第7話 女騎士団長のクセ強アピールのせいで「勝利」出来ない

「ふふふ、目を覚ましたみたいだな……」


「私も今、目覚めたばかりだ」


「夢を見ていたよ」


「あの頃の夢を……」


「え? まさか、同じ夢を」


「ふふふ、やはり運命」


「でも、これは現実だよな?」


「夢じゃないよな?」


「その、昨日、私達は永遠の誓いを……」


「ふふ、そうか……では、あの魔法師団長が悔しそうにしていたのも、姫様がじとーっとお忍びで見つめていたのも、夢ではないのだな、ふふふ、うふふふ……」


「しあわせだ。よかった。諦めないで……ずっと信じて頑張って来て」


「……なあ、私は強いぞ。誰にも負けないぞ」


「誰にもだ。例え、あの時最強の魔法にかけられ恋に落ちた過去の私にもだ。今の私が最強だ」


「『あの時の私』よりも強く、美しく……『あの時の私』には絶対に負けない。そして、なにより、あの時の私より君の事を想っている」


「改めて、面と向って云うのも照れるが」


「だいすきだよ」


「魔王よりもあなたの事を想っているぞ、」


「旦那様」




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女騎士団長が耳元でアピールしてくるんですが、クセ強すぎて困ります。 だぶんぐる @drugon444

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