第7話支部長 橘 薫
「ここが…支部長室?」
「えっ!?ちょっとまって!私たちを呼んだのは支部長に会わせたかったから!?」
「あぁ…支部長、直々のお願いでな」
「うぅ…ちょっとうちお腹痛くなってきたかも…」
「そんなに緊張しなくていいよ、ここの支部長はフレンドリーだし」
「で…ですが…センパイ〜」
コンッコンッコンッ 「失礼します。」
「入りたまえ」
「よ〜し、それじゃ入るぞ〜」
ガチャ ギィィィ
扉を開けた先には高級そうな椅子に座る支部長がいた
「やぁ、待っていたよ葵。それと南 七実さん、二階堂 真白さん」
「遅れてしまい申し訳ありません。ご命令どおり彼女らをお連れいたしました。」
「はぁ〜、いつも言ってるだろう 別にかしこまらなくてもいいんだぞ〜、それにお母さん悲しくなっちゃうぞ〜」
「わかった、わかった。二人とも連れて来ましたよ」
「うん。それでよし」
「え〜と、改めて紹介します。ここの支部長兼俺のお母さんだ」
ーーーーーーーーーーーーー。
「「えぇ〜〜〜〜〜!!!」」
「そっ…そんな驚くことか?」
「おっ驚くに決まってるよ! さらっと流すし、しかも思い出したけど橘
「うんうん」
「南委員長まで…」
そう、うちの母親は元探索者で武器製造をしていた男(現在は旦那)と結婚後妊娠をきっかけに探索者を引退。
その後、探索者連合にスカウトされて今の地位にいる。
「まぁ、聞きたいことはたくさんあると思う。けど、先にこっちの話をしたいから、椅子に座ってくれ」
「わ…わかりました」 「は…はい」
「それじゃ、今回二人に来てもらったのは言うまでもなくコカトリスのキング個体が発見されたことだ。しかし、問題はキング個体が生まれたことでは無い。実際にキング個体については他の種で何体か確認されているからね」
「で…では問題はなんなのでしょうか?」
「問題は…そのコカトリスが南 七実さんを親と認識したからだ」
鳥の卵が孵化をし、最初に見たものを親だと思ってしまう刷り込み。それが南さんに行われてしまったのだ…。
「も…も…しかしてそれってとっても大変なことなんですか!?」
南さんがすごく焦ってる…。まぁ無理もないか…ここまで呼ばれて言われることがこれだ。彼女からしたらショックで気絶してもおかしくないのだから
「まぁ、まぁ、落ち着いて…安心してくれ問題だとは言ったがそこまで大げさなことではないんだ」
「で…ではどうして?」
「それはだな………君にコカトリスのお世話をしてほしいからだよ」
「「は………はぃぃぃぃぃぃぃい!?」」
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