『秒殺相殺』
鳩鳥九
第1話
メアドも知らない電話番号も住所も通う学校も知りません分かりません手も繋いだこともありません名前も年齢も知ることができたのはほんの数分前のことですよ。可笑しいですか。おかしいですね。……
「で……オレ達はもぅ付き合ってんだろ? 」
「え……あの……」
ふたりっきりになった回数も数えるほどしかないのに、ナニを言いだすのでしょうか?冗談は前髪だけにしてほしいです。はっきり言いましょうか迷惑です。
「わたし達の関係を明確にする言葉はあなたの口から聞いてはないのですが……」
「じゃ、好き。」
「………っ! 」
なんですか?その軽い言葉は?まるでプラスチックですね。そんなに軽そうな男に見えて、恥ずかしくないのですか?その癖に、あなたの顔は、頬は赤く染まってないのですね。ここまで粗雑な告白にうんざりです………でも………なんでしょうか、
「わかりました。お付き合いしましょう。」
「てか、上から目線かよ。うぜぇ、ブス。」
「ふふ、品がないですね。」
貴方の方からの告白なのですよ?屈辱ですか?
好きですよ。
『秒殺相殺』 鳩鳥九 @hattotorikku
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます