第5話 東上水廃病院
「それじゃあブリーフィングandミーティングを始めるわね、来てないメンバーはリモートで行うわ」
その先輩の言葉に空気が張ったような気配を感じた。
そして七瀬先輩が語り出す。
「それじゃあ初めてに『スポットファイル11東上水廃病院』について説明するわね、と言っても全員で調べてるから海斗君以外確認程度だけどね、まず東上水廃病院の事を以降病院って呼ぶね?この病院は1956年戦後10年ぐらいにこの東上水の山の麓に建てられた精神病院だったの、ただしその実態は酷い物でまだ日本は負けてない!とか言う狂った奴らによる人体実験が行われていたそうよ、当然ながら警察に逮捕され病院は閉鎖、しかし医院長だけは突入時に口の中に含んでいた毒で服毒自殺したそうよ、こいつが後の『怪異ファイル9徘徊する医院長』だと考察しているの、そして後に病院は解体される筈だったのだけれど何故か業者の事故や重機の故障が多発し、解体が諦められ現在心霊スポットとして残っていると言うわけ、主な事件としては病院に行った大学生グループ5人の内1人が生還もう1人は精神崩壊し、残りの特に奥まで入ったらしき3人は、山中で肉塊の様な姿で発見され、パッと見人とは思えない姿で発見されたわ、他にも徘徊している老人の姿を見た。とか窓から老人がこっちを見ていた。とか助けてと言う悲鳴が聞こえてくるなんてのもあったわねコレらの事象から我々オカルト部はこの東上水廃病院を心霊スポット暫定C級と判断し、無力化する事を決定したわ!」
成程俺が思ったよりもやばい事件があったようだ。
あと七瀬先輩はオカルトについて話す時早口になる。
「次に『怪異ファイル9徘徊する医院長』についてね、と言ってもこちらは今まで通りそこまでの情報は無いわ、性別が男で、生前は東上水廃病院の医院長であった事と、ここからは私の推測だけど病院でやっていた事と、被害者が肉塊に成程いじりまわされていたのなら、彼は今も入って来た人を使って実験しているのかもしれない。と、言う事ぐらいね。それじゃあ突入方法を話し合いましょうか」
七瀬先輩が言うと同時に中央部にホログラムが発生する。
「個人的には二手に分かれて正面と裏口から入るのが良いのかなって思うんだけど皆んなはどう思う?」
「僕的には正面は当然相手も予想していると思うからあえて死体を運び出す用だったと思われるここから入るのはどう?」
と言った感じで議論が行われる事数十分遂に結論が出た。
「それじゃあいつも通り正面と裏口からで行く事にしましょう」
オーケーと皆んな俺も含めて異論は無い様だ。まぁそれもそうだろう散々話し合ったからな。
「それじゃあ決行は明日の土曜で!後海斗君は渡したい物と確かめたい事があるからちょっとこっち来てね?」
と七瀬先輩に言われ俺は先輩の後を追うのであった。
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