第10話 稽古見学終わりのお風呂回
道場の見学が終わり、下着が汗で蒸れて気持ちが悪い。
なので、近場にある銭湯に行くことになった。
「ふぅ~、今日は疲れたねぇ~」
「だねー」
「組手の稽古が予想以上に疲れた」
「異能を使い続けるって、すごい運動量だよね」
「私も汗でびちゃびちゃ~」
「すずかっちは異能のせいで濡れてるんじゃない?」
「あはは、それありえるかもねー」
疲れを忘れるほど、話ながら並んで歩く。
しばらく経つと、老舗の銭湯が見えた。
外壁は少し古いが、中に入ってみると昔ながらの男女の間に受付がある広間はある。
広間には大型テレビやソファ、漫画が仕舞っている本棚といった寛ぐスペースがある。
入浴料とレンタルタオル代を払う。
オレ達はそれぞれを払い、
奥に貴重品を入れるコインロッカーがあるので、お金を入れてオレ達のスクールバッグを仕舞い、籠に着替えを畳んで入れる。
「うわっ、汗でブラが貼りついてるっしょ……」
縁が制服の上着を脱ぐと、胸に汗の水滴が少し残っており、水滴がそこそこの大きさの谷間に落ちていく。
近くにいたオレ達に縁の臭いが強まることを感じた。
これは仕方がない、この中で一番組手で激しく動いていたので、体育の授業より汗をかいてしまったであろう。
「でへへっ、縁臭が感じるね!」
「ちょっ、嗅ぐなし! めっちゃ恥ずい!」
「大丈夫だよ、縁は臭くないから!」
「そういう問題じゃないしっ!!」
顔を真っ赤にしてオレの頭を近づかせないために、縁は左手で胸を隠して右手で頭を離そうと力をいれている。
隣で脱いでいる金髪ギャルの運動で汗をかいた臭いは不快感を感じさせない。
むしろ、もっと嗅いでみたいという謎のクセを感じさせる。
これは前世であった童貞による衝動なのだろうか?
まぁ、心は男のままだから仕方がない。
「ゆりちゃん、嗅ぐなら私にして!」
「すずかっちはゆりっちを止めろっしょ! 便上するなし!」
この状況を見てメラメラと嫉妬から、涼香は縁に負けじと制服のボタンを外して両手で広げて黒い下着が露わになる。
「今なら涼香の気持ちが分かるかも……」
家を招いているときに、涼香はよくオレのベッドに寝転がって、枕に顔を埋める行為を毎回見かけていた。
涼香は美少女なのでオレ的には不快感はないが羞恥心で、その行為をよく止めていた。
だが、今は疲れもあって欲求が強まっている。
「さぁ、ゆりちゃん、ウェルカム!」
「涼香はいつも傍に居てくれるから、いつでも嗅げそうだからいい」
「そんな……、ゆりちゃん、もう私のこと飽きたのね。 もう私は過去の女なのね……、ははっ……」
「ちょっ、すずかっち!? アタシに殺気は放たないで! 怖いって!」
縁は異能を発動してオレの魔の手から抜け出す。
そして、即座に風呂に入っていった。
「あらら、いっちゃった」
「さぁ、ゆりちゃん! 邪魔者が消えたから思う存分、私を嗅いで!」
「涼香はいつもいい匂いだし、恥っても積極的だからそんなに惹かれない。 さぁオレ達も風呂に行こっか」
「がーん……、この匂いフェチでレア物好きっ!」
「くっ……、言い返せない」
オレ達も縁の後を追うように、さっさと着替えて風呂場に向かう。
この銭湯は、4か所の風呂場がある。
40℃近くまで保っている通常の湯に、泡の勢いが強いジェットバス、サウナに水風呂だ。
「久々の一緒のお風呂だね、ゆりちゃん」
「だね。 それにしても、涼香の胸大きくなったね」
「そう? ゆりちゃんは相変わらず小さくて可愛いわ」
「これから、まだ成長するからな!」
「そのままでいて♡」
涼香の胸は山のようだが、メロンとはいかない程のサイズ。
それを比べて、オレは丘のようで小ぶりだがレモンくらいある、はずだ。
入口付近でじゃれ合う津と邪魔になるので、さっさとオレ達は、縁が体を洗っている傍に行き、近くの椅子に座って体を洗い始める。
この銭湯では、ボディソープ、シャンプーにコンディショナーが一か所ずつ用意されている。
ボディソープをフェイスタオルに絡ませて泡立てる。
そして、異能を発動してタオルを触手に変えて、体を隅々まで洗う。
もちろん、触手はオート操縦せずに操作しているためエロイ展開にならない。
こういう使い方が出来るのはすごく便利な異能だが、触感が触手なため脳が第三者に触られていると勘違いして擽ったいことが何気にキツイ。
シャンプーで自慢の黒髪に浸透するように丁寧に洗い、水で流す。
その後はコンディショナーでゆっくりと長い髪をコーティングさせて、流す。
隣を見ると涼香は髪を水に流して、体を洗うところだ。
涼香はあまり肌が強くないため手で直接、肌を洗い始める。
「涼香、体洗うの手伝うか?」
「ふぇっ!? 自分で洗ってるから大丈夫だよ。 ゆりちゃんはもう洗い終わったの?」
「うん、だから手伝うよ。 遠慮しないで、体を委ねなさい。 ぐへへっ」
涼香はいつも積極的で攻撃が強いが、いざ受け身になると防御力がそこそこ脆い。
だから、オレは涼香は攻めで暴走しないように返している。
しかし、今は完全な受け身。
よわよわの防御形態なので、普段から攻めをここで返す。
オレは涼香の後ろに移動して両手にボディソープを絡ませてから、背中に触れる。
「ひゃんっ♡ そ、そこぉ……、っんぅ♡」
「おやおや、この反応は……、涼香の弱点かな?」
手でゆっくりと上下に背中を撫でていく。
その雪のように白い背中はすべすべで、洗ってる側も肌触りが気持ち良すぎてクセになりそうだ。
手で泡立ったボディソープが涼香の背中全体的に染まっていく。
「~♡っ!? っん♡ そこ、おしりぃ~」
「汗かいたんだから、ちゃんと洗わないとね」
「……お、お尻は自分で洗えるからぁ~♡」
背から下半身へと移動すると、涼香は声が出ないほど体が震えて喪抱ている様子。
先ほどから、涼香の手が動かずに体が洗えてないので、背中以外にも腕、脇、脇腹と代わりにオレの手を動かして、洗ってない箇所がないように念入りに磨いていく。
「もう気持ち良すぎて、我慢でけぇにゃい……♡」
「さぁ、全てをオレに身体を委ねなさい」
「はぁい♡ ちゃんと責任取ってね♡」
「あんたたち……、公衆の面前で何淫らな行為してるのよ……」
オレが涼香の体を洗ってる時に、お風呂に入ってた縁が傍まで来ていた。
「ただ、オレは涼香の手伝いをしているだけだよ……」
「そんなわけ無いじゃない! さっきから淫らな声が聞こえているし!」
「涼香が勝手に喘いでるだけだよ……」
「でも、ゆりっちも楽しんでいた様子だったけど?」
「いやぁ……、つい反応が良くて、てへっ、いっったぁ!?」
縁は異能を発動して、オレの頭に拳骨を降ろす。
その後、手で掴んで湯の方に連れて行かされる。
未だに涼香は身体を震えながら「ふーっ、ふーっ」と息遣いが荒い。
「今度は縁の番?」
「バカちんっ!」
「ま、また、拳骨!? それ結構いたいんだよ!?」
「態と痛くしてるんだよっ! まったく、もう……」
縁と一緒にゆっくりと湯に浸かってしばらく経つと、復活した涼香が洗い終わり合流する。
その後は、ジェットバスやサウナを堪能した。
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あとがき
ギリギリセーフな文面だと思いたい……。
自分は健全なバトル小説を目指しています。
作者のモチベの向上のため、「♡」、「★」と応援コメントを気軽にお願いしますm(_ _)m
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