ドラッグストアで買ったリンゴが信じられないほど不味い

不味かった

　ドラッグストアで買ったリンゴが信じられないほど不味い。

　最初に一噛みした時自分の舌を疑った。目はともかく舌を疑うのは初めてだった。なんで舌を疑わなくちゃいけないんだ。

　まず食感がおかしい。リンゴは、あのシャクっとした食感が命と言っていいはずだ。しかしさっき食べたリンゴはゾグっといった感じ。ジオンの新兵器か？

　腐っていたのかと疑った。腐っていたのかもしれない。いっそ腐っていてくれ。あんなのが新鮮なリンゴなら俺はもう何も信じられない。

　そして恐ろしいほど味気ない。思い浮かんだのは、リュークが食ってた死神界のリンゴだ。デスノートを思い出すのは絶望ビリーを聞く時だけにしたい。

　慎重に探ると微妙に甘いのが余計にむかつく。そんならいっそ無味無臭であってくれ。毒ガスのように。

　一夜明けても未だ信じられない。夢ならばどれほど良かったでしょう。

　果物は大好きだ。よほどのことがなければアホのように食らう。なんなら毎日買ってる。エンゲル係数が鰻登りだ。そこに裏切りの一撃。泣いちゃいそう。

　やっぱり柿だ。もうすぐ柿の季節。柿はすごい。安くてもクオリティが高い。固めのが好きだけど柔らかくてもおいしい。

　秋よ、来い。