第8話お世話するために

「お…お世話を私たちがですか!?」


「あぁ…そのとおりだ」


「む…無理に決まってるじゃないですか!私たちテイマーでもないですし、それにコカトリスなんて育てたことないですよ!」


「まぁ、まぁ、落ち着いて話を聞いてくれ。何も君たちだけに任せるわけじゃない。もちろん君たちだけでお世話できるとも思ってない」


「なら…なんで…」


「ほら、ここにいるじゃないか。が」


「あっそうか橘くんはテイマーだったね!」


「あぁ、そのために俺がいるんだからな」


「じゃ…じゃあさ!なんで橘くんがお世話しないの?」


「えっとな…正直にいえばお世話自体は可能だ」


「な…なら…」


「だが、コカトリスが親じゃないとご飯を食べてくれないんだ…。あのあと目を覚まして餌をやろうとしたけど食べなかったんだ。相棒いわく親が餌をやらないといけないらしくて…」


「そ…そんな理由があったんだ」


「あぁ、今日の朝も与えてみたが駄目でこれは早く解決したいから今日、呼んだんだ」


「それとね、コカトリスのお世話をずっとしていたら君たちは配信ができないとも思ってるんじゃないのかい?」


「あっ、確かにお世話をずっとしてたら配信できないかも…」


「そこでだ、私からの提案なんだがコカトリスのお世話配信にしてみるのはどうだい?」


「えっ そ…それ逆に聞きますがいいのでしょうか?」


「いいも何も私からの提案だよ?悪いわけないじゃないか」


「そ…それもそうですが…。橘くんは良いの?」


「あぁ、構わないけど、俺は正体隠させてもらうけどな」


「コカトリスのお世話配信…確かにこれならお世話をしながら私たちの希望どおり配信もできる。さらに、テイマー直々に教えてもらうからリスクが少なくて済む…七実!」


「ひゃっ…ひゃい!」


「やろう!これは二度とないビッグチャンスだよ」


「で…でも…」


「でも…じゃないでしょせっかく迷宮連合のお偉いさんから許可でたんだからさぁ〜やろうよ〜」


そう言って二階堂さんは南委員長の制服の襟を持って前後に揺さぶっていた


「わっ…わかったから!やりますよ!」


「よしっ!それじゃ頑張るぞ〜」


これで一つ問題は解決したな


「それじゃ大まかなことは決められたようだし、後はお願いね、葵」


「はいはい、わかったよ母さん」


「あぁ、あと一つ。もうそろそろ終わりだからお迎え行ってあげなさい」


「もうそんな時間か、わかったよ」


「よし、ゴメンだけど二人はまだ時間ある?コカトリスに会ってほしくてさ」


「私は大丈夫よ」 「あーしもいいよ〜」


「それじゃ別室まできても………」


「あっ!パパだ! パパ〜」


まっまずい!が来る!


ドッカーーーーーーーーーーーーん


「ごふぅ」


今日も強力な娘ロケットだ…パパの身が保たない…


あっやばい…


「「パ…パパーーーーーーー!!!!!!!」」


バタッ バタッ


2人とも気絶した



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