが供儀にささげられるような発言。
うーん、プロローグの場面では巫女の家系から供犠が出ていたような? いや、「複数の選択肢の中から選ばれる」ような発言があったような? 有事の際、つまり「何かあったら自動的に決まる」制度だと「選ばれる」の言葉に噛み合うかどうか……まぁ、この辺りは枝葉末節か。
梗介の発言について。
大柴先生にすごく噛み付いている。姉を取られたことが悔しいのかな、なんて思ったりしました。お姉さんの方は大柴先生に好意を寄せている雰囲気ありますもんね。これらのベクトルが噛み合っていないが故の関係性だとしたら? 梗介は大柴先生に動機を持つことになりますね(こういう因習村系のミステリーでは複数犯、それも意図せず繋がった場合というのがあるので、単一の動機を持つ場合でも考慮に入れる必要があります)。
凛汰の態度。
知ってるのに知らないフリをしている節があるみたいですね。ここに来て三人称であることが意味を持ちます。主人公犯人説的な展開が作れるからです。嘘がつけない(ついた例もありますが)語り手である一人称とは違い、三人称なら心の中まで書かなくていいので嘘がつけます。と、またもメタ的な思考……。
蛇ノ目家。
禁足地を持っていたり穢れの引き受けだったりと、これまた因習村に出てくる「蔑まれる・軽んじられる・忌避される一族」というパーツが出てきましたね。それでいて姫依祭では大きなポジションを務める様子。そういえば、プロローグで睡依さんの妹が死んだという一報を姫依さんに入れたのが蛇ノ目家でしたね。ということは、この時点から蛇ノ目家は「姫依ルートの」海棠家と繋がりがあることになります。もし、仮に「それまで蔑まれていた蛇ノ目家を救う」ことを条件に姫依が協力を求めたりしたら……? いや、この案は村人との関係性があるから難しいかもですね。
などなど。
思考を垂れ流し。考えながら読むと楽しいですねー! またじっくり考察させてもらいます!
作者からの返信
飯田さん、今回もたくさん考察してくださり、ありがとうございますー! いつもとっても励みになっております(*ฅ́˘ฅ̀*)
今回も、項目ごとの情報収集が的確で、素晴らしいなと舌を巻いておりました。さすがすぎますね……!
供犠:
ふふふ、プロローグを参照していただけて嬉しいです( ˘ω˘ )ヒントになりますが、睡依と敵対している姉の言葉を、睡依は「嘘」ばっかりだと受け止めているようなので、姫依の言葉が信用に足るものなのか、疑わしい発言が交ざっているかも……?(でも、すごく鋭いです!)
梗介の発言:
>大柴先生にすごく噛み付いている。姉を取られたことが悔しいのかな……
飯田さんも、美月と同じ見立てですね( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧ 登場人物がだいたい出揃ったことで、人間関係も少しずつ浮き彫りになってきました。「動機」という言葉を見ると、やっぱりわくわくしますね! 今後この村で何かが起きたときに、飯田さんならきっと村人たちの些細な言葉や心の動きも、見逃さずに推理材料にしてくださるんだろうな~と想像しました。楽しみですね!
凛汰の態度:
実は今回コメントくださった中で、凛汰の怪しさについて触れてくださったのは、現時点で飯田さんだけです……! ミステリを読み込まれている飯田さんは、主人公が怪しいタイプの物語についても造詣が深そうだなと思っていました。この時点で、「怪しい人たち」の中に凛汰も加えられる発想の柔軟さが、さすがです……! ふふふ、実際のところ、どうなのでしょうね……!
蛇ノ目家:
はい、ザ・因習村みたいな要素がまた出てきました笑
>睡依さんの妹が死んだという一報を姫依さんに入れたのが蛇ノ目家
本当に、深く読み込んでくださって嬉しいです……!! 前述の通り、姫依の台詞には怪しいものもありそうですが、物語を考察する上で見過ごせない情報も、ちらほら交じっているようですね。禁足地については、美月から釘を刺されたので、近寄らないと思いますが……行くなと言われたら気になるのが、人のさがですよねぇ……( ˘ω˘ )
次回もまた、新しい手掛かりをばら撒きますので、ぜひまた謎に挑んでみてくださいねー!。٩(*´꒳`*)۶°˖✧
また濃いキャラ出てきた!
穢れを引き受ける家に生まれた双子という時点で、もう不吉。多胎児を忌避する文化のところもありますよね。
>有事の際には、きっとあの娘が〝憑坐さま〟に捧げる供儀に……
アーッたぶん代々アウトなことが行われてたんだろうなっていう……( ;´Д`)
この村そのものが、憑坐さまのためだけに存在しているような感じですね。凛汰くんが不快に思うのも尤もです。
作者からの返信
すずめさん、コメントありがとうございますー!( ᷇࿀ ᷆ )♡
濃いですね……(笑) 今作、犠牲者候h……登場人物たちを、1章であらかた舞台に上げないといけない構造上、読者様にとって誰が誰だか分からなくなるストレスを下げるべく、キャラクターは塩ではいけない、醤油でもまだ薄い、特濃ソースにしなくては!!と意気込みました(笑)
双子も、まれびとに続いて、地域によっては不穏な文化や思想が渦巻いていますよね。この双子の場合は、どうなんでしょうね……(;´Д`)
ついに「供儀」のワードが出てきてしまいましたね……あかんやつ……今からでも遅くないので、凛汰は美月を連れて逃げるべきだと思いますが、父がここにいる以上、まだ留まるっぽいですね……凛汰の気持ちに共感していただけて、とても嬉しくなりました( *´艸`)
一筋縄ではいかない村人だらけ(笑)
なんか、梨花ちゃまを男にしたような少年だなぁ^^;
つよつよ主人公に対抗して、癖つよつよ少年といったところでしょうか。
こんな状況で、パパ上は良く暮らしていけますね。
しかし、いまだに姿を見せないところが、もしや金蔵……いえ、何でもありません^^;
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
四谷軒さん、コメントありがとうございますー!
本当に、癖つよ住人だらけですね(笑) 梨花ちゃま……!確かに、見透かしてる感じが梨花ちゃま!
暮らしにくさが凄まじい村ですが、パパ上も凛汰が「クソ親父」と連呼してるような人ですもんね( ˘ω˘ ) 金蔵ーッ!!!(笑) なかなか姿を見せない彼が、村で金蔵化(?)しているのか……現実か幻想か、見極めていただけますと幸いです!
てっきり私、まれびとは憑坐さまの器?になる人のことを指していると思っていたのですが、よそから来た人を示すんですね。たしかに稀に来る人でまれびとだ…
読み返したりしてみたのですが、供儀が言葉通りの生贄だとして、巫女の役割ってなんだ?と頭がこんがらがっています( ˘ω˘ )
村の人たちがみんなまれびとのことを一人目、二人目…と数えているのもなんとなく意味深に感じます。数える意味があるのでしょうか…ううーん、わからん!!!(笑)
作者からの返信
瀬流さん、コメントありがとうございます!
「まれびと」って、まさに瀬流さんが仰ってくださったように「たしかに稀に来る人でまれびと」で、理由を聞くとすごく腑に落ちますよね。こういう納得感を伴う知識を集めるのが、昔から大好きでした( *´艸`)
わあっ、読み返してくださり、ありがとうございますー! 巫女の役割……着眼点が素晴らしいです! 巫女の役割については、まだ多くが語られていませんから、現時点ではまだ謎が多そうですね。序章の、二人の会話も……片方が陥れられている以上、正しいことだけが語られているとは限りませんからね……!( ˘ω˘ )
まれびとを数える意味も、もしかしたら……ふふふ、どうなのでしょうね……!(目を逸らしながら)(ここに意味深さを感じてくださった瀬流さん、すごいです!)