く、もはや謎解きはお手上げですが、現場に戻ってくるのは……と安直に帆乃花を怪しむ読者です。
まれびとの死につき人身御供が必要となるということですから、犯人にはそうしたい相手がいるのですものね。
わかりやすく美月を敵視していますが、双子にまつわるなにかも関係していそうで気になります。というより、最後の美月の反応から、梗介と入れ替わっている可能性もある……のでしょうか……(などと言いつつなにもわかっていない顔)
作者からの返信
ナナシマイさん、コメントありがとうございます!
現場に戻ってくる人間が犯人、ミステリの定番ですよね( ˘ω˘ )そしてまさに、仰ってくださったように、まれびとの死につき人身御供が必要となるシステム上、陥れたい人に役目を担ってもらう、ということを考える人もいるかもしれませんよね。
帆乃花と梗介の双子にまつわる考察も、ありがとうございます!! 私、ナナシマイさんのことを凄腕の名探偵だと思っているので、2章で明かす謎の答えに、凛汰より先に迫るのは、ナナシマイさんだと思っています……! ラストで美月が見せた態度の意味は何なのか、判明するのはしばらく先になりそうですが、答え合わせのときが今からとても楽しみになりました!✧⁺⸜(*´∀`*)⸝⁺✧
はぁ、章タイトル。黄泉竈食ひ。
黄泉の国の竈で炊かれたご飯を食べること、を意味しますね。黄泉の国の住人になることを意味します。
ここでなんとなく凛汰が村で口にするものを拒否する理由が見えてきた気がします。
この村、黄泉の国の暗示なんですかね……? 本作がどの位置にある作品なのか、現実世界100%なのか多少の霊的空間を含めた話なのか、まだ判別がついていないので何とも言えませんが、この村が黄泉の国の暗示、もしくは黄泉の国そのものなら、そこで出される食べ物を口にするともう帰ってこれませんね。
ホラミスですし、死後の世界のミステリーという解釈もできる気はするので、そういうある種のオカルト、ホラー的世界観、舞台設定のトリックは作品としてありだと思います。
あるいは、舞台を死後の世界の比喩表現として用いる文学的手法も、ゆずこさんの作風なら可能だと思います。ミステリーと文学性の間には、これまで大きな隔たりが確認されてきましたが……その溝を越える作品がこれだとしたら、もしかしたら僕は世紀の瞬間を目撃しているのかも……なんて、ワクワクドキドキ。
木船についても気がかりですね。姫依祭仕切り直し。また木船を作るのでしょうか。
先程話した「櫛湊村が黄泉の国の暗示だった」説を考慮すると、"憑坐さま„は地獄の主、”まれびと„は死後の世界の外からの来訪者、すなわち死者を意味しますね。
そういえば死んでしまった伊邪那美命に会いに行った伊邪那岐命が、妻が腐乱死体であることを見抜いたのも櫛に火を灯したから、伊邪那岐命が黄泉の国から逃げる時に使った道具も櫛、そして櫛は女性の化身でもありますよね(たまたま僕が挙式をした神社が櫛を大切にしている神社で、知識がありました)。村の名前と死後の世界、そして村の名前と巫女という存在、それぞれ結びついたのは偶然か、それとも……?
一方で、美月はもう村のものを口にしているので黄泉の国の一員なんですよね。もう帰ってこれない。村の食べ物を一切口にしない凛汰とはギャップが生まれていることになりますよね。この辺りにも彼女との「別れの空気」を感じます。
「別れ」。二つのものが離れる。つまり「二つないといけない」んですよね。凛汰と美月が別れる定めにあるとしたら、凛汰から離れるか、美月から離れるか、あるいはその両方か、あると思います。
もしかしたら、伊邪那岐命が櫛に火を灯して見破ったように、凛汰も櫛の火(奇遇にも木船は燃やされましたし)がきっかけで美月が腐乱死体であること(=取り返しがつかないほど黄泉の国に取り込まれていること)に気づく物語だとしたら。
うーん、考えすぎな気もしますね。
もっと素直に作品を楽しむべきか。
シンプルに黄泉竈食ひを「食べる」という行為に絞り込むなら、近況ノートやタグでも書いてる「カニバリズム」ですよね……嫌な予感……。村で出される食べ物、もしかしたらそういうことなのか……?
まだまだ考察が足りない気がしますが、一旦ここまで。
不穏な村での冒険は、まだまだ続きそうですね……。
作者からの返信
飯田さん、コメントありがとうございます! 黄泉竈食ひです!! 皆さん、最初からヨモツヘグイの知識があって、さすがだなと思いました……!!
>本作がどの位置にある作品なのか、現実世界100%なのか多少の霊的空間を含めた話なのか……
飯田さんがコメントしてくださったことが、まさに2章のテーマです! 気にしてくださったタイミングが最高で、とても嬉しいですね……! 今後の展開で、そのあたりのことをじっくり描いていけたらいいなと思います。私はホラーをファンタジーだと思っている()人間なので、本作にもこれから、霊的な力が働く場面が出てくるかもしれませんね……( ˘ω˘ )
>ミステリーと文学性の間には、これまで大きな隔たりが確認されてきましたが……その溝を越える作品がこれだとしたら……
キャーッめちゃくちゃ嬉しいです! ミステリーと文学性のお話、私がバズーカのミステリ短編を書いたときに、飯田さんが教えてくださいましたよね。実は、今作でそのあたりを埋めるものを描きたいなと、結構強く意識しておりました。なので、飯田さんに気づいていただけることは、特別に嬉しいですね( *´艸`)
村の名前から、伊邪那美、伊邪那岐を連想してくださっていたのですね……! 着眼点が本当に鋭くてさすがです(飯田さん、神前式だったのですね! 素敵ですね!(*ฅ́˘ฅ̀*))時間をかけてつけた名前なので、たくさん考えていただけて、作家冥利に尽きますね。
>凛汰と美月が別れる定めにあるとしたら、凛汰から離れるか、美月から離れるか、あるいはその両方か
ううっ切ない……(´;ω;`)ブワッ 今は二人で一緒に過ごせていますが、村の治安が悪すぎて、今後はどうなるか分かりませんもんね……飯田さんの予感が当たるかどうか、明らかになるときはまだまだ先になりそうですが、そのときを確かめていただけるように、いっそう丁寧に描いていかねばと背筋が伸びました。
(カニバリズムも……タグがぼちぼち仕事をし始めます……!!)
こんばんは。
>籠城にはうってつけの環境
ふぅむ。祭りで会おうというお父さんのセリフと合わせると、ここまでが凛汰に用意されたものと考えることもできますね。
その線で行くならこの部屋を息子に託し、お父さんは帰って来るつもりがなかった。やはり死ぬことを前提にしていたことに。
となるとお父さんは、凛汰に何かを見せたかったのでしょうか。そのために今年の因習をスタートさせる役割を担った。
となると外部に連絡をつけられて通常の因習が行われないのは困る。電話線を切ったのはお父さん、という筋も書けますね。
遺体や木船が失くなっているのは、でしょうねという感じです。
でも本当に海へ捨てたんでしょうか。焼く前ならともかく、焼いた物体は自然分解が限りなく遅くなります。捜査機関の手が入る仮定をするなら、証拠が残る可能性を上げたことになりますね。
そこに気づかなかったという考え方もありますが、どうもそうではないような気がします。
それでちょっとお久しぶりの帆乃花の登場ですか。少々意味深な表現をするなら、彼女はツンデレなのかもしれませんね。
美月は彼女の身体に何やら見たような感じですが、凛汰に教えてくれるんでしょうか。
作者からの返信
雪羽さん、こんばんは! いつもコメントありがとうございます!
>お父さんは帰って来るつもりがなかった。やはり死ぬことを前提にしていたことに……
>お父さんは、凛汰に何かを見せたかったのでしょうか。そのために今年の因習をスタートさせる役割を担った。
雪羽さんは以前から、礼司が何らかのスターター的な役割を担ったと考察してくださってましたよね……! あのときの考察を補強するような情報が、今回出てきたことになりますね( ˘ω˘ )
>となると外部に連絡をつけられて通常の因習が行われないのは困る。電話線を切ったのはお父さん、という筋も……
まさに仰る通り、電話線を切断した容疑者に、礼司も加えることができそうですね。礼司の思惑を、凛汰はどうやって探っていくのでしょうね……。
>本当に海へ捨てたんでしょうか。
ここに疑問を持つところが、雪羽さんのさすがすぎるところなんですよね……!!! すごすぎません……??? 実際のところは、どうなのでしょうね……。
あと、帆乃花の登場について「ちょっとお久しぶり」と言ってくださったのも、雪羽さんが最初なんですよね。登場人物のことを本当によく見てくださっていて、幸せな気持ちになりました。
>美月は彼女の身体に何やら見たような感じですが、凛汰に教えてくれるんでしょうか。
……ふふふ、美月は何を考えていたのでしょうね……( ˘ω˘ )
お父さんはお父さんで、この村のものを口にしていなかった可能性……2章タイトルから見ても、村の飲食物に何か混ざってるのかもしれませんね。
遺体と木船、両方片付けられてしまったのは、遺体はもちろん木船の方に何か村人たちにとってマズい証拠が残っていたとも考えられます。
最後の美月ちゃんの様子が気になりますね。彼女はこの村で飲み食いしていたわけで……
作者からの返信
すずめさん、第2章にもお越しくださり、ありがとうございます!( ᷇࿀ ᷆ )♡
礼司も、凛汰と同じ可能性が浮上しましたね……気づいてくださったように、美月はすでにこの村で飲み食いしているわけなので、食の安全面については、早めに白黒をつけたいところですよね。
夜のうちに、遺体と木船を片付けられてしまいましたね……でも、片付けられたという事実から、すずめさんが仰ってくださったように、推測できることもありますよね。因習村サイドが優位でスタートを切った第2章という地獄を、また覗きにきていただけますと嬉しいですー!( *´꒳`*)੭⁾⁾
編集済
ゴミ捨て場に籠城決めた竜宮さん的な気持ちなんでしょうね^^;
パパ上は何を思ってか、籠城の準備までしてくれている……果たしてどこまで「読んで」いたのやら。
そんなわけでムラ社会の利点(?)を使って証拠隠滅。
読者視点では、まだ名前も知らないモブだらけのムラの人たちですが、モブだからこそ怖いですね。
死角から迫って来そうな雰囲気が。
……だから帆乃花は「現場」にいたのかも^^;
さて、初手から難航しそうですが、ここから凛汰はどう駒を置いていくのやら。
面白かったです。
ではではノシ
作者からの返信
四谷軒さん、第2章にもお越しくださり、ありがとうございました!
ゴミ捨て場に籠城決めた竜宮さん、確かに(笑) 礼司が、先々まで「読んで」いた可能性が出てきましたね……ふふふ( ˘ω˘ )
そして、籠城している間に、先手を打たれて証拠隠滅されちゃいましたね……本当、死角から迫って来そうな怖さがある村ですよね。イメージ的にはゾンビが徘徊してそうな……( ˘ω˘ )
帆乃花が現場にいたことにも、アンテナを張っていただけて嬉しかったです! 凛汰がこれから、どう駒を置いていくのか……治安がめちゃくちゃ悪い因習村というチェス盤を、また眺めにいらしてくださいね(*´ω`*)
凛汰くん、あんなに堂々と犯人探す宣言しているのでそりゃ証拠隠滅されちゃいますよね(・・;)
最後の美月ちゃん、大丈夫ですかね…帆乃花と話した記憶なくなってたりするのかな…
なんだか出てくる人物全員怪しく見えます(笑)一章で登場している中に犯人がいると思うのですが…複数犯なのかな…と根拠もなく想像しております( ˘ω˘ )
作者からの返信
瀬流さん、コメントありがとうございます!
証拠隠滅されちゃいましたねぇ(;´Д`)でも、瀬流さんもそう思ってくださったように、凛汰も想定内だったようなので、あまり打撃は受けてなさそうですね。この主人公、本当に強いんですよね……( ˘ω˘ )
>帆乃花と話した記憶なくなってたりするのかな…
おおっ、いい線いってますね……! このときの美月の状態について、凛汰にはきちんと明らかにしてほしいところですね。
出てくる人物全員、怪しく見えますか……ミステリのセオリーに則り、犯人はちゃんと1章の中にいます! この時点で複数犯説を想像してくださる瀬流さんも、名探偵の素養をお持ちのようですね……!
推理に必要な情報は、2章でもどんどん開示していきますので(謎も一緒に増えますが……笑)、また推理を楽しんでいただけますと幸いですー!(*ฅ́˘ฅ̀*)