第5話 アオハルしてぇ
父のスパルタ稽古が始まってから7年経った。俺は12歳になった。
俺は因縁の敵ケルベロスをソロで倒せる位には成長した。(ギリギリだが)
そして、俺は学園に行きたいということを今夜言いたいと思う。多分否定されるが。
そして、夜になった。
「母さん、父さん、聞いて欲しいことがある」
「なんだ?」
「俺、15歳になったら、学園に行きたい」
「行くこと自体はいいが、金はどうする?」
「そのことで相談したい」
「学園は金がかかることくらい知ってるだろ?家には行く金はあると言えばあるが、かなり貯金が無くなってしまう......」
「じゃあ、18歳になるまではは、私たちが出すわ。でも、そこからの学費なんやらは、冒険者になるかなんとかして、自分で出しなさい」
学園は15歳から、22歳までの、日本で言う高校と大学が繋がったみたいなもんだ。そして、この世界では、18歳まで、働くことが出来ない。だから、母さんは18歳から自分で金を出して通えと言ったんだろう。
「わかった。18歳まで出してくれるなんて、ありがたいよ」
「いいのよ、息子の初めての我儘だもの」
「ああ、母さんが言うなら俺もいいと思う。しかし、男が1度言い出したものは、取り消すなよ?」
「ああ、分かってるよ、父さん」
これで、一応学園に行く許可は貰った。あとは、金を稼ぐために冒険者になるだけ。冒険者は、強い方が賞金が高い依頼ができる。故に、もっと強くならなければいけないのだ。まぁ、俺の親はチート過ぎて勝てる気がしない。無難にアリスくらい倒せるくらいには。
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