第24話 三人でおでかけっ!
祝! ★評価100突破しました!
皆さま、評価して下さりありがとうございます!!
これからも緩くイチャ百合と異能バトルを書きたいと思います!
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涼香と激戦を繰り広げて、勝った。
これで涼香に何でも一つ言うこと聞かせられる。
ということで、教室で涼香に提案した。
「月末のハロウィンイベント、一緒にコスプレして周らない?」
「もうハロウィンだもんね。 全然いいけど、そんなことで使ってもいいの?」
「うん。 だけど、オレが涼香のコスプレ衣装を指定するから」
10月30日から4日間、街では屋台やステージを用意して祭りが開催される。
規模が少し大きいため、市外から客が来るほどだ。
ハロウィンイベントのため、仮装して買い物すると割引してくれる店が多いため、ほとんどの人が軽い仮装をして祭りに参加している。
超リア充イベントである。
「それに使うのね。 分かったけど、人前に出せない衣装だけは指定しないでね?」
「うん。お互いに 暇なときに衣装でも見に行く?」
「いいね! でも、今週の大会どうする?」
「うーん……。 開催場所が少し遠いからなぁ」
「電車で一時間半くらいの場所だよね。 往復で3時間は厳しいよね」
「だね。 まぁ毎週、県内のどこかしらで開催してるし、無理に行かなくてもいいかなって、近くで開催すれば参加するかな」
「分かった。 私もその方針で行こうかな」
異闘のため、親に道場の月謝があるのに、毎週交通費であまり負担を掛けたくない。
近場で出れるなら、それがいい。
それに、息抜きも大切しないとね。
「ということで、土曜の稽古が終わった後で衣装を買いに行こ」
「いいけど、疲れて行けないということにならないでね」
「分かってるって」
「さっきから何の話してるのさ」
休み時間の教室で、オレの席で隣に涼香が椅子に座り話していると、縁が寄って話に混ざる。
「あぁ、月末にハロウィンイベントがあるから仮装について話してたんだ」
「へぇ~いいじゃん。 ウチも混ぜてよ! ウチもコスプレ使用かなと思ってて」
「おぉ! 縁のコスプレかぁ~、やっぱり化け猫とか?」
「ウチの異能はコスプレ用じゃないよっ! まだ考え中よ」
「じゃあ、丁度いいね。 今度の土曜に涼香と衣装を買いに行くけど、どう?」
「うん、ウチも行く! 行きたい! いいよね、すずかっち」
「いいよ。 でも一緒にいたら、私のついでにゆりちゃんに変な衣装着せられるけどいいの?」
「えっ……? どゆこと?」
「この前の賭けで勝ったことで、涼香にエチエチの着せるのだよ。 ふふん」
「あーあれね。 それで私も巻き込むと」
「そゆこと」
「やっぱお二人のデートを邪魔するのは良くない気がするし、ウチは個人で衣装を買おうかなぁ」
「なぁ~に、遠慮しないでさ。 折角のハロウィンだし、可愛い縁のコスプレ選びたいな」
「えー……。う~ん、まぁ年に一度の仮装だし……、分かったよ」
「このギャル、チョロいわね」
「そういう乗り気があるのは、可愛いことよ」
ハロウィンイベントの仮装のために、3人で買い物に行くことになった。
◇
土曜の昼稽古が終わり、激しい組手も行ったことでクタクタになりながら帰宅する。
夕方の待ち合わせ時間まで、稽古により流れた汗を綺麗にするために入浴する。
「ふぅー、汗を流した後のお風呂は格別だねっと、ゆっくりしている場合じゃなかった! 早く着替えないと」
ゆっくりとお風呂に浸かっていたため、約束まであまり時間がない。
愛用しているふわふわなタオルで、体に付着している水を拭きとり、濡れた髪をドライヤーを使って乾かす。
「はぁ……、髪が長いと乾かすの大変だなぁ」
悪態をつくが、決して髪を短くするつもりはない。
何故なら、黒く艶がある髪に光を当てれば、光の
髪を櫛で梳かして、クセのない真っすぐなストレートヘアーにする。
後は、自分の部屋に行き着替えをクローゼットから取り出す。
もちろん、ボーイッシュな服を選択する。
着替え終わり、待ち合わせに向かうために玄関から家を出る。
「ある程度、どんな仮装をするか決めないとなぁ~」
歩きながら、どんな服を着るか妄想をする。
前世でネトゲでネカマプレイをしていた時は、黒猫や魔女っ娘の恰好をしてハロウィンイベントで報酬のために周回していた。
その時のアバターを思い出しながら、自分に照らし合わせてみる。
「でも、無難すぎてつまらないよねぇ~」
スマホを取り出して、軽く調べる。
ネットで調べると、ハロウィンの仮装は何でもいいらしい。
コスプレ衣装として和服も売ってるらしい。
「和服かぁ~、ありかも。 でも、スカートは未だに慣れないしなぁ」
スカートがなく、和と言えば巫女服だ。
自分が着ればきっと似合うだろう。
うん、これを候補にしよう。
◇
待ち合わせ場所に着くとすでに、涼香と縁が待っていた。
涼香はオレの姿をすぐに見つけて、笑顔で手を振る。
まだ少し暑いので二人とも、少し軽装な服を着ていて、縁に至ってはヘソを出しのシャツにタイツの上にショートパンツを着ている。
少し薄い物を上に羽織っているので、普通に好みの格好だ。
涼香は、セーターにロングスカートという清楚で、普通に好みの格好だ。
「二人共遅れてごめんね」
「まだ待ち合わせ時間じゃないから、遅れてないっしょ」
「縁ちゃんが最初に待ってて、ソワソワしてたよねぇ~」
「ちょっ、すずかっちっ!」
「縁はギャルなのに真面目だからね~」
「ギャルは余計でしょっ!」
「それにしても、二人共服が似合ってて可愛いねぇ~。 特に縁のショートパンツとタイツはオレ好み」
「……なっ!?」
「むっ、ゆりちゃんがタイツを好きなら私も履いてくればよかった……」
たしかにタイツは好きだけど、自分では履きたくない。
蒸れたタイツは不愉快だからね。
見る専が一番。
「涼香の清楚なファッション好きだよ。 毎回、見て惚れ惚れするよ」
「そんな……っ、ゆりちゃんの方がカッコ可愛くて好きだよ」
「サンクス。 さて、集まったことだし店行こう」
「うん!」
「ゆりっちって自然に好意を伝えるのってズルいし」
三人でコスプレ専門店へ向かう。
そこは、専門的なコスプレが主に売ってるが、ハロウィンの時期になると簡単で安価なコスプレ衣装の一式が売っている。
「すげぇー、色んな衣装が並んでるっ! 定番の魔女や天使の小物まで!」
「可愛い~」
「おぉっ! こういった店行ったことないから新鮮だわ」
店に入ってから三人はテンションが上がる。
やはり、女の子はファッションが好きなようだ。
「見てみてゆりちゃん! じゃーん、天使の真っ白でヒラヒラなワンピース!」
「これだけ見ると、コスプレには見え無さそうだね」
「シスター服とかある……」
縁は黒を基調したシスター服を手に取り、自分の体に合わせてみる。
「ギャルシスターっ!? 良きっ!」
「良きって……、似合うかな?」
「シスターという清純な存在に、派手なギャルが着るギャップがいいんだよっ!?」
「よくわからないけど……、ゆりっちがテンション上がって言うってことは、似合うでいいのかな?」
「うむ。 天使とかも似合いそうだけど、金髪に黒のスカプリオはいいね! 手にモーニングスターを持ってたら完璧だね」
「なんかゆりちゃんが語ってるけど、ゲームのキャラみたいな恰好ね」
「まぁね……」
「ゆりっちが似合うって熱く語ってるから、これにしようかな」
「即決だね。 着たら写真撮らせて!」
「いいけど……」
「因みに、シスター服は下着はNGだから、当日はしないでね」
「……っ!? そ、そんなわけあるかっ!」
顔を真っ赤にしながらツッコミを入れ終わった縁は、シスター服一式を買い物カゴに入れる。
どうやら本当に買うようだ。
「縁の第一候補は決まったみたいだし、涼香の決めようかなぁ~。 賭けで勝ったし、オレが選ぶね」
「うん、いいよ……。 ゆりちゃんが選んだものを何でも受け入れる……よ?」
「今、何んでもって言った? じゃあ、エチエチのに……」
「それはやめなさいって……」
店内を軽く周ると、西洋のキャラ以外にも東洋のキャラのコスプレ衣装が置いてある。
「おっ、キョンシーの衣装だ。 可愛い」
「ゆりちゃんはこれ着せたいの?」
「いいや、ただ可愛いなって思っただけだよ。 着せるなら、布面積が少ないので……」
「どれだけすずかっちにえっちぃ服を着せたいのよ……」
「だって、何でも来てくれる約束なんだよ? 選ぶなら、普段着なさそうな服にするでしょ」
「そんな常識みたいなこと言わないで、親友を痴女にさせたいの?」
「ゆりちゃんに命令されるなら……」
「そっちは何で喜んでるのよ……」
「んじゃ、これは?」
「白い着物?」
「そう、雪女の衣装。 涼香みたいな雪のような銀髪にめっちゃ似合うと思う。 もう着なくても可愛いと想像が出来るね」
「たしかに……」
「そんなめっちゃ可愛いだなんて、ゆりちゃんに褒められた!」
「まぁ事実だけど」
「ウチもこれでいいと思う。 これって着物というより着物似た何かだね」
「まぁ、絹だったら数十万するからね」
「私の家に白い着物あるし、雪女にするなら自前のでいいかな?」
「まさか、本物を持っているとは……っ!?」
「さすが金持ち。 でも、当日の祭り人多いから汚れる場合あるから、安物の化学繊維でいいと思うよ。 というか、本物の着物を着た涼香をめっちゃ見たい」
「見たいって言うなら、……今度ね。 じゃあ自前は止して、このコスプレ衣装にするね」
「結構すぐに決まるね」
「だね。 まぁ皆可愛いから、何でも似合うのだが」
涼香はご機嫌で雪女のコスプレ一式を買い物カゴに入れる。
「次はゆりちゃんの番だねっ! 何にしようかなぁ」
「たまには女の子っぽい衣装なんてどう?」
「いや、オレはもう自分で決めてるんで」
「えぇー、選ばせてよぉ~」
「そうね、ゆりっちばかり選んでズルい」
「因みにどんな衣装なの?」
「巫女服だよ」
「意外……」
「うん、ゆりちゃんに似合いそう! でも、去年の初詣で巫女さんをチラチラ見てたもんね……。 巫女さんが好きなのかな?」
「まぁ好きだね。 カッコイイし強そう」
「それバトル漫画の印象じゃん……」
すでに巫女服をカゴに入れたまま、折角のコスプレ店なので色々と探索する。
結局、最初に選んだ服に落ち着いた。
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