勇者コージは歴史を学ぶ 後編

どれほどの時間を

かけただろうか


度重なる失敗を経て

ついに別世界から自分達に

姿形が似ている知能ある存在

を呼び出すことに成功した。



その者は強く

この世界には無い知識と力を武器に

異形の者を容易く

撃破する事が出来た。



しかし相手も知能ある存在故に

こちらが苦労して呼び出した存在も

ついには倒されてしまう。


また失敗を繰り返しながら

別世界の存在を召喚する日々が続いた。


数多の召喚の結果

様々な者が様々な物を残し

この国は強くなった。


召喚者達が【魔族】と呼びし

異形の者達を倒すことが

それほど困難では無い程に

この国は強くなった。


しかし【王】の強さは別格だった。


半端な召喚者ではすぐに

返り討ちになってしまっていた。


長い時間をかけ

ついに最強と呼ばれし

召喚者達が揃った。


最強の召喚者達は

多くの兵を引き連れて

異形の【王】に

立ち向かった。



【王】は強かった。

召喚者達は次々と倒れ

最後の一人が隙を突き

何とか倒すことが出来た。





世界は平和に包まれた











と誰もが思った。



しかし【王】は最後に

呪いをかけた。


生き残った召喚者は

その呪いを受け

こう言い放った。



「【王】は倒した。

しかし私が次の【王】となる。

人間達よ

無駄な抵抗は辞め

大人しく我らに従え!」



新たな【王】が生まれた時

敵う者などいなかった。


兵はすぐに撤退した。


結果として魔族の【王】は

倒せなかったのだ。


次こそは【王】の討伐

そして新たな【王】の誕生阻止

が目標となった』


↑イマココ


って事らしい。


そのために異世界召喚は

未だに繰り返されているみたいだ。


異世界召喚された勇者が

所謂魔族の王を倒しても

その呪いが残ってて

魔族の王にさせられたら

いたちごっこなんじゃねぇの?

と思っていたが

そのあたりは心配ないらしい。



ちゃんと対策を取るとの事だ。


対策は国家機密なのでここでは

教えてもらえないようだ

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