勇者コージは努力の方向を理解する
魔法も適性があり一安心だ。
最初は普通のレベルでも
頑張れば伸びる可能性がある。
それがわかるだけでも十分だった。
グスタフには
「魔法と魔術は正確には別物だから
ここでは魔術と呼んでほしい」
と言われ色々説明されたが
詳しい違いはよく分からなかった。
とにかくグスタフは
ゴリラみたいな見た目してるが
力任せに剣を振り回すだけじゃなく
魔法…じゃなくて魔術の方も
かなりの使い手だった事が
よくわかった。
王国騎士団の団長なだけは
あるわけだ。
魔術を扱うには
空気中に常に漂う魔力的なエネルギーを
口から取り入れて体内に留めて
留めた体内の魔力的なエネルギーを
思い描いた属性に練り直して
手のひらから飛ばす。
特別な詠唱とかは無く
体内に魔力がある人は誰でも使える。
それだけの事だった。
漫画みたいな
巨大で強力な魔術を発動させたければ
時間をかけて魔力を練る事が
出来れば発動は可能らしい。
ただ事前に体内に相当量の魔力が
ある人間が体内魔力を使わないと
発動すらさせる事は出来ないようだ。
体内魔力量が少ない人間が
口から魔力を取り入れながら
体内で魔力を練るのは相当難しく、
そもそも口から取り入れる量が
微々たるものなので、
取り込みながら練るのは
実質不可能だと。
魔力保有量は先天的で
後から保有量は増やせないので
そこで魔術の才能の差が出てしまう。
ただ、全部が全部才能ではなく、
魔力練る精度は努力で伸ばせる。
魔力を練る精度が高ければ
弱い術でも早く鋭い術を発動出来る。
一流の兵士ならば
剣を振りながら魔術が使える。
これにより戦略の幅が
かなり広がるのだ。
逆に魔力保有量の高さに
胡座(あぐら)をかいて
時間をかけて巨大な魔術を
構成している最中に、
手のひらサイズの
弱い氷弾で倒される術者は
数しれないのだそうだ。
魔力を素早く練り
即発動させる事が出来れば強くなる。
魔力を練る精度を高め
即時発動させる事が
強さへの近道だと理解した。
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