第5話はじめましてと改めまして

「キング個体ですか?」


「あぁ、魔物の中にはごく稀に王冠のようなものを持つ個体が生まれるんだ」


「へぇ〜、そうなのね。それでこの子はどうすればいいの??」


「え? どうして俺の名前……あっ南委員長」


まじかよ…魔物の対処と卵のことで集中してたから全く気づかなかった。委員長も探索者になってたのかよ〜〜〜 まぁ話は後だ、とりあえず俺はコカトリスを連れて帰ろう


「とりあえずコカトリスは俺がもらって行くよ」


ガシッ  「ピー!ピー!ピー!」


ソッ  テトテト  ピタッ


「……………………………………………」

「……………………………………………」


「コイツ…完全に南委員長のことを親だとおもっているな」


「そうみたいだね……」


「仕方ない スリープ」


「へぇ 眠らせたの」


「あぁ あのままだと終わらなかったからな」


『ふぅ〜やっと映像の切り抜きが終わったわ〜  あれ?橘じゃんあんたも探索者だったんだ』


「その声は二階堂さん。映像の切り抜きって?」


『それはねさっき梓にぶつかった奴らの映像を切り抜きしたのよ。梓、確かにあいつら卵を抱えて走って行ってたわ』


「ごめん、二階堂さん。もし良かったらその映像、俺にもくれないか? もしかしたらその中に俺が探している人もいるかもしれないんだ」


『わかったわ。マインに送るね』


「ありがとう。…あっそういえばCUBEがあるってことは二人は配信をしていたのかい?」


『いいえ、今日は配信をする練習をしていたの。動画としては撮っていたけど配信はしてないわ』


「今回の動画はトラブル続きでまともに練習できなかったわ。そういえば…まだ、感謝を伝えてなかったね、ありがとう助けに来てくれて」


「あぁ…どういたしまして…」


「あっ照れてる〜」『照れてるわね』


「あ〜もう!うるさい ダンジョン抜けるぞ!」


「『は〜い』」


こうして彼女たちにとっては濃い一日になっただろう。しかし、俺の一日はまだ終わってない


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「………はい、…………はい、………わかりました。では、失礼します」

ピッ


「はぁ〜疲れ……た」


やっっっと終わった…いつもどおりの仕事だとおもってたのにこんなことになるとはな…

とりあえず、明日連れて行かないとな


に」





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