第4話 三人組で……。
夜、私達生徒は三人組に分けられて行動するらしい。偶然にもデイナさんと同じ組だ。
もう一人は……。
「最強の私ことアイリスと同じ組なんて幸運の人達ね」
アイタタタ。死亡フラグを立てるな。
「よろしくお願いします」
私は渋々自己紹介をする。これから卒業まで一緒の組みらしい。アイリスさんと仲良くやっていけるかな……。
今夜、寝る部屋も三人であった。
「シャワーは私が一番ね」
アイリスさんはが一言でシャワーの順番が決まる。話によると王族の遠い親戚で特権階級の一人だ。そんな特権階級が勇者だ?
国家勇者騎士高等学校は厳しくて有名だ。そんな、お嬢様が耐えられるのか?
私は田舎者なので理解できないでいた。
その後、就寝時間となり、私はアイリスさんのイビキに困っていた。本当に特権階級のお嬢様なのであろか?
多分、訳ありだ。
私はアイリスさんに蹴りを入れて強制的に起こすと。
「あら、ごきげんよう、朝かしら?」
「今は夜中です。アイリスさんから偉い人オーラが出ていたので徹夜で勉強なさるとかと思ったからです」
「それはありがとう。でも、夜は寝るわ」
……。
「ぐおー、ぐおー」
ダメだ、イビキがうるさい。学校の資料によると寮も三人で暮らすらしい。
私が途方に暮れていると。
「エルフローラさん、耳栓を買ってきました」
デイナさんが宿の外から帰ってくる。流石、王都、深夜営業の店もあるのか。私達は耳栓を装備してイビキのモンスターと戦うのであった。
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