第10話 コカトリスに餌をVolume2
「ここが…テイマーボックスか」
「すごいや…ここってこんなに大きいんだね、他の人のもこんなかんじなのかな」
「さぁね、このテイマーボックスはテイムした魔物の種類や個体数によって変動するみたいだし一概にこの大きさとは言えないね」
2人ともさっきまでの反応からして多分テイマーボックスの存在自体知らなかったようだな
「それじゃ早いとこコカトリスと所へ行こうか、エレーナはどうする?パパといっしょにのとこ行く?」
「ううん、わたしはシルクちゃんのところに行く」
「わかった、シルクは今、ロックバードの方にいるから」
「わかった!行ってくるね〜」
「ねぇねぇ橘くん?」
「どうかしたの?二階堂さん」
「いや、さっきエレーナちゃんと話していたシルクちゃんって誰?」
あぁ…シルクのことか、そういえばまだ詳しく話してなかったな
「シルクはね、俺が初めてテイムしたワープ・ラビットの子で、その名の通りワープ(時空移動)の魔法が使える種族でまだ世界中で5羽しか確認されてない貴重な魔物なんだ」
「そ…そんなすごい魔物もテイムしたんだね」
「まぁ、本当にたまたまだよ、おっそう言ってる間に着いたぞ」
「へぇ〜コカトリスのひよこも生まれたては他の鳥とおんなじようだね」
「そうね、昨日はこの子を見ることに意識してなかったし、改めて見るとずいぶん違うわね」
コカトリス…見た目はハシビロコウに似たような見た目であるが特長として挙げられるのはまず、羽毛の色で鮮やかな緑色や黒色何かが散りばめられたようで、どこか不気味さを思える。そして、目も特長的で他の鳥よりも大きく猫の瞳孔が開いた状態のような目をしている。
けど……それは成体のお話ひよこの時は……
「てかさ、この子…目見てるの?」
「確かに、ずっと閉じたままだわ」
「コカトリスはな、魔力で親だと目が見えない時は判断するんだ。だから俺の魔力で反応しないってことは南委員長が親だと思われったことなんだ」
「へぇ〜そうだったんだ」
「それじゃ早いとこ餌を与えて、南委員長と契約を結ばせるか」
「え?契約を?」
「あぁ、そうじゃないと毎回ここに来ないと行けないんだよ?それも毎日ね」
「た…確かにそれは大変ね。でも、契約したあとにコカトリスはどうなっちゃうの?」
「それはね、契約をするときにこの魔核を使用するんだけどその中に魔物は入るね。そして魔核に入ったあとは南委員長の呼びたいタイミングで名前を呼べばでてくるよ」
「へぇ〜契約ってそんなことができるんだ」
「それじゃ契約の前の餌やりだ。南委員長、この注射器に餌が入っているから、コカトリスの口に注射器を少し入れて餌を流し込んでくれ」
「わ、わかったわ」
ス〜 「ピエ?」
「わっ、こっち向いた」
「親が来たことに気づいたんだ」
「ほ、ほ〜らご飯ですよ〜」
よし、 口に注射器は入れられた
「南委員長、ゆっくり少しずつ餌を入れてくださいね」
「ピッ」 パクパクパクパク
「も、もうなくなった。よほどお腹が空いてたんだね」
「よし、餌のやり方はこれでわかったな。それじゃ次は契約といきたいが南委員長、この子の名前を考えようか」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます