第8話 日常8
「じゃあ、今度は俺が洗ってやるから」
「…………うん」
俺の言葉を受け、素直にこくんと頷くスカイラ。
改めて彼女に向きなおると、そこには当たり前だが一糸纏わぬ姿のスカイラがいた。
いつものサイドテールではなく、髪はおろされた状態。普段の明るい姿とは違った印象を俺に与え、風呂場にいることも相まってより煽情的に感じる。
浴室室内の湿気や水分でしっとりと濡れた赤色の髪は、所々身体に張り付いて彼女の魅惑的な姿をより際立たせていた。
更に、彼女は生まれたままの姿であるため、形のよい胸や普段なら絶対に見ることのできない恥部も丸見えの状態である。
先ほど背中に感じていた柔らかくもハリのある胸。つんっと若干上を向いたピンク色の乳首。
母性本能すら感じさせるその光景を前にして、思わず吸い付きたい感覚に襲われる。
(…………)
一発出し終わった後なので、賢者モードになりかけていたが、目の前いる裸のスカイラを見たことによってちゃんと復活した。
これだから男って単純って言われるんだよな。しかし、目の前にそれだけ魅力的な女性がいるのだから仕方がない。
これでたたないやつは男じゃないよ、うん。
「……じゃあ、遅くなるとお湯も冷めちゃうから」
適当に言い訳を挟みながら、俺とスカイラは位置を入れ替える。
椅子に座った彼女を後ろから眺める形になるのだが、これはこれでエロい。
真っ白でシミ一つない背中はもちろん、座ったことによってふにょんと形を変えるお尻もいいアクセントになっている。
その割れ目に水滴が流れ込んでいく様子は、もはや形容しがたい、一種の芸術品のような美しさすら感じた。
思わずごくッと唾を飲み込むと、スカイラ不意にこちらに顔を向け、
「……ものすごくえっちな視線を感じるんですけど?」
「……気のせいだよ。気のせい」
エロくない視線を向けないほうが難しいのですがそれは? しかし、エッチな視線を向けていたことは事実だ。
若干不服ではあったものの彼女の言っていることは正しいので、余計なツッコミは入れないようにする。
ボロが出ないうちに、俺は手早く石鹸を擦って泡立て始めた。
石鹸やシャンプーなどは女性陣が用意してくれたのだが、泡立ちもよく汚れもよく落ちる。
俺は製品の良しあしがあまり分からないので、この辺は彼女たちに任せて正解だった。
洗いっこをするにあたって、石鹸の泡立ちは結構重要だからな……まあ、洗いっこをするだなんて、買った当初は思いもしてなかったけど。
というか、そんな事普通は考えないわな。
「じゃあ、行くぞ」
「うん……っ!?」
十分に泡立てると、彼女の背中を撫でるように手を這わせた。
俺の手が背中に触れた瞬間、スカイラの身体がピクッと跳ねるも俺は見なかったことにする。
いちいち反応していたらきりがない。それに、エロいとはいえやることはやってる関係性だ。
これ以上の反応だって見たことはあるのでなんてことはない……とは言い難い。
普通に興奮している。息子もギンギンだ。
俺の反応を見るにちゃんと性欲は高まっているので、これまでの経験などはあまり関係ないのだろう。
よく結婚してからはお互いに冷めてしまって……という話を聞くが、今のところは全く問題ない。
むしろ、有り余り過ぎて困るくらいだ。
もう少し落ち着いたほうがいいかもしれない。だけど、自分の中の気持ちに素直になることも若いうちは大事と、うちの爺ちゃんが言っていた。
だからこそ、俺は爺ちゃんの言う通り欲望に素直に生きることにします。
無駄なことを考えつつ、ゆっくりと、彼女の身体を気付付けない様に優しい手つきで洗っていく。
「っ! ……んっ、……っ」
スカイラは背中を撫でまわされるたびに、声にならない声を上げている。
ぴくぴくと身体が小さくはね、口からは悩ましい吐息を漏らしていた。
お尻の方にまで手を伸ばすと、その反応は顕著になるが、何とか耐えている様子である。
お尻はともかく、俺も背中を流されていた時に思ったけど、人に背中を洗ってもらうのって結構気持ちいいんだよな(単純な気持ちよさだけでなく、性的な意味にも)。
更に、それがタオルとかではなく素手だということも気持ちよさに拍車をかけているのかもしれない。
(…………さて)
大方、背中は洗い終えた。
次は、彼女の全面側を洗う必要がある。
これは俺もやってもらったので、彼女にも同じことをするのは当たり前。当然のことだ。
「……じゃあ、今度は前な」
「…………うん」
腰を抱え込むようにして、両手をスカイラの前面へと回す。
まずはお腹から。背中を洗った時と同様に、円を描く様に洗っていく。
スカイラのお腹はもちろん柔らかかったが、同時に筋肉質でもあった。
腹筋も割れており、冒険者時代の名残を感じられる。少しぷにぷにしているのはご愛敬だ。
この家に引っ越してきてからは別に過度なトレーニングは必要なくなったため、筋肉量が落ちるのもある意味当然の事である。
また、フェリシアの作る料理が美味しすぎるのも、好くなら刈らず影響しているだろう。俺だって、少しだけ太ったしな。
……筋肉量が落ちない、頭まで筋肉のレイがおかしいだけだ。
「……ふっ、……んっ、…………っ」
背中を流されている時と同様に何とか声を抑えようとしているみたいだが、その吐息はむしろ逆効果である。
我慢しているのがまる分かりであるため、俺の嗜虐心を高めるだけだ。
つまり、お腹以外の所も洗いたくなるわけで……。
「んひゃっ!?」
スカイラの口から可愛らしい悲鳴が漏れる。
驚きと恥じらいが混じったようなその悲鳴は、俺が彼女の胸に手を伸ばしたからに他ならない。
「……んっ、……ちょ、ちょっと……ぁん」
「…………」
抗議の声を上げるスカイラを無視して、俺の手に収まり切らない大きさの胸を揉み続ける。
時折強くしたり弱くしたり、絶妙な力加減になるように刺激を与える。
男にはない、その柔らかさは何度揉んでも決して飽きることはない。病みつきになるとはまさにこの感触の事だろう。
これでレイとの大きさを比較して嘆いているのだから、信じられない。
何度も言うが、スカイラのバストサイズは大きい方であり、それこそ俺の故郷である日本人の平均は遥かに凌ぐ大きさだった。
「っ……ぁっ……、んんっ……」
おっぱいを持ち上げるようにして隅々までしっかりと洗っていく。
特に、アンダーバスト部分は大きいと汗などが溜まって蒸れやすいとよく聞くから、入念に、入念にな。
「んんっ……ひゃぁんっ!? ちょ……ぁっ……そこは、だめ……」
必死に声を抑えていたスカイラの口から、一際甲高い喘ぎ声が漏れる。
俺の手、いや指が彼女の胸の頂点、つまり乳首をコリコリといじっていたからだ。
左手は変わらず優しい手つきでおっぱいを揉み、右手で乳首に少し強めの刺激を与える。
左右から違う刺激を与えられたスカイラは、びくびくと身体を震わせ、悩まし気に腰を動かしていた。
「だめぇ……んぁん。……そこ、……っ、よわいからぁ……」
男性にも女性にも性感帯というものは存在するが、スカイラにとって乳首がまさにそれだった。
乳首をいじるたびに、面白いようにスカイラの身体が反応する。
頂点だけでなく乳輪も合わせて揉んでいると、さながら牛の乳しぼりを行っているようだ。
もちろん、そのように揉んだからといって母乳が出るわけではない。ないのだが……この揉み方が一番スカイラの反応が良いのでやめられない。
それにいつか……これ以上はやめておこう。
「んぅん……ぁん、……っ……、はぁ……はぁ」
俺は一度。スカイラの胸から手を離す。
胸の刺激から解放されたスカイラは、熱っぽい吐息を漏らしつつ、涙で潤んだ瞳をこちらに向ける。
「……弱いって、知ってるくせに。いじわる」
だから、その瞳は逆効果です。
むくむくと、再び嗜虐心が湧きあがってきて、俺の脳みそに訴えかけてきた。
まだ、洗っていないところがあるぞ、と。
少し休んでから再開しようと思ったが、心の性欲には逆らえなかった。
「……ごめん。休憩終わり」
「えっ? ちょっ!? は、はや……ひゃぁん!」
驚く暇もなく、スカイラの口から嬌声が漏れる。
まだ洗っていない箇所。それは彼女の秘部であった。
泡でぬるぬるになった右手で、まずは割れ目をなぞるように優しく触れる。
こそばゆくも、確実な甘い刺激が走ったスカイラは乳首を摘んだ時以上に身体をはねさせた。
「だ、だめっ……ぁんっ……、うぅん……はぁ……やぁん」
嬌声が隠しきれなくなり、切なげな喘ぎ声が浴室内に響く。
普段、俺と軽く言い合いをするときには絶対に見せない、艶っぽい嬌声。
二人きりの時にしか見せない、誰かに甘えるスカイラの姿。
この姿を一人占めしているという感覚は、俺の行動をどんどんと積極的にさせる。
「あぁんっ! だ、だめ……なか、んぅっ……うご、かしちゃ……ひゃぁん」
秘部の中へと指を滑り込ませる。
くちゅっという、明らかに異質な水の音が俺の耳に届く。
お湯で濡れているだけかもしれない。俺の手も泡まみれだから、本当の所は不明だ。
しかし、ただの水にしては生温かく、それでいてどんどんと溢れだしている感覚があったので、少なくとも彼女も興奮してくれているということだろう。
喘ぎ声は上げるも嫌がる素振りは見せないので、俺は更に指の動きを早くする。
「あぁん、あんっ……だめぇ……、っん、ぃやぁ……あっ……、あぁ……」
「スカイラ、こっち向いて」
「えぇ……んぅん!?」
とろんとした瞳をこちらに向けてきたスカイラの唇に、俺は自身の唇を重ねた。
突然の事に目を白黒とさせるスカイラ。
驚いているスカイラはお構いなしに、間髪を入れず舌で彼女の唇をこじ開けると、やや無理やり気味に舌を絡ませる。
「んちゅ……っん……、んんっ……ちゅっ……ぁん」
恥部への刺激は変わらず、急にディープキスまで加えられたスカイラは息も絶え絶えに。
キスの合間に何とか息継ぎをするも、息継ぎの合間に漏れる甘ったるい吐息が気持ちを昂らせる。
スカイラも興奮度合いは変わらないようで、指の動きに合わせてわずかだが腰を動かし始めていた。
そのタイミングで一度唇を離すと、俺たちの間に混ざりあった唾液の糸がつつっとかかる。
しかし、指の動きは決して止めない。
「んちゅっ……あっ、はぁっ……、ゆ、ゆう……んっ、あっ……、あ、あたし……。もう……あぁん」
「……いいよ。誰も見てないから」
彼女から懇願するような声が上がった。どうやら限界が近いのだろう。
だからこそ俺は、先ほどとは逆に彼女へ達することを促す言葉をかける。
どうせ風呂場なのだから、誰も見ていないのだから、思いっきり達していいのだと。
くちゅくちゅという水音がはっきり聞こえるくらいに指を動かすと、スカイラの身体がガクガクと震えはじめる。
そして、
「あぁっ! だめ、だめっ……はぁ……あぁん、ぃく……、あぁぁぁあああ!!」
ひときわ大きな声を上げると同時に、ぴんっと弓なりに身体が反る。
ビクビクっと身体が痙攣し、秘部を弄っていた指に先ほどとは比にならない量の愛液がぷしゃっとかかった。
「あっ……あっ……んっ……。はぁ、はぁ……」
痙攣が収まると、今度は身体から力が抜けたのか、くてっと俺に背中を預けるように寄りかかってくる。
そんな彼女を優しく受け止め、頭を優しく撫でる。
「ごめん、ちょっとやり過ぎたかも」
「かも、……じゃないわよ。……はぁ、はぁ」
整わない息の中、スカイラが力ない声でツッコミを入れる。
これは相当お疲れの様子だ。まあ、あれだけ派手に達したらそりゃ疲れるだろう。
男だってだしたら結構疲れるわけだし。
「まったく……、ゆうは調子にのると、こうだから……」
「だから、ごめんって」
「……まあ、その代わりにちゃんと気持ちよかったからいいけど」
とろんと瞳を潤ませながら微笑むスカイラ。そう言ってくれるのであれば、本当によかった。
初めて彼女たちとシた時には勝手も分からず、苦戦したのは良い思い出である。
あれから回数も重ね、彼女たちを気持ちよくさせられているのならそれに越したことはない。
上手ければよいという話でもないんだけどね。大事なのは、そこに愛はあるかだ(某CM風)。
「……ところでさ」
「ん? どうかした?」
「さっきから、アタシの背中にあたってるモノ……処理しなくて大丈夫?」
「……大丈夫かどうかで言われれば、大丈夫じゃない」
終わりという雰囲気を醸し出していたけど、俺の息子は全然大丈夫じゃなかった。
むしろ、あんな彼女の姿を見て元気がなくなるような、そんな息子ならとっくに勘当している。
俺からの言葉にスカイラは呆れたように目を細めていたが、「やれやれ」と言わんばかりに嘆息すると、
「……まあ、アタシもあれで終わりなんて思ってないから」
「っ!!」
再び魅惑的な視線をこちらに向け、誘うように俺の身体に腕をまわす。
どうやら続きを行ってもよいみたいだ。
「……じゃあ、遠慮なく」
「はいはい。まったく、ユウの相手も楽じゃないわね……」
そう言いつつ、スカイラの表情もまんざらではなさそうなのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「めっちゃぬるいわね」
「めっちゃぬるいな」
並んで湯船につかりながら、同じ感想を漏らす俺達。
ぬるいというのは、もちろんお湯の事である。
あれから身体を重ね、もう一度身体を洗ったところまでは良かったのだが……お湯はすっかり冷めてしまっていた。
一応、水というほど冷めてはなく、勿体ないので浸かっている。しかし、これで疲れがとれるかは微妙なところだ。
「まったく、ユウがお盛んだからお湯が冷めちゃったじゃない」
「いやいや、お盛んなのはどっちだよ? スカイラだって十分乗り気だっただろ?」
「あ、アタシは興奮するユウに、仕方なく付き合ってあげてたの!」
「絶対違うね! 仕方なくならあんな喘ぎ声、漏らさないだろ!?」
「あ、喘ぎ声って……乙女に向かってなんてこと言うのよ!!」
いつも通りの言い合いになり……俺たちは最終的に笑い声を上げる。
「……やっぱり、ユウとこうして一緒にいるの、すごく楽しい」
「あぁ、俺もだよ」
「大好き」
「……おう」
「あぁ~、ユウってば照れてる! 今さらなのに!」
にやにやと、からかうような言葉をかけるスカイラ。
いや、今のは反則だろ。いきなり160キロの剛速球を投げ込まないでほしい。
受け止めるのにも、心の準備が必要なのだから。
「て、照れてないから!」
「絶対嘘じゃん! まあ、初心なユウも可愛いからいいけどね」
「これ以上からかうなら、こうだぞ!」
「いひゃいいひゃい! ひょっへひゃ、ひっしゃるにゃ!」
しばらくの間、俺たちは浴室内でイチャイチャしていたのだった。
ちなみに、
「……おい、二人とも。浴室でするのは百歩譲って構わんが……もう少し声は抑えろ。こっちまで丸聞こえだったぞ」
『…………はい』
既に帰って来ていたレイとフェリシアに、がっつり俺たちのシている時の声は聞かれていました。
どうやら、風呂場の扉が開いていて丸聞こえだったらしい。ま、全く気付かなかったぜ……。
レイとフェリシアは俺たちの痴態に頬を赤らめ、俺とスカイラもいろんな意味で真っ赤になっていました。
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